「BOWIE KYOTO SUKITA」

WEDNESDAY PRESS 026

会場に入るとデヴィッド・ボウイのポートレートが飛び込んでくる。
そこから回廊のような通路を通る。ある瞬間 空間が広がる。
これまでの写真展とは異なる会場構成だ。
主役はデヴィッド・ボウイと写真家の鋤田正義である。
舞台は京都。かつてボウイが仕事で過ごした京都の街で、鋤田がまるで日常のように切り取った先品は、ほぼモノクローム。そのシーンの現在の姿を鋤田が新たに撮りおろす。この2種の作品が時空間を超えて展示されている。
そのコンセプトを具現化する展示は、プロデューサーの立川直樹さんに尋ねると「建築家に頼んでいるんだよ」という言葉が返ってきた。
そうであろう。いわゆるディスプレイを仕事とする人たちとは違う様相を呈していた。改めて建築家という存在の大きさを認識した。

京都をいう街を舞台にデヴィッド・ボウイという偉大なるアーティストと鋤田正義という透徹した視線を持つ写真家の見事なるコラボーレーションだと感じる。時間は経過するも、二人が観た京都の伝統、文化、前衛などがうまい具合で交差するのであった。

5月5日まで開催中。

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