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"アンの友達"(モンゴメリ)

赤毛のアンシリーズ4作目。
なぜ4作目から感想文を書くのかというと、このタイミングでふと思い立ってnoteに読書感想文を書こうと思ったからです。
人生初の「赤毛のアンシリーズ」を読んでいるんですが、村岡花子さんの訳が好き〜〜〜〜。
登場人物多いから、「誰だっけ?」ってなることもあるけど、基本的にすらすら読めます。誰だったか思い出せなくても、今はググればすぐわかるので笑

赤毛のアンを読もうと思ったきっかけは、インスタでフォローしてる@ethical_ririko さんが度々紹介していたから。あと、海外文学のシリーズものを久しぶりに読んでみたくなったから。
大人になってから、自分が読む本が、世間で話題になっている何かの賞を受賞した文庫本とか、今の日本の人気作家さんが書いた本を読むことが増えて、私は元々ハリーポッターとか海外文学ものが好きだったから久しぶりにそういう本に触れたいなと思い。

ここから本題です!「アンの友達」感想!

1〜3作目まではアンが養子としてしてアヴォンリーのおうちに引き取られてから、大学〜教師〜大学院までのアンの日常を描いたものだったんだけど、4作目はアンは出てこず、赤毛のアンの世界の短編集みたいな感じ。なので赤毛のアンを読んだことがなくても読めます。章ごとに主人公が変わるタイプ。
正直私は短編集あんまり得意じゃなくて、一章が終わるごとに集中力が切れてしまうタイプなので、シリーズの中で読み終わるのに一番時間かかった。笑
でも短編集が好きな人にはおすすめ!そしてストーリーもそれぞれの人間関係が主題になっているので、面白いです。

赤毛のアンシリーズの好きなところは、さりげなく人生の本質を突くお話があるところ。本質って大々的に、クライマックスとかで取り上げられることが多いと思うんだけど、赤毛のアンではすっごいさりげなく取り扱われています。まるでそれがみんなが当然知っている常識みたいに笑
何気ない平和な日常のお話の中に、そういう表現が転がっているから、それを見落とさないようにして読んでます。

今回は読みながら印象的だったページ、何度か読み返して自分の中に落とし込んだ表現をメモしてみました。一部紹介。

【祖父が天才的にバイオリンがうまい孫に、バイオリンを与えたときの言葉】
「これはお前のお父さんのバイオリンだよ、フェリクス。お前の音楽を悪の力の手下にしないよう…これにふさわしくない目的に使って卑しめないように気をつけなさい。お前の責任は才能と同じだけかかってくるもので、神はきちんきちんと計算を要求なさるからね。このバイオリンを通してお前自身の言葉で、真実と誠意を込めて世界に話しなさい。」

アンの友達 "めいめい自分の言葉で"章より

【誰よりも大事な娘が、遠くの町から父の家に戻ってきた時の文章】
(娘のセーラのセリフ一部抜粋)「あちらの世界はよいところだったわ。素晴らしい三年間でしたし、それが私の一生を豊かなものにしてくれたらいいと思っています。あちらでは素敵なものを見たり学んだりできるし、立派な気高い人たちには会えるし、美しい行為に感心することもできます。でも、あそこには父さんがいないんですもの!」
父親は無言のまま夕映えを見つめていた。いや、むしろ、夕映を通してその向こうの、いっそう、壮麗な、いっそうけんらんたる輝きを見つめていた。肉眼で見えるものはその輝きの青白い反映に過ぎず、それ以上のものを見通す力のある人々にとっては注意を払う価値のないものであった。

アンの友達 "ショウ老人の娘"章より

…どうですか?すっごく良くないですか?書くためにまた読み返して、またジーンとしました。一回目読んだ時は、うまく理解できなくて、何回か同じところを読み返すんです。そうすると、あ、ここ人生の中ですごく大事なことが書いてある。って気づく。
ここに至るまでのお話も素敵だから、ぜひ読んでほしい。

全部で12の短編が含まれています。今は5作目を読んでいるところ!
また読書感想文書きますね。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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