剣劇三國志演技-孫呉-ってすごくてェ………

4/7、好きな俳優が出るということで剣劇三國志演技-孫呉-を見て来た。まず私は昨年の9月稲妻に打たれ2.5界隈を知り、そこから観劇したのは4公演というバチバチの観劇素人である。
併せて三國志の事も全く知らず、大泉洋氏の映画をコメディとして見たことがあるのみというにわかぶり。
そして、普段はライブや接触に関して記憶保全のために感想長文を書いたりすることはあるのだけれど、舞台についてはそれをしてこなかったのには私なりの信条というか、こだわりがあってのことであった。
これは誰かの何かを見てとかじゃなく、自分が発信するものに対するこだわりなのだけど、もし出すなら『推しだけにフォーカスしたもの』もしくは『メインキャスト全員を同じ熱量で褒められるもの』でないと嫌だったのだ。
いやそんなこと別に気にしてる人いないと思うし、私が誰かの感想をみて気になったわけでもなく、つまるところ私の性分の話である。
ではなぜこれを書いているかというと、

全員やばかった。

これに尽きる。今回の舞台は間違いなく、全員に見せ場があり満足感が半端じゃなかった。
劇場を出た後、自分の推しあんないいところ貰ってっちゃって良かったんですか!?と思っていたんだけど、どうやら他の出演者のファンの方も各々の推しに対して同じ感想を抱いているのをポツポツと見かけ、もしかしてこれみんな思ってんのかと。確かにみんなよかった。
加えて他の出演者の方から出てくる推しへの褒めったらもう嬉しいじゃないですか。私はあの日からずっとパブサをしてるんですよ(キモオタク)であれば私も書かねばなるまい、そう思った次第なのでした。

前置きが長くなったのですが、ネタバレがあることを前提として完全に素人の新鮮な悲鳴を見たい方向けの文章です。何卒。
今回はレポじゃなくて感想文です。

◆全体的な感想

荒牧慶彦理解り過ぎてるだろ。
とおもいました。
私は彼に関しても全然にわかなので間違ったことを言っていたのなら大変申し訳ないし、そもそもプロデュースってどこまで?というのが素人の私には分からないのだけど、事前にあったニコ生を見る限りではどの時代をやるのかだとか、どれぐらいのキャラクターを出すのか、そしてどこまでエンタメでどこまで史実を取り入れるのか、という部分にまあまあ噛んでいらっしゃる印象を受けました。
彼自身、どうやら結構強火の三國志オタクっぽく(ニコ生で早口オタクしてた)かなり細部までこだわりたい部分があったのだろうけれど、そこと自分を応援してくれているファンが求めているもの、もしくは出演者のファンが求めているものをすり合わせてできたのが今回のコレという気がします。
キャッテリアに関しても私は映像でしか見てないんですが敢えて言及すると、演者のファンが見たいものに重きが置かれているのではと。話の流れとか情緒とかというよりも、みんなこの子のこういうとこ好きなんだよね!!!わかる~~~!みたいなものをお出しされてるとするならば、私的には良いものだったという感覚だったんです。
なんだろ、荒牧さんって同担だったのかなと錯覚するんですよね。今回もその感覚が強烈にあって、それくらいエンタメへの昇華という点に長けている方だと思っていて。

話を戻そう。
もしかしたらしっかり三國志を見たい人とか、正統派の舞台を見たい人には賛否あるのかなあとも感じたんですが、彼の仕事ってそういった点で2.5次元界隈のトップを走る矜持を感じるなと個人的に思いました。
ある程度シリアスに舞台もやりたいし、そういうエンタメが見たい人のことも大事だし、三國志も知ってほしい!!=ハリセンで応援してね!!!!
はちょっと???になったけど。これ私が素人だからですか?有識者教えて。でもハリセン楽しかったよ。
長くなりましたが、推しを見に行った三國志初心者向けエンタメとしてみるならば私は100点満点だったと思います。

◆ストーリー展開について

スタンダード三國志知らなくても見れるけど、いろんな方の感想見てると解釈違いが気にならないタイプなら知ってた方がここはこうするのか~で楽しくみれそう。まあ三國志に詳しい方の感想なども見ているとわかってる人がいるとおっしゃる方もいたので、いい落としどころだったのかなとおもいますね、荒牧さんやっぱバランス感覚やべ~~~と思いました(IQ5)
最初に津田健次郎氏がめっちゃいい声で解説をしてくれるし、キャストが少ないからこその満足感みたいな話が荒牧さんから出てきてたんだけど、それもあってほどよい密度と分かりやすさだったなと。そしてちゃんと全員に見せ場があるしキャラ立ちしてるのほんとによかった。いらないキャラおらんかったな…としみじみ思うのでした。
孫堅の死から冒頭の始まりはわかりやすく求心力があるし、狂言回しは当時幼かった孫権にさせることで、初心者にもやさしかったし、湿度がいい塩梅だったというか。これ周瑜や孫策にその役割を振っても成立しそうなんだけど、そしたらめっちゃ湿度高くなりそうじゃないですか?それはそれでいいんだけど私はあれくらいが好みだったし推しが彼なので感謝…だった。
ラストで主人公が入れ替わったような感覚が味わえたのもこのおかげでしたね。年齢的に戦況には関わりにくい彼をしっかり客の中に解釈させて最後成長を見せる、みたいなのはお見事だったかなと。
あと孫策と周瑜のブロマンス…。え!?!?なに!?!と戸惑うレベルのモノもありながら(当方ブロマンスが急所侍)始まりから終わりまでずっと『良』だった…。
急に一緒に寝るから本当にびっくりした。(本当にびっくりした)(ほかにもびっくりポイントいっぱいあった)
孫堅の死に、戦乱の世に、永遠などないと知りながらその背中にはお前しか立たせない、一生お前がいてくれるであろう。という、信頼を口にするも、折に触れて口にしないと周瑜が自分を見限るのではと感じていそうな節があった孫策。なんだこのキャラ私が好きな奴やんか。恐らく父親に認められたかった子供のままの彼は繕うのばかり上手くなって、その剥離とのはざまで彷徨ったのでしょうね。
そして周瑜は周瑜で、幼馴染としての自覚と驕りが程普をイラつかせるほど滲んでいるのに、一番自分がわかっていたはずなのに、ことに気づいた時には何もかも手遅れで。彼の狂気を気づかなかったのではなく、あえて気づかぬふりをしたのは己の卑しさからだと気づいて呆然とする。そして狂った彼を戻すべきと思いながらも正気に戻ったら彼は私を選んでくれるだろうか?だって?????????
選ぶに決まってるだろ~~~~~~が~~~~~~~~~
って応援上映だったら言ってたよ。
唯一無二であることといつの間にか狂ってしまった歯車の行き着く先みたいな話、オタク絶対好きだよね。
いや、ラストのさ?現れてはくれないのですね。といいながら椀を見つめる周瑜と彼には見えないけど周瑜の隣で彼を見つめている孫策。ここだけで元が取れたかもしれん。
大変失礼しました、業がでてしまいました。
孫堅死んでしまうことは知ってたのですぐ出てこなくなっちゃうのかな?と思ったらそういう感じで出してくるのか…!ともおもったし、太史慈と孫策の関係性の描写も過不足なくいい塩梅にまとまっていたし、3おじ3人ともにしっかり役割とキャラクター性があったのも良かったし、黄祖が序盤と終盤でガラッと価値観が変わるというか、その遷移も好きでしたね。劉表にもしっかり見せ場があったのはおお~~になった。
2幕もやりたい放題最高~~!とおもいつつ、終わり方があ、そう来るのか?!といい意味で予想外だったのも楽しかったな。
客席を使った演出とかもあって、アンサンブルの方々が太史慈の名前を客席から叫ぶシーン、めちゃ良かったです。現地ならでは。

◆各キャストさん、キャラクター造形の話

私が一番書きたかったのはこれ。これです。マジで一人も褒めるとこがない人おらんかった。

孫堅/松本利夫さん 

尺の都合的にちょっと難しかったのかなと思うんだけど、孫堅という人物に対する描写があまり多くない劇中において、いい威圧感と風格があった。スモークとか、亡霊の時とか演出の力もあったとは思うんだけどあの圧、若手俳優じゃ出せんよ…。渋くて良かったですね。
原作?というか一般的な孫堅がどういう像なのかあんまり私は知らないのだけど、なぜ袁術が嫌いなのに攻めてくるのかという話を黄祖としていた(よね?)(記憶があいまい)時にその豪胆さ、カリスマ性、人のまねできないことをやってしまう人というか…そういった側面を勝手に感じました。これってご本人のファンの方からしたらそういう素養もある方なのだろうか、う~~~ん聞きたい感想。
LDH系の方という事前情報しかなかったんですが、やっぱりそれだけあって動ける方だな~とも思い。孫策と孫権間違って呼んじゃったとこはにっこりした。かわいいおじさまの側面もあるなんて…。
後純粋に男前だった──。
めちゃめちゃにわかなので有識者の感想聞きたいなと思う方でしたね。(二回目)

孫策/梅津瑞樹さん

私は梅津さんの事接触面白レポでしか知らなくて(面白レポ?)初めての梅津瑞樹だったんですけども、父の意思を継ぐ!と決めたときの勇ましいお姿にはほ~そういうキャラね~と思っていたんですが、物語が進むにつれて、もしかして梅津瑞樹さんってすっげ~~~俳優なのでは…!?になりました。(素人感想)
狂っていくときの演技、特に周瑜に父が見えない時の彼。どうして目を凝らしてみてくれないんだ、にお前は分かってくれるはずなのに、お前まで俺を置いていくのかみたいな悲痛さを感じて心臓掴まれたかと思いました。心臓を握りつぶしてくる演技スゴイ。いや前方で見たらもっと表情とかすごいんだろうなあ…。
あと血を拭うお姿、正直めちゃくちゃ私の癖で…。人を殺して平気そうに見えてその実引きずってる人間を創作物に置いて故郷としているため、ぐっさぐさに来ました。マジでこの舞台の潤いの7割は彼担当でしたね、すごかった。真夏日でもこんな湿度になることそうそうないよ。三國志をハムレットにする男梅津瑞樹、覚えました。顔は当然いい。二幕で梅津さんの好きなところ効かれた方が力強い所とお答えになっていてほーとおもった。そうなんですか?(教えて下さいの顔)

周瑜/荒牧慶彦さん

企画に関する私の好きポイントは語ったのでいいとして、やっぱりオーラがスゴイというか、華。華がすごい。いつも百合のトーンがバックに貼ってあったと思う。
私は簓とラグドールの荒牧さんしか知らないんだけど、今回は彼の持つ柔らかさと透明感が役とリンクしてすっごい破壊力でした。
あと同じく演劇素人の友達も発声からして何かが違うということを感じ取っていたようで、2.5界隈のトップランカーと称されるだけありますね…。
前の項目で振れたのだけど、私が孫策を一番分かっているとしながら、孫策の隣に選んでもらえるだろうかと不安を抱える桜にさらわれそうな容姿の男。
栄養価高すぎやしないか??????
驕りと焦燥同時に出してくるなよ好きになっちゃうだろーがよ。
しかもまるで宝物を柔らかい布で磨くみたいな声で「私の伯符…」っていうからびっっっっっくりしちゃったよ私の伯符???????(まだ咀嚼できてない)
孫策が死んでしまうシーンの後、彼が残さなかった言葉を伝え、孫権に跡を継がせたこと。彼の尊厳を守ると同時に、あの瞬間を自分だけのものにしたかった周瑜の欲でもあったのかとも思い、おも、思わなかったですか?私だけ???
なにはともあれコメディの荒牧慶彦しか通ってなかったためすごく勉強になりました。
後2幕で噛みまくってたの、愛されててよかったですフフ。

太史慈/早乙女友貴さん

私見終わった後推しの次に早乙女さんのお話しばっかしてた気がする。これ全オタクの総意(ばかでかい主語)っぽいんだけど、殺陣できる人が集まってるのにお一人だけ文字通りレベルが違う。刀の振る速度は勿論、止まり方の美しさも目の肥えてない私がわかるんだから相当だと思いました。かといって他の俳優さんと殺陣した時にお相手が置いてかれてるかというとそうでもなく、むしろ相手が上手く見えるの、あれ何事なんですか?すごいねあれ…(すごいしか言えん)太史慈のキャラクターも本編唯一のクール枠で良かったですね。ファンのお姉さま方曰くいつものゆっくんだったそうです。ゆっくんって呼ばれてるのか(そこ?)
舞台上のお姿、早乙女友貴ここに見参。という感じでいちいち拍手したくなったのはやはりご出身というかが関係してるのだろうか。
扇子を扱う所でも会場から歓声が起きてていや~~所作が全部美しく素晴らしかったです。凛とか品ってもしかして早乙女さんの立ち振る舞いの為にあった言葉だったのか(?)脳に焼き付いてしまうというのはこういうことだと思いましたね。天晴…。
ていうか衣装チェンジお一人だけありましたね!ファンの方無事だったろうか(謎の心配)
2幕で話が長いみたいな感じで出てきたときは思ったよりつんとした方ではないのかな?とおもい、その後荒牧さんと可愛い絡みをしてて外野の私はにっこりしたのでした。

孫権/廣野凌大くん

マジで今回見たい廣野凌大の満漢全席でした。私がもし今後廣野君の作品何から見たらいい?と聞かれたらこの作品を挙げたい(円盤とかそういう懸念抜きとしてね)
私は今回彼が見たくて足を運んだため分量多くなります。
時間軸的に幼い時を担当するということで私はちょっと身構えてたんです。あの…個人的なお話しで恐縮なんですが私成人男性が過度にお子様扱いを受けるのが苦手で…。
で、実際観た感想としては本当に”少年”でするりと入ってくる演技でした。私はめちゃめちゃ新規なのでこういう邪気の抜けた彼は映像で見たことはあるものの実際見てなかったからあまりしっくりきてなかったんですが、これは良かった。絶望に伏して部屋から出てこない兄、父を思い涙する家臣。それをどこか他人事のようにとらえている後ろめたさの描写、浸透率が良かったですね。
そこから人懐っこかったりよく人を見ていたりするところだったり、弱い所が強さだと思うということが言及されてたり…。
あてがきなんか????????
冒頭で荒牧さん理解りすぎてるとおもったのはここでした、で、恐らくいろんな俳優さんのファンの中でも同じ現象が起こってるっぽい。私が見たかった推しがおる~~~!!みたいな。今回の劇の最大の評価ポイントこれですね。
このほかにも緩急の緩部分を任されてたのは彼のユーモラスなところと場の雰囲気を読む力が出てたなと。まさかの声出し許可ない一部で観客に一気コールを要求し、孫↓権↑飲んで↑なく↓ない↑ウォウウォウで盛り上がったの一生忘れれん。
そして終盤、終盤!!!
こんないいところ貰ってよかったんですか?!
いや、まさか、最後あんな見せ場があると思わずひっくり返ってしまった。彼の事、私は勝手に弱者の属性を持ちながらも燦然と輝くカリスマだと思っているのでこれ…これだよ…って頭抱えそうになりました。
兄の死に深く悲しみながらも力強く次の時代の幕開けを告げるの、序盤との対比が効いてて素晴らしかった。荒牧さんに一生足向けて寝れません。
後早乙女さんの感想を先に書いたのには理由があったんですが、彼の殺陣何となく早乙女さんに似てませんでしたか?あのレベルに達しているとは口が裂けても言いませんが、何だろうな、剣の回し方とかかな。
元々かなり運動神経いいので殺陣も期待してたんですが、そこに師弟を感じたのも個人的にアツかった。そしてアクロバットもしてくれてもう、私が見てほしい廣野凌大全部つめでした。最強のスターターパック。

程普/冨田翔さん

3おじの一角、インテリ担当のキャラでしたね。孫家の様々な移り変わりに振り回されながらも愛しく思っているとう造形を端々から感じて大喜びしたんですが、私にはわかる、インテリやれやれ系めがね、オタクは大好きだよね。ていうかビジュ良すぎやろ。
他の方の感想で笑ったのは姑という感想。確かに私の方が孫策を知ってるんですがマウントがあった。
他の2人とのバランスをとるという意味でも、周瑜と孫策をつなぐという意味でもめちゃくちゃいい位置だったなとおもいます。
あと彼がまじめなトーンで話を始めるとピリッとする感じもあって、全体的に調整役だったのかと思いました。
荒牧さんとは初主演の時一緒だった?(ちがったらごめんなさい!)らしくここを任されるのは信頼の表れなのかなと。
平等に見せ場と言いつつやはり偏りはある程度できる中で、最小限の出番でも存在感がすごかったですね。思ってもないことを言うのはおやめなさい、のところ本当に好きだった──
武器が槍っぽいやつだったのも良かったですよね。オタク刀もすきだけど槍も好き!

黄蓋/高木トモユキさん

3おじの優しさ担当…。懐のでかさと情の厚さ、そして明るさを加えてくれる役どころで良かったです。あと彼がいたことで孫堅のシーンが少ないことの補完になっていたというか。偉大な当主であったのではということがわかるような描写になっていたかなと個人的には感じました。
高木さんは演劇ドラフトの時に拝見したのみだったんですが、その時もこういう豪胆なおじさま役をされていて、似合うな~~~!!と思いました。ご本人のお人柄がにじんでいるのだろうか、私はアクスタ自分が出たら申し訳ない、なんていう優しい彼のことを思いだしました。申し訳なくないぞ~~~~!!(くそデカボイス)
序盤の方、孫堅の葬式の時にぎゅっと孫権を抱きしめたのにはめっちゃ愛じゃん……と一人で噛みしめてたんですが、高木さんの風格も相まって廣野くんが少年に見えた部分も会ったなと思っていて。大人と子供という対比を俳優の年齢を感じさせずどう成立させるかという所において彼は必要不可欠だったなと感じました。
さっぱりとしていて、頼もしい大人、う~~ん身近に欲しい。
韓当とのやりとりもよかったな~~~良おじ成分大変に助かりでございました感謝。

韓当/郷本直也さん

いや色男~~~~~~~~~~~!色男過ぎてびっくりしましたね。天谷奴零ってすっげ~~はまり役だったんですか?もしかして(これはご本人がもともと備えていらした素養で演じていらしたんですか?の意)
この令和の世に生きていてこんな色男を浴びることそうそうないですよ。長髪、髭、女好き、しかし年の離れた女を歯牙にかけなさそうな包容力(後半はただの幻覚)荒牧さんが百合をしょってたとするならばこの男薔薇をしょってたと思うんですが私の錯覚ですか?そっか錯覚か…。
ところどころコミカルなツッコミも披露されてて孫権と同じく緩の部分も担当されてましたね。さすがの対応力。
そしてそんなつもりがなかったオタクたちがメロメロになってしまった様を観測するの超楽しかった。
喋り方、終始ゆるそうでこの三國志はそういう感じなのね~という雰囲気の理解にも一役買ったのかな。あと夜逃げしようとするシーン結構好きで、結局のところはしないんだけど、ラスト後世に孫軍に韓当ありって謳われるのも乙みたいなことをおっしゃったのには(記憶ぼやぼやでごめんなさい)おお~~~!となりました。有識者曰く活躍の割にフューチャーされない方なんだとか。ほぇ~~そうなんだ(IQ5)
ていうか3おじ総括になってしまうんですが、孫家に対する愛をいろんな形で感じて愛が主食のオタクの脳に効きましたありがとうございます。

黄祖/玉城裕規さん

いわゆるヒール役というか。今回呉の話ということでどの話をやるんだろ?と事前に三國志を知ってる旦那から聞かれていたんですが、敵役がいるのかなるほどでした。
お美しくいらっしゃることだけ元々存じ上げていたのですが、今回のビジュ何事ですか??妖術を使うと言われている、というのに501257回くらい頷いてしまう妖美さをお持ちでしたね。中性的かつ年齢の分からないビジュアル、すごい、玉城さんってとてもお顔がよろしい(5歳の感想)
序盤は劉表と意見が衝突するところもあり、憎しみに生きる戦闘狂みたいな雰囲気だったと思うんですが、袁術が死んだときいて心に大きな穴をあけたと同時に孫策が親の仇を殺すと息巻いてるのを聞いて自分は袁術に、孫策を自分にしてしまったことに気づいた時の演技ったら──
そうだというのか?と自分に語り掛けるその姿、あまりの緊張感というか雰囲気に一瞬呼吸止まるかと思いましたね、良かったかろうじて息してた。
袁術の死も相まって燃え尽きてしまい、灰になったようにもう剣は握りたくないというの、ただの敵役で終わらなかったのがすごくいいですよね。
怪しいミステリアスさを持つ彼もまた人間なのだという描写なのかと受け止めました。もし、黄祖を討ち果たしたとするならば、孫策もまた彼のようになったのだろうか。オタクってイフの話をするのが好き。

劉表/冨田昌則さん

黄祖とセットで出ることが多く、戦をしないのかという彼をなだめる場面が多かったんですが、穏やかで対比的でよかったですね。
黄祖に私をお咎めになるのですか…!と言われたシーンといまこそ攻めるべきかと問いかけた終盤のシーン、良かったなあ。
穏やかそうでいて、多くの命を散らした民に思いを馳せた眼差しが柔らかく悲痛でよかったです。
あの戦乱の世で戦より種まきに思いを馳せる、いい君主…。
そしてこの方殺陣師でいらっしゃるんですね!見せ場、正直1幕では黄祖とのセットシーンが多かったこともあったので脇役に徹しておられたのかなと思ったのですが、2幕でまさかの猛者であることが判明。
おねがいしまーーーすと言われてまさかの黄祖との殺陣は面白かったな。やりたい放題ドリームマッチ過ぎるだろ。
さすがのお立ち回りでした。
そしてちょっと気になって調べてみたら1972年生まれ、51歳でいらっしゃる。
まって私の知ってる51歳となにもかも違うんですが…????と戸惑いました。
階段にお茶をもって座っていてはけた後、どうやらこぼしていたらしく、早乙女さんにあのジジイ怪我したらどうするんだと怒られてたの嗤った。めっちゃ拭いてましたよね階段。お茶目なんだから(??)

◆総括

とりあえずめっちゃ楽しかったです。
マジで皆よかった──
円盤は出るんでしょうか。マジで推しのスターターパックとして後世に語り継ぎたい作品でした。
また、前提としてこの俳優さんはこんな人みたいな知識があるともっと楽しめたのかもなと思うなど。
マジで有識者からお便りを募集したいです。
本当はもう何回か行きたいんですが、地方住みなのが悔やまれます…千秋楽配信楽しみだなー!
割と本当に高湿度だったため、勇猛果敢な元のキャラクター像がある方にとってはそこを掘り下げるなら同じくらいもっと勇ましい彼らの話をして…!と思ったのかと思ったんですが、当方は人の弱さやままならなさが性癖のためそこにがっつり比重が置かれてたのが個人的にツボでした。
これは続編ないんですかね ???????
荒牧慶彦ー!!!!!!!(東に向けて叫んだ)

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