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ふりむけば日本語

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ひょんなことから日本語を教えるようになって、はや15年が経ちました。素人日本語教師が「日本語を教える」ことに社会的な意義を見出すまでになった記録です。
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#日本語教育

日本語教師と外国語学習の関係について考えてみる

日本語学習って、外国人にとってハードルの高さってどのぐらいのもんなんだろう? 日々、そん…

KadoyaJPN
1年前
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3.母語発見の日々

ぶっつけ本番 何度も書くが、自分は日本語講師としては全くの素人だ。専門教育を受け、特別な…

KadoyaJPN
1年前
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2.素人日本語教師がやってきた

海外で仕事を得るということ 現在、日本語教員養成のための講座が各種あり、その能力を証明す…

KadoyaJPN
1年前
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番外その2:今年も後半戦に入ります。

今年のスケジュールも後半戦に入りました。二学期の始まりです。大学の方はそもそもの入学者数…

KadoyaJPN
1年前
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番外:海外で日本語を教えるために必要なもの

現在、ベルギーの大学、成人学校、そして、自分が運営するオンライン教室の三つの現場で日本語…

KadoyaJPN
1年前
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0.日本語を教え始めて15年、日本語は今ブームにあるようだ

二度目のベルギー生活も既に20年以上が経った。同時に、ここで日本語を教え始めて15年が経とう…

KadoyaJPN
1年前
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1.はじまりは面接から

それは例年と違わない、時間が間延びしたような夏の一日だったように記憶する。何の予感も混じることのない透明ガラスのような日差しに辺りは満たされていた。娘の幼稚園もそろそろ夏休みが終わりに近づき、前にも後ろにも進んでいないかのような倒錯した時間が始まるのをただ待っていた八月。少し違った装いがあるとすれば、新しく生活シーンに加わった長男のベビーベッドの存在だった。この静止画像のような時間を揺さぶったのは妻の声だったのか。 「あ、日本語講師の募集が出てる」 確かにこのようなやりと