「権利収入を得るお仕事」に誘われている話
この記事を開いてくれたあなたは、「権利収入」に興味がある方だろうか、もしくは『権利収入?なんだそれ?』だろうか。ちなみにわたしは「現在進行形で誘われているよ」な人間である。
とにかくわたしは断ることが苦手で、現在ものらりくらりと誘いを交わしているような状況である。
だからいつまで経っても相手が諦めてくれない。
だって、相手からすれば”断られていない”んだから。
そんなわたしの近況を、自戒の意味も込めてまとめてみたいと思う。
誘われるようになったきっかけ
わたしは現在、無職を謳歌しているところである。
無職歴は約半年。
前職の職場環境があまりにも悪く、心身ともに潰れてしまったため、リフレッシュしよう!と思って無職を謳歌している。
そんなわたしの日々の日課は、体を動かすことである。
YouTubeを見て動いてみたり、雑誌のページを見ながら動いてみたり、ジムに行ってメニューをこなしてみたり、その日の気分で動き方は変わる。
このジムに通い始めたことが、事の発端なのである。
通い始めた当初から随分と親身になってくれるスタッフがいるのだが、当時まだ在職中で、気苦労のピークを迎えていたわたしに声をかけてきたのだ。
「今より心身ともに健康になりたくない?」「幸せになってほしいの」と。
当時のわたしはとにかく頭が回らない状態だったため、言われるがままにそのスタッフ同席のもと、webセミナー(ちなみに無料)に参加してみた。
内容としては、”食育”である。
”すごい先生”の”食育”
要約すると、「この会社のこの製品はすごい!」というものだった。
わたしのイメージしていた食育とはまったく違うものだった。
最初こそホワイトボードを用いて栄養学的な話が展開されていたが、そのうち「白いお砂糖はダメ」「良質な油を摂りましょう」「現代人は電磁波を浴びすぎている」と、あらぬ方向に話が展開していった。
最終的に、その”すごい先生”が紹介しているスーパーフードをみんなで使って健康になりましょう!という形で締めくくられた。
はじめての かんゆう
その後、ジムのスタッフからそのスーパーフードとやらの購入についての説明が始まった。
「何か月か分まとめて買うとペイバックの率が高くなってお得だよ」
「会員になって、他の人に勧めてその人が買ったらあなたにもバックが返ってくるよ」
…ん?これは世に聞くマルチ商法というやつなのでは?
いや待て、そもそも買うなんてわたし一言も言ってないのだが。
結局その日は「高すぎて買えない」という理由で断った。
「せっかくだから」とサンプル品をいただいたので使ってみたが、うーん、たしかに寝起きはすっきりするかも…?程度だったので、やはり買わなくて正解だったのだろう。
現在は何に誘われているのか
その後も高額な補正下着を勧められたが、やはり「お金がないので買えません」という理由で断った。
ちなみにこの下着も説明を聞くとマルチであった。
さて、現在のわたしは何に誘われているかというと、某ECサイトの代理店にならないかというものである。
曰く、「これから伸びてくる会社(今年の下半期から大々的に広告を出し始める予定とのこと)」「権利収入が得られる」「みんなで幸せに仕事ができる」「今のあなたにぴったりの働き方」とのこと。
これまた”すごい師匠”から会社の概要や、収入が入る仕組みについて説明を聞いたのだが、たしかにおもしろい話ではあるなーとは思った。
しかし、それはその会社が今後どのように市場で展開していくのかというところに興味があるだけであって、わたしがその組織の中に入って活動したいという気持ちは、残念ながら微塵も湧いてこない。
「すごいでしょ!いいでしょ!」という話ばかりで、つまらない。
「とりあえず入ってみて、違うなーと思ったら辞めたらいいから」って、そんな「とりあえず」なんて軽い気持ちで初期費用の40万円をポンッと出せると思うのか?
相手を誰だと思っている。無職のわたしだぞ。
ということで、今後この会社が大きくなっていく様子が確認できる日を楽しみにしておこうと思う。
わたしの本能が引っかかっていること
先日、こんなことを言われた。
「こんなお金の稼ぎ方するのってなんか気が引けるなーって思う?」
「いいんだよ。お金を稼ぐのは悪いことじゃないんだから。」
『こえーよ』と思った。
わたしは、わたしの周りにいる人たちを、お金儲けの手段にはしたくない。
…と、はっきり言うことができればきっと平穏な日々が訪れるのだろうけれども、いかんせんわたしは「はっきり断る」ということが苦手である。
そろそろこの苦手を克服すべきときなのだろう。努力せねば。
それから、こうやって勧誘をされることによって、わたしの中のレーダーが働くようになった。
目に光がない割にやたらとポジティブな人をその界隈ではよく見る気がする。
ぜひ参考にしてみていただきたい。
(あなたにこれを確かめる機会が訪れないことを切に願う。)
最後に
ちなみにこれらはすべて同じ人物から誘われている。
「ジムを辞めればそのスタッフから離れられるのでは?」と思われるかもしれないが、わたしの住んでいる地域にはジムはそこしかなく、ジム自体は非常に良いので、通うことを辞めるというのはできれば避けたい。
となると、誘いを断ることが最適解なのである。
現在進行形で誘われているけど断るのが苦手…というあなた、一緒にきっぱり断れるように頑張りましょうね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?