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かどみなかずき
2023年11月25日 16:50
あたし、あげは蝶 じゆうな、じゆうな、あげは蝶赤、黄、赤、黄、赤、赤、黄。蟻んこ達がうらやんでいる、シルクの翅に あまい風いっぱいはらまして、お花畑をとんでたの あたし、あげは蝶 かなしい、かなしい、あげは蝶赤、黄、赤、黄、赤、赤、黄。 おおきな赤をめざしててきれいなくもの巣にかかったの 赤、黄、赤、黄、赤のっそのっそ近づくくもにたべられるまえ、さいごの景色は か
2023年11月21日 20:05
ススキが小首をかしげるように揺れててさ秋風ってここから吹きはじめるんじゃないかなって思ったんだ。四 季は秋からはじまるみたいに。秋の次にやってくる 夏の強烈な光が焼きついているから、逆さに干されたクマのぬいぐるみと、植え込みに埋め込まれた幼児サイズのスニーカーと、一枚のレシートが舞い上がっているのを、 うっすらと思い出してしまうんでしょう。 都会に疲れたオレが眺めるこの池の水面の黒
2023年11月10日 16:46
あおくかがやく生け垣ができたという喜びが、かくしている墓地がある別世界のように美しければ、きみが大根を煮るのとは別の世界にしてしまってよくなるあかくかがやく星を見つけた学者は、それを、よく炎上しているから火星と名付けたいつも煌々としている、望遠鏡の中のそれを乾燥と空白だけの自分たちとは違う、この世界の希望だと、口角泡を飛ばしながら語っている================
2023年11月3日 18:11
愛人の葬式です押し込めるように曇り空です 青空からは天使の羽根色の光を帯びてチョココロネのように渦巻きながら降りてきて、白土地からは御簾の砂塵をアリジゴクのように噴き出しながら昇っていって、天と地は、ゆびきりげんまんしました 森がうまれたのに意志があるように見えないのを薄情に思ってしまいます 時雨が降りましたなにかを隠すように降りました洗われた空に星の居場