咳をしても、豚モヤシ

今日は豚肉を入れられたモヤシ炒めを食べ始めたら、箸が止まらなくなって、思っていた以上に身体がエネルギー欠乏状態だったんだなって思った。胃をかき鳴らして、ボーカロイドみたいに空腹を主張されるまで、身体の残りエネルギーを示すメーターには目を向けていなかった。角の取れたポン酢味のモヤシが、口の中でシャキシャキ音を立てる。不味いセンサーが反応しないなら異常なし。でも、これが好きなんだねって云われると首を傾げるくらいに、美味いセンサーが反応してない。好きじゃないならなんで、って聞かれるたびに、嫌いじゃないからかなって思う。好きなものを熱弁している人を見ると、自分は人よりも快を感じれてなくて、もったいない的な淋しさとどこか故障してるのかな的な恐れを感じる。それらの感情が大きく膨らむ為に費やすエネルギーも残っていない。黒胡椒にむせてお茶を飲む。豚モヤシ、完食。

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