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終わらない絵本が読みたい

4歳の子どもが考えることの愛らしさがたまりません。私自身も何度も思ったことはあります。

楽しい物語ほど終わらないで欲しいです。もちろん、物語として結末があることは、最終的に絶対条件なんですけどね。それでも、夢中になると、永遠を求めてしまいます。

ページをめくるたび終わりに近づいて行く

絵本や動画などなぜか途中で後戻りしたり違う話しに切り替えたり、うちの子って落ち着きがないのかしら?楽しくないのかしら?と疑問に思っていたんです。

次から次へとまるでザッピングするTV視聴者のように。

でも、この話をしてから考えが変わりました。そうか、終わりのシーンを見たくなくて最後が近づいてしまうと、避けてしまっているんですよね。

まるで、結末をみると魔法がとけてしまうかのように、楽しい時間をとどめていたいのでしょう。

いつだって、終わるのを嫌うから、なかなか切り替えすることが難しいのかもしれません。今はそっと、物語が終わってもお話の世界は続いているのだと教えてあげられたら楽しいだろうなぁって思います。

くまさんもうさぎさんも。男の子も女の子も。おじいちゃんだっておばあちゃんだって本の世界でページを開いてもらえるのを待っているわけですからね。何度だって読んだらいいし、物語の続きを想像したっていいんです。

でも、私から知るんじゃなくて自分から気づいて欲しいと思います。

まだまだこれからページは増えていく

何より4歳なんて人生が順調に全うするなら、まだまだこれからです。いつか大人になって、物語が終わることが嫌だったんだって、笑って話す日が来るのかもしれません。

自分と同じようなことをする子どもにハラハラしながら見守っていることもあるでしょう。

そんなことを考えていると人生だって、生まれたら終わりに向かって歩いているわけですからね。結末は必ずやってきます。それでも、きっと。

誰かの物語のなかで、私や子どもは生きていて動いているかもしれないんですよね。

ほら。亡くなった人を思い出すシーンとか、そんな感じで。

人は二度死にます。

いちどめは、命がついえたとき。

にどめは、誰も思い出さなくなったとき。

だから、自分が生きた証しに何かを残したり、成そうとしたりするのかもしれません。


今日のテーマは「終わらない物語」についてでした。

みなさんの大切な物語がこれからも色鮮やかでありますように。門田真空でした。

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門田 真空【かどた まそら】
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