労働撲滅バーをやってみて・・・【出版社を作ろう】
週間マガリというお店をかりて、労働撲滅バーというイベントを開催した。
イベントと言っても、労働について語り合うというだけの場であり、とりたてて演目があったわけではないのだけれど、たくさんの方に来ていただいた。ひとまず来ていただいた方々には感謝を伝えたい。
僕をもともと知ってくれている人たちに加えて、お店の常連さん、お店のことが気になっていたけれどいいタイミングが見当たらず「労働撲滅バー」というテーマがちょうどよかったので初めて来店した人・・・来てくれた人たちの属性はだいたいこの3パターンである。
労働に対して腹にイチモツを抱えている人もいれば、ほどほどに満足している人、かなり満足している人もいた。労働についての悩みから、僕の身の上話、出版に至るエピソード、僕が労働を撲滅したいと思う理由など、いろんな話をした。
とにかく楽しく話ができてよかった。その一方で、反省点もあった。僕が考えていることや『14歳からのアンチワーク哲学』の中で書かれていることについて質問されても、ほとんど伝えられなかったことだ。別に完全に同意してもらう必要はないのだけれど、労働という営みについての思索を深めてもらい、なにか新しい自分なりの知見を持って帰ってもらいたい・・・という狙いがあったので、その狙いは成功とは言えないかもしれない。
ただその点に関しても収穫がないではない。僕としても「この語り口は失敗だったなぁ」とか「次はこういう風に話してみよう」という知見を得られたからだ。
あと単純に僕がやっていることを知ってもらえたというだけでも、成功だったと思う。ありがたいことになにかあれば手伝ってくれると申し出てくれる人もいて、ムーブメントを広げるための確かな一歩にはなった。
とにかく感じられたことは、みんな労働というテーマに無関心ではいられないということだ。多種多様な見解があったとはいえ、多かれ少なかれ誰もが労働に違和感を抱いていた。「とはいえ食っていかないといけないし、文句言っても仕方なくない?」といった結論を出してそれ以上うんうん悩むのをやめるというのも一人の人生としては正解なわけで、問題を社会全体から変えたいという僕はお節介に感じてしまう人もいるだろう。それでも、そこに確かな違和感が存在することは疑いようがないわけだ。
やっぱり労働というテーマを考えることは、これからの時代をつくっていくうえで欠かせないのだと思う。僕はその急先鋒でありたいし、自己責任論と「とりあえず自分のことさえ考えておけばいい(考えるべきだ)」といった右派アンチワーク的な空気が蔓延する中で、タブーに飛び込むファーストペンギンでありたい。
さて、次はなにをしようか。『労働廃絶論』は月末には刷り上がり、来月か再来月にはそのイベントをやる。もっといろいろできそうな気がするが、今後の予定はほぼ白紙である。道のりはまだまだ遠い。
1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!