山形エリア鉄道車両図鑑
これまでのnoteで色々な車両が出てきたが、鉄道についてわからない人、初心者の方のために、鉄道車両図鑑を作ってみた。今回は山形エリアを走る車両を紹介する。
(今回紹介する車両は、2024年3月現在山形駅を発着する路線に充当されている車両を紹介する。)
E3系1000番台
E3系1000番台は、1999年の山形新幹線新庄延伸時に合わせてデビューした車両。秋田新幹線で走っていたE3系を山形新幹線仕様に製造したものだ。車体に関しては秋田新幹線のE3系とほぼ同じ形であったが、内装の座席は12〜14号車と16・17号車で座席の幅や色が違っていた。山形新幹線はかつて自由席かあったのでその名残でもある。
2024年に運行が始まるE8系により、E3系1000番台は、E3系の中で真っ先に運用から退くだろう。
E3系2000番台
山形新幹線の主力車両として2008年から導入された車両。400系の置き換えを目的に登場した。これまでのE3系とは異なり、行き先表示、車内電光掲示板はJR東日本の新幹線では初めてフルカラーLEDを採用した。さらに、窓側にコンセントが設置され、スマホやノートパソコンの充電が行えるようになった。
デビュー当初は銀色に緑のラインが入っていたが、2014年から徐々に現在の色へ変更されたか、2023年に1編成だけ銀色の塗装に復刻された。
(この車両は銀つばの愛称として知られている)
こちらもE8系導入により、順次置き換えられるので見るなり撮るなり乗るなりするなら今のうちに。
701系5500番台
奥羽本線(山形線)の主力車両。山形線は新幹線の線路と同じ幅なので、普通列車でも新幹線の幅で運行される。 全車両ワンマン運転が行えるようになっている。山形〜新庄間の運用が主体となっており、通勤通学時間帯は6両で運転される。(山形〜米沢間の運用にも入る)
車内はオールロングシートなので、クロスシートよりかは混雑は少なめだ。天童や東根方面から山形方面への通勤通学需要に応えている
719系5000番台
1992年の山形新幹線開業時から運行されている車両。1989年から仙台エリアで走っていた719系を標準軌でも走れるようにした。
現在719系に乗れるのはこの山形線の車両のみ。
列車はクロスシートが主体となっている。
車両は12編成おり、そのうち6編成がワンマン運転に対応している。
主に福島〜山形間で運行されており、板谷峠越え区間の運用に入っている。(山形〜新庄間の運用にも数本入る)
719系も数年以内には引退する可能性があるので今後の動向に注目である。
E721系1000番台
2016年にデビューしたJR東日本仙台エリアの最新車両。E721系0番台と構造は変わらないが、4両で1編成と構成されている。また、さくら色のラインが引かれている。
東北本線の他に、常磐線、仙山線が活躍されており、仙山線では主力車両として活躍している。
基本4両で運転をするが、仙山線では0番台と連結して6両で運行される列車もある。
E721系0番台
2007年の仙台空港アクセス線開業によりデビューした車両。運用路線は仙台空港アクセス線の他に、東北本線、常磐線、仙山線、磐越西線に拡大した。
2012年以降は719系から置き換えされて、同系列の車両が運用についた。 急勾配に対応した構造となっており、電車とホームの段差を無くしたため、バリアフリーに優しい車両となった。
仙山線では4両(2+2)で運行する他に、6両(2+2+2)で運行されることがある。
キハ101
左沢(あてらざわ)線に充当される気動車車両。
山形から西村山エリアへの通勤通学需要に応えている。
1編成1両で構成されているが、原則2両で運行し、朝ラッシュでは6両で運行している。
この車両のデビューは1993年とデビューから30年以上が経過。 先は長くないが、今後も活躍が楽しみである。
E8系
今年3月のダイヤ改正から新しく仲間入りする車両。
宇都宮〜福島間を最高速度300km/hで運行する。
東日本の新幹線では初めて耐雪ヒータが内蔵されており、雪による空転を減らす。
車内は全部の車両がフルアクティブサスペンションが採用されており、全席コンセントが設置されているため、乗り心地が良くなり、より快適に過ごせる。
今後E3系を順次置き換える。E8系の勇姿に注目だ。
不定期でやってくる車両
ED75
仙台で留置されている交流用電気機関車。山形では仙山線の勾配に耐えるために、主にキハ101の郡山配給などで使われている。
本来なら奥羽本線経由で行った方が速いが、狭軌である左沢線の車両は標準軌の線路を通ることができないため、仙山線経由で運行されている。
(ちなみに画像にあるホキ貨車は山形駅に滅多にやってこない)
キハ48 びゅうコースター風っこ
毎年6月に運行されるさくらんぼ風っこや春に運行される風っこ仙山線ストーブ号や風っこ仙山線春風号に充当される乗って楽しい列車。 その名の通り窓を開けて運行するため、風を受けながら車窓や列車の旅を楽しめる。(悪天候や冬季は窓板を貼って運転するが、その代わりストーブでマシュマロや干物などの食材を焼くことができる)
そんな風っこだか、今年はさくらんぼ風っこの運行はなく、「さくらんぼSATONO」が設定された。これにより、風っこはついにSATONOへ置き換えとなる可能性が非常に高いので、撮る、乗る、見るならお早めに!
E926形 イーストアイ
山形新幹線が走る線路や架線に異常がないかを確認する検測車両(いわゆる新幹線のお医者さん)。
山形へは年4回しかやって来なく、日中見るなら年に1〜2回しか見れないのでレアな新幹線である。
東日本の新幹線で最後のGTO-VVVFインバータ搭載車両なので、発車や停車する時は目や耳でインバータの音を聞くのもありだろう。
ちなみに運行ダイヤは非公開なのでいつ来るかは分からない。
ちなみに、仙山線や左沢線の検測のために、キヤE195形Easti'Dがやってくることがあるが、今回の紹介では省略させていただく。
終わりに
山形エリア鉄道車両図鑑見ていただきありがとうございました。 山形駅にやってくる車両は個性豊かな車両ばかりです。新型車両はもちろん、デビューから30年超えのベテラン車両がいるなど鉄道ファンには飽きない街だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?