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かどみなかずき
2022年11月22日 16:54
サイダーに潜ったら、たちのぼる泡々が、銀河の星々みたいに見えるじゃん?泡はあずかり知らぬところで消えてもいるし、君の鼻から蛙の卵みたいに生まれていくこともできる。たまたま近づいた泡同士が、太陽と地球がひきよせ合ってくっついてドーナツになるみたいに、ひとつになったのが夢。夢がないというのは、悩むほどのことじゃなくて、たんなる事実なのかもしれないね。街の違いは炭酸の強弱だから。泡の数だけ刺激
2022年11月19日 16:58
七五調で生きるのがよい生きかただって学校でならった。おことのふるえに合わせて歩く。渋谷は、人間がキャベツみたいに、密集して折り重なっている街。進化をすてて環境をかえることをてにいれた人間が、環境から逃げるように群生している。半分じぶんで半分たにんな、全くのたにんが重なってきた。顔もからだもすきな季節もちがうのに、繋がりをかんじてしまうから、人間は街をつくるんだろう。 観覧車回れよ回れ想ひ出は君
2022年11月16日 16:50
エン・メラルトン語では、文の内容が性的な場合、文末に性詞をつける。「six畳のheyaでtwo人きり:セナ・ケニ」となる。のがいつもわからない。別にしってるからテストで点は取れるけど、みんなはGlobal Positioning Systemでたびをしてるのに、わたしは太陽の位置で測ってるみたいだ。テクノロジーも人としての条件。セナ・ケニを当たり前に話すと、セナ・ケニ的思考法になる。セナ・ケニ
2022年11月14日 16:51
とおくに見えるものって、山でもビルでも、平面的な青色になってぼやけるでしょ、ぜんぶそうなんだよ。サイダーに潜ったら、立ち上る泡々が、きっと銀河の星々みたいに見えるじゃん?たまたま近づいた泡同士が、太陽と地球がひきよせ合ってくっついてドーナツになるみたいに、ひとつになったのが夢。夢がないというのは、悩むほどのことじゃなくて、たんなる事実なのかもしれないね。街の違いは炭酸の強弱だから。泡の数だけ刺
2022年11月11日 17:06
英雄はかなしい存在なのにきみは、自分の人生をきりぬきして人間をやめようとしている。編集をおぼえれば権威が手に入る。整形して二十三区に間隙ができるのを待ち構えてる。きみは文京区。おびただしい文京区のうちの一つ。グループライン“ぶんきょうくッ!”では、馴れ合いと台東区の悪口ばかり。ゆがんだかたちたちでサウナが一杯になる。ととのうのは快楽。 アレクサンドロス三世はきっと王になりたくなかっただろう。現
2022年11月7日 16:52
わたしはおなかがへって、カレーの匂いへ手をのばしていた。わたしは歌いたくて、つっかえつっかえのさえずりに手をのばしていた。わたしは手をつなごうとして、月あかりに手をのばしていた。宇宙の一角に太陽があるように、緑の外壁の家と金木犀の家のあいだに、じぶんの家があるとおもってた。世界のすべてだとおもってたのはほそい腕の中で、この世の頂上だとおもってたのは背中だった。星ふる夜を描いたステンドグラスとか大
2022年11月4日 17:03
一番最初のめいれいで闇を切り裂いて光が産まれたとき、ポテチのふくろのパーティー開けみたいな音がしただろう。二番目のめいれいで空と海が分かれたときに、世界にのりしおの匂いが広がった。三番目のめいれいで海と陸が分かれて、四番目のめいれいで植物が産まれた。りんご、ごま、まんごー、ご?お?、お、おじぎそう、うめ、めろん、じゃなくてめたせこいあ、あじさい、いちじく、くー、く、く、くちなし、しろつめくさ