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『14歳からのアンチワーク哲学』書評まとめ
出版からはや2ヶ月。14歳からのアンチワーク哲学の書評記事や動画をたくさんの方にアップしていただいた。埋もれさせるのは勿体無いということで、ここにまとめておきたい。
【書評記事】
■カオスライフ ~ニート3.0~さん
出版社仲間のカオスライフさんによる書評。サクッと読める文章量で、この本のいちばん美味しいところがしっかりと紹介されている。
こんな考えのできる人はそう簡単に労働で死にません。人生も犠牲にしません。アンチワーク哲学は免疫をつける考え方で大人になって読んで本来の姿を取り戻すきっかけにしても良いし、これから労働する14歳が読んで労働(学生の場合だと受験勉強とか内申点稼ぎとかも含めて)に人生を奪われない免疫になる本です。あとシンプルに「働きたくない。」を知的に主張する時のタネ本としても便利です。
僕は『14歳からのアンチワーク哲学』を、生き方指南だとか、ライフハックとして書いたわけではなく、あくまで社会に対する問題的として書いた。そのため、この本を読んでも別に救われる人はいないんじゃないかと思っていた。ところがどっこい、カオスライフさんは労働社会に搾取されないための心構えを学べる実用的な書として解釈してくださっている。「なるほど、そういう活用の仕方や紹介の仕方があるのか・・・」という発見があった。これを読めば、「自分には関係ないかも」と思っていた人も興味を持ってくれるのではないだろうか。
■卓成カイさん
卓成さんはDiscordの方でもかなり活躍してくれていて、出版記念パーティにも足を運んでくださった。それだけあってかなりしっかりと本の内容を理解してくれていて、なおかつ重要なポイントや読者が疑問に思うであろう点をしっかりと解説してくれている。「いやいや労働を撲滅するとか無理じゃん」というごくごく当たり前の疑問を、この本がどうやって解きほぐしていくのかについて、この書評を読めばわかると思う。
■江草令さん
おなじみ江草さん。膨大な書評をこれまで書かれてきているがゆえの筆力である。労働という問題について似た問題意識を持っている江草さんだからこそ、現代社会における労働問題の在り方を俯瞰したうえで、『14歳からのアンチワーク哲学』がどのようなポジションで、どのような役割を果たすのかについての社会的考察をしてくれている。江草さんの強みはなんといっても、特定の視点に偏った主張を行う場合でも、しっかりと反対意見を踏まえたうえで、それでも主張が正当である理由を説得力のある形で伝えてくれる点だと思う。そういう意味では、『14歳のアンチワーク哲学』の説得力を高めてくれる書評記事である。
■ゆるふわ無職さん
ニートマガジンでおなじみのゆるふわ無職さん。正確に言えば『14歳からのアンチワーク哲学』の書評ではないのだけれど、アンチワーク哲学の重要性について自身のニート経験やニート界隈の歴史と絡めて考察してくれているアツい文章である。なんと言っても二本立てにしてくれているのだ。
「どうせめちゃくちゃにするなら・・・」という問題提起は、この閉塞した社会においてはひときわ説得力のある輝きを放っている。アンチワーク哲学を抜きにしても読みごたえのある文章である。
■ヤキソバライターさん
こちらも厳密に言えば本の感想ではないのだけれど、アンチワーク哲学に関して、ご自身の体験談を交えながらの等身大の考察を繰り広げてくれている。データ至上主義、エビデンス至上主義のなかで、こういうエピソードトークを繰り広げるのには、胆力もテクニックも必要なのだが、それをやってのけているのだ。人の心を打つのは実はこういう生の声だったりするのだなぁと思う。
■🍡さん
こちらもプロジェクト全般に対する感想。アンチワーク哲学や労働なき社会において想定されるデメリットを冷静に観察しつつも、それでもなお労働のない社会についての明るい展望を示してくれたバランス感のある希望の書評。普段から哲学的な思索を繰り広げている人だからこそ、取って付けたような批判ではなく、考察しがいのある問題提起をしてくれている。
■哲学チャンネルさん
僕のような哲学キッズにはおなじみの哲学チャンネルさん。『14歳からのアンチワーク哲学』に収録されている解説も書いてくださったお方。普段から1億総哲学者という指針を掲げてYouTubeなどで活躍されているからこそ、哲学という文脈においてのアンチワーク哲学の重要性を力説してくれた。何度も言うが、本文収録の解説文も名文なのでマジで読んで欲しい。
■のり子さん
たんなる本の書評にとどまらず、アンチワーク哲学とフェミニズムやヴィーガニズムの関連性など、発展的な考察を進めてくれた書評。著者の手を離れてこういうふうに思考を進めてくれると、書き手冥利に尽きるというものである。
■セントさん
※特定のオンラインサロン限定の記事ときいていたのだが、ググったら出てきたので載せておく。
本の解説というよりは、とことん本への興味づけをしてくれる書評。等身大の「働きたくない」という感情と、独特のノリでこの本に出会うプロセスを描写してくれていて、とことん興味を掻き立ててくれている。
【書評動画】
■陽キャ哲学普及協会さん
ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と対比しながらアンチワーク哲学を解説してくれた。陽キャ哲学との考え方の相違点みたいなところも解説してくれている。アンチワーク哲学は希望的観測が過ぎるのかなぁとか、優しすぎるのかなぁという冷静な視点をもたらしてくれるので、実を言うとかなりありがたい書評であった。
■モザイクチャンネルさん
本の紹介やプロジェクトの紹介など、流れるような説明をしてくれつつも、ポジティブに応援してくれている動画。普段から社会批評を行っている方なので、社会の中におけるアンチワーク哲学の立ち位置を説得力のある形で論じてくれた。
・・・・以上、駆け足になったが、とりあえずアップ。もしかしたら抜け漏れがあるかもしれないので、「俺も書いたよ!」という方がいれば、ぜひコメントしてください(その場合は、ほんとうにすみません・・・)。
またほかにも書いてくれた人がいたら、ぜひここで紹介したいのでコメントしてほしい!
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![久保一真【まとも書房代表/哲学者】](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170172711/profile_837578e5c8bc6e517e45d64b41f7c509.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)