シーソーシークワーサー 【41 アンナチュラリズム】
シーソーシークワーサー
【41 アンナチュラリズム】
春の風が、どこか遠くのビルの谷間に当たって、汽笛のような音をたてた。
貝殻と同じカタチをしたシーグラスと同じような人工的につくられていく風の中で、凡人は、故郷、沖縄に置いてきた何かを思い出していた。
何か、はわからない。
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春の風が、どこか遠くのビルの谷間に当たって、汽笛のような音をたてた。
貝殻と同じカタチをしたシーグラスと同じような人工的につくられていく風の中で、凡人は、故郷、沖縄に置いてきた何かを思い出していた。
何か、はわからない。
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