
土地勘は精神世界を歩く時にもあるのかもと思った話
もやもや考えたことのはきだしです。
職場が変わり、いろんなことを覚える期間です。
メモを見直していたら3日間で引き継いだツールは13個でした。ツールが多い。
とはいえ完全にまっさらな習得というわけではなく、タスク管理ツールはまあだいたい似たようなラベルと操作感だし、Adobeに慣れてればたいていのグラフィックツールは扱えるし、チャットアプリでもFTPツールでも配信ツールでも同じことです。知ってる空気のもの、なら、初見でもそこまで習得ハードルは高くない。
これを個人的に「アプリ/ツールにも土地勘みたいなもんはあるんだな」と解釈しました。
知ってる雰囲気の街並みや行き慣れた形式の本屋なら、初めて訪れた場所であってもこのへんに行けばこういうものがあるだろっていうのがわかる。あの感じが、いわゆるデジタル空間であるツールにも存在するな、と。
デジタル空間の土地勘
類似ツールがそのまま新しいツールの「土地勘」になるのって、エクセルとスプレッドシートとかもそうだけどゲームもたぶんそうで、コマンド式RPGとかFPSとかって同ジャンルを経由してればそこまで狼狽えることないですよね。これは「歩き方」がわかってるってこと。
「説明」もきっとそう
最近Xで「オモコロチャンネルの永田さんのインスト(アナログゲームなどのルール説明のことをインストっていう)がマジでうまいって話が回ってきてて、あれもたぶんそうなんですよ。そのゲームのルールの「土地勘」を持ってる。知ってる街との類似点を見出して初見の地方都市でもそこそこ歩けるように、「まずはこのメインストリートを案内すればいい」みたいなのがわかってる。秋葉原だって大通りなんとなく歩いてるだけでそれなりに楽しいし。
有料日記のほうでご本人も触れてたけども、「この話がどこにむかっているのか」をまず示さないと話に興味を持ってもらえない、と。
結論から提示するというのはウェブ記事の鉄則ですし、いろんなゲームといろんな初心者に接してきた副社長の経験値だな〜〜と思います。
たとえばこれも有料日記で話してたことのふわっとした輪郭なんですが、ババ抜きを説明するなら「手札がなくなったら勝ち」→「手元にある同じ数字の手札は捨てられる」の順番で説明して、「ジョーカーはペアにできないからずっと持ってないといけない」という流れにする、と。
聞くとなるほどと思うんですけど私だったら絶対「手元にジョーカーを滞留させないようにするゲーム」みたいな話し方になると思う。ゲーム名「ばば抜き」だし。
で、この、「ここがメインストリートだな」という確信を持てるのが、ルールの土地勘があるってこと、かなあと。土地勘ないと全部重要な道に見えてしまう。
業務に慣れるというのは単語やその概念、つまり道路のパターンてことかも
先日半年ぶりくらいに会った友人から「業務でわからんことが多いのでちょっとした難関資格を取ろうと思う」みたいなことを聞いて、わかるな、と思ったりしました。
私の本業では「資格やたらもってるやつには警戒しろ」というあれがあったりするんですが(実務と乖離した資格ばかりだから)、まっとうな難関資格であれば体系的に知識を網羅、理解する近道だったりもするんですよね。
で、業務で出てくる知らない単語や概念を理解するっていうのは、土地勘を得る、メインストリートがどこなのかを知る、地理のパターンや標識の意味を知る、とか、そういうことかもしれないんですよ。
体系的に学ぶとはつまり知識の土地勘を得るということ
知識はただ情報を知ってるだけでは意味がなくて、体系で把握できているかが学問だと聞いたことがあります。となると、学問ってのはある知識体系という村だか街だかの土地勘を得る、ということなのでは、というようなあれを考えたりしてました。あっちの方角にいけば商店街があるだろうとかこっちの山には神社があるだろうとか、そういう。
で、この、いろんなことに転用できる土地勘のこと、進むべき方角や方向や距離の予測を立てられること、を、経験とか年の功とか呼んだりもするんだろうなあ、とか。
あと「どこに行けばいいのかわからない」「進んでいるのかもわからない」が倦怠感とか絶望とか呼ばれたりするのかもなー、とか。
とりあえず最近考えたのはそういうかんじです。
いいなと思ったら応援しよう!
