いざゆかん接触イベント(前編)

オタクには筆をとらないといけないときが2つある。
つい先日、私はこのように発言した。

なんや言うてますわ。


しかし訂正させて頂こう。もう一つあった。

全くの未知の領域に足を踏み入れた時だ。

某弁護士もいつも2つあるといったあとにぬるっと、増えてるのでまあ1つくらい増えても良かろう。
そんな訳で今回のこれについてだが、私は全くの未知の世界に飛び込んだ。
推しの接触イベント、である。

接触イベントとは:握手会や、CD・DVDのお渡し会、チェキ撮影会などを“接触系イベント”と呼ぶ。 自分が追いかけているアイドルや俳優・声優などと、直接会話や交流が出来るイベントのこと(インターネットで検索して最初に出てきたものから引用)

直接会話や交流ができるって何????????

今まで私は推しと生身で会って話したことなんてなかった。
推し生きてるんだなあと思ったのはせいぜい、ライブで投げ入れられたタオルを見事取ってそれの匂いを嗅いだ時に
うわ!いいにおいする!!!
ってなったくらいである。推しってにおいするんだ…みたいな(?)
因みにそれは、6年たった今でも殺人現場の証拠品みたいにジップロックに入れているのだが。何の話やねん。
というかフォロワーでさえAIだと思ってるし、実際お会いするとワァ実在するんだってなるのに推しと接触って何???

そんな私がなぜ、今回の参加に踏み切ったかというと、先日私はとてつもない衝撃と出会ったことに始まる(下記前回note参照)
本当であれば彼のライブに行きたかったのだが、10/16に開催されるものは、なんせハマったのが遅すぎてFC先行はとっくに終わっていた。
ワンマンの方が興味あるし次のライブはどこで開催であってもいこ!とのんびり構えていたのも束の間、今回でラストかもしれないという疑惑が浮上(下記前回note参照)



・・・私のこの食らっちまったよという感情はどうしたらいいんだ???
責任取ってくれよ!!!

※完全に遅れてきた私が悪いし、文句のつもりではない

そこにDVDリリースイベントのお知らせをみかけたのだ。
彼にハマるにあたって拝読していた、先人たちのイベントレポートはどれをとっても興味のそそられる最高内容であったことを思いだす。
また、日程が同居人が仕事でいない日程だったこともかなり大きかった。
よ、呼ばれている気がする(気のせい)
こうして私は

え~~~~~~~~~~~い
物は試しだ~~~~~~!!!

と一般先着でチケットを取ったのであった。

さてここで1つ注意事項である。
前回のnoteが1万字超えだった為、実際会ったら2万字くらいかいちゃうかもなワハハ!と思っていたのだが、めっちゃやばくて面白かったし素晴らしかったという感情以外の仔細なエピソードがぼろッと抜けている。
イベント終わった後に咄嗟に思いだしてとったメモがこちら

接触メモ、じゃないんよ


馬鹿やろう。何もわからねえじゃねえか。

完全に自分の脳を過信していたし、実物の破壊力を舐めていた。
終了後TLがここが良かった感想会になっていたおかげでこれよりはいくらかましになっているが、詳細で正確なレポを期待されている方にはオススメが出来ない。
と、いうかどちらかというと接触イベントって何?と思っていて及び腰になっている未来の誰かか、フフ自分にもこんな時代があったわねと懐かしいわ…みたいお姉様、お兄様向けの
【界隈を全く知らないオタクが初めて推しの接触イベント行ってきた~主に私の話~】である。
それでも良いという方だけが先に進んでくれ。ちょっと違うわ…と思った方は今すぐ私に石を投げて立ち去るのだ。
もしくはイベントの内容は前後編分けて後編から書くのでそっちに飛んでもらってもいい。それも胃もたれする文面が続くが。
以上踏まえていただき、おもんないねんという苦情は受け付けない。というか面白くないと言われるのが一番傷つくからこっそりしまっておいてくれ。

さて、上記の経緯で推し…廣野凌大氏のDVDリリースイベントへ参加することとなった私。チケットの申し込み画面を見てみる。
ここから始まるの?って思った方には申し訳ないがここから始まるのである。
HIPHOPはバックボーンが大事なので(これを魔法の言葉だと思ってる)
各自適宜読み飛ばしていただくとして、サイトを読むとどうやらイベントと言っても1回だけではなく時間帯ごとに分かれて3回開催開催されているらしいということに気づいた。

えっ、一日三回もやるの???しかも東京の次の日は大阪でまた三回???

これが普通のことなのか、若手俳優に詳しくない為さっぱりわからんのだが、めっちゃ働くじゃん。というのが私の感想であった。
しかもどうやら毎回内容が変わるっぽい。内容が変わるのかあ…。
私は日替わりが大好きだ。推しのバンドはツアー中毎回セットリストを固定しないタイプ&何なら前日に決めているので、私のいなかったところでやってほしかった曲やられたら死ぬという発想で、札幌まで飛んだこともある。いわゆるセトリガチャが大好きなのだ。爆死してもフィーバーしても喜ぶタチである。
そして私は都内在住ではない為、今回は遠征に当たる。で、ぶっちゃけて言ってしまうと片道の新幹線>イベントチケットである。なんか、推しよりJRに貢いでるの、やだな元取りたいな。

なら複数行くか!
なんかサインしてもらえるらしいし!!!


接触イベントって何???という状態からのスタートだったにもかかわらず、一切迷わなかった。この判断力を日頃の生活で発揮して欲しいところである。何なら東京全部朝から行ったるか???と思ったのだが、マジで朝からだった為、顔面工事の時間がないことに気づき2部と3部にとどめておくことに。
この判断は惜しかったとは思うものの正しかった。
会社の2.5に造詣の深いフォロワーに言ったら
「何で初めてなのにそんなベテランみたいな行き方するの?」
とウケたというのも良かった一つだが、もしこれを読んでいるひとで接触イベント未経験の方がいたら心にとめておいてほしい。

推し、想像の10倍近い場合がある。

見た目の美醜は一朝一夕にどうにもならないにしろ、私にしてはベストを尽くした!!!という状態で挑んだ方がいい。少なくとも私はそう思った。
1部も参加したかった~~~とは思ったが、それはもう各自自分の寝起きの強さと相談しておくことをお勧めしておこう。

有難いことに先着チケットが取れたため、参加に差し当たって、事前準備へ。
服の新調、化粧品の吟味、それも勿論そうなのだが、まずやった事。

『若手俳優 接触イベント』での検索である。

こういう失敗があるかもしれない、こういう風な流れである。そういった事をオタクの経験レポを拝読させて頂くことで集合知を得ようという作戦だ。
俳優さんによってかなり形式は違ったりするみたいだが、やはりレポを見ると何をしゃべっているか分からなくなってしまったり、いいたいことが飛んでしまったり、気の利いた返しが出来なくて悔い…というような内容が多かったように思う。
でもやはり締めくくりは行ってよかったというものが多く、やっぱ推しに合えるってすげーよな~~~と改めて感慨に浸るなどできたので、やはりオタクのレポというものはありがたいものである。ブログなど更新して頂いていた各先人の方々へこの場を借りて感謝を述べよう。
そして一番助かったのは有識者の方からの直接の情報であった。
私は10年来のTwitterの住人であるため、これって○○なのかな??とかすぐ脳直でTLに放ってしまう。そちらに○○だと思います!と先輩のフォロワーさんが事細かくお教えいただいたのだ。
おかげで宛名の紙を上限いっぱいのA4の紙にでかでかと書いて恥をかいたりせずに済んだ。(※サインを書く際宛名を入れてくれるらしく、各自で事前に書いておくようアナウンスがあったが指定がA4以下の紙としかなかった)
廣野氏のオタク優しすぎるだろ…。

終始大手企業もビックリの福利厚生であった。初心者向け界隈すぎるし、本当に足を向けて寝られない。アンモナイトより逆立ちして寝た方がいい、まじで。
また、地理に詳しい方が何々線に乗って、ここで乗り換えるか~~といった何の気なしツイートもめちゃめちゃに助かった。Googleマップは最短経路に過ぎないというか、下手したら最短経路じゃない場合すらある為、生きた人間の経験に基づいたルートは最強にありがたかった。なので初参加の方は恥を忍んで有識者に聞いてみることである。界隈にもよるのかもしれないが。
加えて当日の服を私をBoPに連れて行ってくれたフォロワーにださくない???と聞いて褒めてもらえたのでもう気分は無敵であった。

フン…お渡しかなんだか知らねえが、メンチ切ってやるぜ。

そんなヤンキーマインドで私は前日眠りについたのであった。

当日、幸いにも寝坊せず、ある程度顔面の工事を終えた私は意気揚々と家のドアを開ける。
最寄りから名古屋へ向かい、見上げると空は抜けるように青く澄んでいて、朝の空気の冷たさが秋の足音を感じさせた

これ、私東京によばれてるわ。

しかし上機嫌にしていたのも最初の内だけで、新幹線が静岡に差し掛からんとするころ、この日の最重要事項がもう一つあった。
前半で記述したライブの一般先着である。
イベントの当日10時になんてことをするんだと思ったが、仕方あるまい。
私は50分くらいから画面を開いて先行待機をした。なんせラスト(かもしれない)ライブである。
がたがたと揺れる新幹線の座席は、私の心拍と連動しているようで、一種の4DX体験といっても良かった。いやだよこんな4DX。
59分になった頃から私は画面の読み込みを始める。頼む、ローソンチケット、私とお前の仲じゃないか。一回マジで入金忘れて流したことあったけど。それ以外はいたって善良な客だったじゃないか。そして画面が00分に変わった瞬間、窓の外が暗くなった。

と、トンネル~~!!!

新幹線の、しかもトンネルの中での回線はかなり悪い。画面の上部に現れる読み込み進捗の青いバーはパンクした自転車で坂道を登るかの如く、進んでくれず、案の定込み合ってますの表示が私を出迎える。そして窓の外が再び明るくなった。それと同時に、私は右上のくるりと円を描く更新マークを押しまくった。隣でビールを飲んでいたお兄さんは私の事をどう思ったのか、今となってはわからないが、多分やべえ奴隣に座ってると思われたかもしれない。不安にさせてごめん。
まあ、ある程度予想出来てはいたが、私がアクセスできたころには予定万数は満了していた。TLでは取れた~との声を何人かお聞きできたため、フォロワーさんがいけるならいいか…とは思ったことと、行きすがら今日現地でご挨拶させて頂きたいという嬉しいお声がけを何件か頂いていなかったら手負いの獣の様相で参戦するところだった。
持つべきものは優しい同担フォロワーである。

そんなこんなでやっと東京駅へ。
私は地元民の経路をこっそりパクり、無事会場へ向かうことができた。事前の調べでは新宿で乗り換えろと言われていたが、有識者にならい代々木で乗り換えて正解だった。新宿だったら出られずに泣いていたことだろう。ただ、わざわざ新幹線で東京まで行ったのに品川まで山手線で戻ったのは愚かすぎたけど。
会場の最寄駅につき、ワンチャンオタクっぽい格好の方がいればついていこうかなとのんきに考えていたが、ほとんどの方が1部より参加していたようで、それらしき人物はいなかった。2部参加時に1部も参加した人と聞かれてずらっと手を上げたオタクの統制加減は忘れられない。
まぁ、自分の道は自分で切り開けってことね…そんなことを思いながらアプリに従い、ほ、本当にあってる?と疑心暗鬼になりながら会場のビルの前に。
事前にTLで退場がかなり込み合っているという情報を聞いていたので、私の頭の中ではオタクがぎゅうぎゅうに詰まったロビーをイメージしながら、ビルの看板の指示通り8階へ上った。
ポン、と到着を告げる音と同時にエレベーターの扉が開くとそこは─

バリバリにガラガラの会場だった。

今思うと近くのお店で時間をつぶして結構開始ぎりぎりに来る方が多いみたいで、開場の数分前に行ったものだからそらガラガラなのである。
でもそんなこと知らない私はパニックである。
そもそもどんな場所でイベントが行われるのか無知なので無機質なビジネス用の会議室の様相にかなりびっくりしたのもあった。とにかく何もかもが分からな過ぎて全身の穴という穴から変な汗が出たと思う。

よし、一回降りよう。

私はエレベーターで1階へ戻り、もう一度看板の表示を確かめた。やはりビル名も階数も間違いない。

もしかして私、呼ばれてなかったかも

私は中学校の頃、帰り道がわからなくて家と反対方向へ1kmほど歩いたことがあるほどの方向音痴だった為、全く自分を信じられなかった。
この時の感覚を例えるなら、おかーさーん!と飛びついた女の人が全然知らない人だった時の絶望に近かったかも逸れない。
幸い、上がりなおした時は当日券を買いたい方がちらほらいらっしゃったし、近くで時間をつぶしていたフォロワーこちらに来て下さるとのことで命拾いしたからよかったものの。
【教訓:次回からはなんとかフォロワーさんに土下座して一緒に行ってもらおう】
勿論都内に明るい方や方向感覚に自信がある方は大丈夫だと思うが、田舎の方向音痴のオタクは自分を信じすぎない方がいい。推しにあってから変な汗出るならまだ百歩譲れるが、不要な発汗は避けてしかるべきなのだ。

また、開演前、気持ちを落ち着けたいから厳かにしたいタイプの方は別にいいと思うのだが、私はどちらかというとそわそわして死ぬため、しゃべっていた方が気分が落ち着いた。なのでもし同じタイプならなんとかお友達を作ってから現場に挑むといいかもしれない。その点今回本当にお話ししてくれた方々は神だった。
というか、あのこれマジな話なんですが。

廣野凌大のオタクみんな可愛くね??????????

さすが女好きで有名な俳優の現場である。私が男だったら、推しどころじゃないかもしれない。可愛い上に優しいし、いっぱいお話しして頂ける。その方が何から入ったのかとか廣野君のこういう所が好きとか、いろいろ最高情報が手に入ってしまったのだ。

これ、別途お金払わなくていいんか????


別の意味で混乱したが、それはそうと1部参加してた方も多かったので改めて流れを教えて頂けたのも助かった。
会場の前で話してて、すぐ横の部屋を指してあそこ控室だよと教えてもらった時は思わず目をむいたが。近すぎるだろ、オタク間近でしゃべっててすまない…。

それと、これは私事で申し訳ないのだがありがたくも前回のnoteで繋がっていただいた方が今回ほとんどで、note読みました!と挨拶して頂くことが多かった。

は、恥~~~~!!!

あれ書いたのコイツやと思われるの、想像以上に恥だった。怪文書の作者、石原さとみだったら相当いいけど、これでなんかすみません。みたいな気持ちになった。
とはいえありがたくもお褒めの言葉を頂戴してしまい、面白いと言ってもらえてこうしてご縁があったので書いた甲斐があったとも思う。
旅は道連れ世は情け、オタクの恥はかき捨てということで良しとしよう。
というか恥ずかしかったけどめちゃ嬉しかったです。本当に。
今回お話しして頂いた方、お礼の方法是非DMでお寄せ下さい。

さて、想像以上に前置きをだらだらと書いてしまったので、宣言通り、今回は前後編で分けようと思う。こうして私はやっと会場に入るのであった。

後編に続く。

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