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百人一首

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#57577

秋の胸に顔をうずめる私のことゆるしてほしいいまだけだから

月見れば千々にものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど/大江千里 =========…

7

一面になぎたおされた秋の草だから山風を”あらし”と言うのか

吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ/文屋康秀 ============…

4

cover No.11-20

―わたの原八十島かけて漕ぎ出ぬと人にはつげよあまの釣舟 堂々と大海原の荒波へ漕ぎ出たわた…

1

”すぐ”行くを信じたばかりに有明けのウツロな白さに染められています

今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな/素性法師 ===========…

4

激流に奪われるくらいなら最後の息ほかならぬあなたに渡しに行く

侘びぬれば今はた同じ難波なる身をつくしても逢はむとぞ思ふ/元良親王 ==========…

4

一瞬なのに会えないなんてアンタわたしに一人で生きろって言うんだ

難波潟短き葦のふしのまもあはでこの世をすぐしてよとや/伊勢 ==============…

4

ホンマやとおどけてばかりのあの人と夢で逢えたらこの海は凪ぐ

住の江の岸による浪よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ/藤原敏行朝臣 ================== 百人一首第18番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

千早振る神々が黙る紅に括り染めされた川の面を見て

ちはやぶる神代も聞かず龍田川から紅に水くくるとは/在原業平朝臣 ============…

9

幾年も緑を絶やさぬ松のように待つと聞いたら飛んで帰るよ

立別れいなばの山の嶺におふるまつとし聞かば今帰り来む/中納言行平 ===========…

6

春の野に出て行き雪をかきわけて若菜を摘んだきみを想って

君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ/光孝天皇 ============…

5

陸奥のしのぶもぢずりの乱れ模様わたしの胸から消えていません

陸奥のしのぶもぢずり誰故にみだれ初めにし我ならなくに/河原左大臣 ===========…

3

湧いたときちいさなひかりの恋心嵩増しすぎて足がつかない

筑波嶺の峯より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる/陽成院 =============…

10

夜空より星をふりまくあの人をつれさる雲など吹き散らしてくれ

天つ風雲のかよひぢ吹きとぢよ乙女の姿しばしとどめむ/僧正遍昭 =============…

7

飛沫あげ大海原を裂き進むわたしだったと伝えてくれ

わたの原八十島かけて漕ぎい出ぬと人にはつげよあまの釣舟/参議篁 ================== 百人一首第11番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。