「夏の終わりに観たい映画」
WEDNESDAY PRESS 041
FMCOCOLOで毎週土曜日「門上西林物見遊山」(23時30分から30分)というトーク番組。コピーライターの西林初秋さんと門上が、毎週違ったテーマでトークを繰り広げるという内容。毎月第1週目は映画はテーマとなる。新作案内は、様々なプログラムでDJが喋るので、我々は好きな監督や俳優、原作がある作品など多彩はテーマを選ぶ。8月の第1週は「夏の終わりに観たい映画」とした。
それぞれが選んだ作品は、方向性が違った。
西林さんは、ロバートレッドフォードなど俳優や監督からのアプローチであった。一方、僕は「ひと夏の恋」がすぐに頭に浮かんだ。それも少年が年長の女性に憧れ、その時ならではの体験を持つ。最初に思ったのは高校生の時に観た「卒業」である。ダスティン・ホフマン演じる青年が年上の人妻に熱中する。彼女の自宅プールでギラギラと照りつける太陽を感じながら、濃い色目のサングラをかけてプールに浮かぶシーンが印象的であった。まさに真夏の一緒を感じる作品である。
もちろん音楽はサイモン&ガーファンクルの名曲が、映画音楽として見事に挿入される。音楽的にも記憶に残る一本。
ここから糸をほぐすように数本の作品を思い出した。
人それぞれ忘れなければならない思い出、忘れてよい思い出、忘れてはいけない思い出、忘れられない思い出がある。今回は忘れれない思い出が、情感を持って追憶となり、貴重な体験があり自分というものを形成してゆくのだと思った。
そして男性は、その思い出や憧れをずっと胸の中にしまっているな、というのが二人が到達した結論であった。
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