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「北風と太陽」に出てくる旅人の立場だったら?

イソップ寓話の「北風と太陽」の物語。
これは、北風と太陽のどちらが旅人のコートを脱がすことができるか勝負をする、というお話しです。

人に対して、厳しい態度でのぞむのか。
それとも寛容な態度でのぞむのか。
という示唆が含まれていることは、多くの人が知っていることと思います。


でもこれね。
旅人の立場からすると、たまったもんじゃないですね笑
勝手に勝負してくれるな、って話です。


ここで旅人にもう少しフォーカスしてみたいと思います。


旅人はその後、ポカポカ陽気の中、一度立ち止まり木陰で休んだかもしれません。
次にまたいつ北風が吹いてきて、コンディションが悪くなるかもしれないから、予定より少し先まで足を延ばして進むことにしたかもしれません。

何気ないことかもしれないけど、描かれてはいない旅の道中、きっと色々な選択をしていたはず。


さらに掘り下げていきます。


旅人は…
一体どこへ向かっているのでしょうか?
いつまでにゴールに辿り着きたいのでしょうか?
そもそもの旅の目的はなんなのでしょうか?
旅を終えた時にはどうなっていたいのでしょうか?


もし、北風と太陽の勝負ごとどころではない、もっと過酷な試練やハプニングに見舞われた場合、時に、それらの問いに答えが出せなくなってしまうこともあるかもしれません。
足が止まってしまったり、重たく感じてしまうこともあるかもしれません。


そんな時に。
温かく旅人を見守り、寄り添う太陽。

わたしが理想とするコーチとしての存在は、そのようなイメージなのです。

旅の本当の目的を明らかにして。
次々湧き上がる問いに自ら向き合って答えを出し。
最後にはちゃんと自分の意思で納得できる選択ができて。
とりたい行動を決断できる(やめる、ということも選択と行動です)。


「旅人のコートを温かく照らすことで脱がせてやるぞ!」
と息巻くスタンスではなく笑、
旅人にとって安心できる存在として、ただそこにいて、
プロセスをずっと共にする。

次はぜひ、あなたの旅を見守らせてください。

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piece of cake
キャリアコンサルタント / ライフコーチ
門脇 麗佳

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