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2024年8月の記事一覧

cover No.1-10

―秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣手は露にぬれつつ 眠らずに闇を見ている人の袖はほ…

伽戸ミナ
3か月前
1

貴賤なく別れの涙のひと粒の中心にあるのは出会いの輝き

これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関/蝉丸 ==============…

伽戸ミナ
3か月前
6

さくらからさくらの色をわたしからわたしの色を奪っていく雨

花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに/小野小町 =========…

伽戸ミナ
3か月前
18

山奥のこころしずかな生活はアイツ堕ちたと言えるものらしい

わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/喜撰法師 ============…

伽戸ミナ
3か月前
7

おなじ月むこうで見てもおなじ月それでもなぜかむこうで見たい

天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも/阿倍仲麻呂 ============…

伽戸ミナ
3か月前
17

天上の純愛の橋のホワイトが夜の寒さを忘れさせてくれる

かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける/中納言家持 ==========…

伽戸ミナ
3か月前
5

紅葉だけが彷徨う鹿の鳴き声に耳を傾ける夕暮れた山

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき/猿丸太夫 ================== 百人一首第五番を題材につくりました。 読んでいただきありがとうございます。

表情をシルクで隠す霊峰へ雪がつぎつぎとうまれている

田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士のたかねに雪は降りつつ/山辺赤人 =========…

伽戸ミナ
3か月前
9

ながいなぁきみがいないとこの腕をのばしてみても照らされるだけ

あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ/柿本人麻呂 ========…

伽戸ミナ
3か月前
8

もう夏か 春ではないのか 純白の衣はいまもなびいているのか

春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山/持統天皇 ===============…

伽戸ミナ
3か月前
7

眠らずに闇を見ているオレのことびしょびしょにする夜露のするどさ

秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣手は露にぬれつつ/天智天皇 ===========…

伽戸ミナ
3か月前
8