ママ兼オーナー兼店長??
季節の変わり目で、ちょうどお客様が多くなってきたというネイリストAさん。予約時間の合間を縫って、貴重なお時間をいただき、お話を伺ってきました。( A:ネイリスト兼カフェ店長、ママ歴○○年、主婦歴○○年 ・ K:香月にいな )
K: こんにちは。Aさんは、私から見て、副業というよりも、複業がたくさんおありで、すごく忙しそうに見えるのですが、今日はお時間をいただけて嬉しいです。
A: こんにちは。ありがとうございます。なんでも「はい喜んで!」って精神で受けていたら、こんな感じですよ(笑)
K: ネイルのデザインも独特ですし、なにより、インスタのご投稿をみていると、お客様に寄り添えるデザイナーでもあり、クリエーターでもある感じなのですが、どちらのほうが楽しいとかはありますか?
A: うーーん、どっちも楽しいですね!確かに、細かい作業は肩が凝ったり、目が疲れたりしますが、お客様の「こんなのしたい!」を実現してあげるのも楽しいですし、あたらしいパーツが入荷した時は、早く試してみたくて、自分の爪をすぐに着せ替えたりします。
K:そうだったのですね。どちらもバランスをとれるなんて、尊敬します! そんなAさんのお姿をみて、ご家族は何かをおっしゃったりしますか?
A: 私が楽しんで打ち込んでいる姿は、明らかに、息子と娘にも響いていると思います。やりがいのあるこの仕事に就くまで、いろんなところを転々としましたし、それこそ、生活費のために、工場で働いたりすることも経験してきました。そんな時、いろいろと夫婦間でトラブルがあったり、子どものことも、なんかうまくいかなかった。私も、生活のことばかり考えて、昔は、不安が大きかったこともあったんです。
K: とてもそんな風に見受けられないですがっ……少しわかります。わたしも、昔2年間引きこもっていたんだとサラッと話したら、ビックリされることがあります。
A: ひとって、いろんなバックグラウンドを持っていますもんね。 私の場合は、「何か手に職をつけたい!」と始めたのがネイルだったんです。Kさんもそんな時があったのではないかと、わたしは、思いますよ。 共依存の時は苦しいけど、それぞれが自立していて、協力関係にあるようになると楽になるみたいな……。
K: 共依存かぁ。 「○○してくれなきゃ、■■しない」、とか、「○○してあげてるから、△△してよ」みたいなことでしょうか?
A: そんな感じです。 夫婦だと、感情が邪魔して、うまくいかなかったりしたんですけど、特に、ウチのダンナ様の癖が強くて……。でも、ある時から「あなたはあなた、わたしはわたし」と、どしっと構えました。言い方はキツイかもしれないですけど、「もう!どうぞご勝手に」という気持ちでいたら、少しずつ緩和されていきました。
K: 癖……ですか、依存、と言うか、習慣。 なかなか変えられないものがありますよね。
A: そうですね。 悩んでいた時に、親にも相談したんですけど、うちの親世代でもライフスタイルで助言が異なりました。片や「奥さんはね、夫のことを赦して、まぁるくいたらいいのよ」と言うし、もう片方は「どっちも働いているんだから、対等」という。だから、ぶっちゃけ「どっちにすればいいんやーーっ」てね。もう、その時、「あっ、決めるのは自分、自分の人生なんだ」って思いましたね。
K: ええ、それは、もしかしたら、私もそうだったかもしれません。今、「繊細さん」に関する本が出版されたりして、こういう傾向にいる人があるよって理解もされてきましたけど、両者を思うがゆえに余計に気を遣ってしまったりする人もいる。
でも、その繊細さが、細かい作業や、接客に向いている人もたくさんいる。私は、最近、そう考えたりします。Aさんのその指先を見ていたらそんな優しい気持ちになりますね。
A: ありがとうございます。私は、ママ友や、子どもの問題、ネイリスト、趣味、いろんなコミュニティに入って、その時その時を大切にしています。もちろん、家族のことも、自分の時間も大切にしたいと思っています。
K: 素適な時間の使い方ですね。まだまだで、寄り添いすぎるとしんどくなる人や、気持ちが入り過ぎちゃうという人も多いかなと思います。Aさんの、おススメの息抜きはありますか?
A: うーん、なんだろ(笑) 結局、たくさんの楽しみを持っていることが複業にとって、バランスがいいのかもしれません。そこに打ち込むことで気分転換になっている感じです。カフェも好きですし、出かけるのも、映画も好き、コミックも、音楽もそれなりに好きです。それぞれに無意識に、ヒントを見てきて、それぞれの場面に活かしてるって感じ。
K: そうですね。 わたしもその傾向があるかなぁ。 美味しい珈琲店で、モーニングは、すごく楽しいですね。朝の少しの時間を、自分にとります。モーニングコーヒー飲もーよー♪って。
あ、歳がバレちゃうかも(笑)
A: (笑)そうですね。わかります。本日は、ありがとうございました。 また、どこか、モーニングでお会いできたりしたりして??
K: 気になるお店がいっぱいできたので、そのうち、バッタリお会いするかも! ありがとうございます。
副業よりも、複業時代の今、彼女のように輝く女性が、増えてきた。
今後の夢を描きながら、「今」という地ににしっかりと足をつけながらも、「はい喜んで!」と、軽やかに周りを受け入れ、それでいて、自分の技術を磨くためにも、コツコツと歩む。
隣でこの話を聞いていた、娘さんは、それを一番に見ているはずだ。その背中から、吸収し、そこから、学んでいるのではないだろうか。
↑ネイリストAさんが気になる!という方はこちらから💁♀️
2021.02.24
香月にいな
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