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水玉を身につけている真木の葉は微笑を浮かべて霧に沈んだ

村雨の露もまだひぬまきの葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ/寂蓮法師 (87/100) =======…

伽戸ミナ
3時間前
2

あの人を思い出したのは月のせいだ綿毛飛びたつように思い出したのは

嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな/西行法師 (86/100) ========…

伽戸ミナ
1日前
4

上から下に扉の隙間をなぞってる 冷たいのは 夜のせい ぜったい

夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり/俊恵法師 (85/100) ====…

伽戸ミナ
2日前
3

生き延びたら圧迫してくるかなしみを懐かしんで胸をさする日がくる

ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき/藤原清輔朝臣 (84/100) =…

伽戸ミナ
3日前
4

太陽の手から逃れてきた山でも鹿の嘆きの声は聞こえる

世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる/皇太后宮大夫俊成 (83/100) ====…

伽戸ミナ
4日前
11

泣いていた胸も頭も心臓も壊れてないけど壊れたように

思ひわびさても命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり/道因法師 (82/100) ======…

伽戸ミナ
5日前
8

こっちだよ、ちがうちがうこっち、と鳴いたあと月に化けてしまうホトトギス

ほととぎす鳴きつる方をながむればただありあけの月ぞ残れる/後徳大寺左大臣 (81/100) ================== 百人一首第81番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

台風が過ぎ去った朝はほんものの朝とは思えぬほど荒れている

長からむ心も知らず黒髪の乱れてけさは物をこそ思へ/待賢門院堀河 (80/100) ======…

伽戸ミナ
7日前
5

厚ぼったい黒々とした雲の間から大人の世界の光がこぼれる

秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ/左京大夫顕輔 (79/100) ===…

伽戸ミナ
8日前
5

(78/100)島と空に千鳥の声が塗りたくられ夢を見れない須磨の関守

淡路島かよふ千鳥の鳴く声に幾夜寝ざめぬ須磨の関守/源兼昌 ===============…

伽戸ミナ
9日前
2

たましいがちぎられるのもかなしみも再び会うのも運命である

瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ/崇徳院 (77/100) ======…

伽戸ミナ
10日前
4

雲の上、いや波の上 海原に漕ぎ出してきた、いや流されてきた

わたの原こぎ出でて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波/法性寺入道前関白太政大臣 (76/10…

伽戸ミナ
11日前
5

滝のように吹き下ろす風「あっそ」とだけ返してくれとは祈ってないよ

憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを/源俊頼朝臣 (74/100) ===…

伽戸ミナ
13日前
4

峰に咲く桜にこころうばわれても霞よ席は立たないでくれ

高砂の尾の上の桜咲きにけり外山の霞立たずもあらなむ/前中納言匡房 (73/100) ================== 百人一首第73番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。