調味料オタク@門井商店 note、を始めるきっかけ
私の仕事は、お客様から「こんなものが作れないか?」という言葉を味に変換する仕事だと考えています。
ご依頼頂いてからお客様と何度もやり取りをし徐々に完成に近づいていき、その間には様々な工夫や試行錯誤があります。
ある時食事をしながら業界以外の方に開発ストーリーなどを話すと、以外に反響がある事に気付きました。
「これってなぜだろう?」と考えたときに私達が日常的に使用している加工食品を作る技術や原料は一般の方になじみが無く、
どうやらそれに興味を持って頂けているのではと感じるようになりました。
事実食品業界は販売形態やカテゴリーによって流通している原料が異なるケースが多々見受けられます。
いうなれば、外食産業、加工食品産業はそれぞれのルートで原料調達をされる事が多く、それぞれをまたがって原料を選定するというケースは希なのでは?と感じています。
元々弊社は加工食品メーカーに原料を販売する事からスタートしており、現在でもその事業は弊社の大きな柱です。
即ちプロのメーカー様から依頼を受けて様々な原料を探すわけです。
一例ですが
「豆腐に乳酸菌入れたいけど何入れれば良い?」
「メチャクチャ辛い劇薬みたいな唐辛子のエキスって知らない?」
「海産物に異物が沢山入っていて困ってるけどどうにかならない?」
「植物性で肉みたいなものを探している」
「オーガニックな商品作りたいんだけどそんなスパイスある?」
等々
これらに答え続けてきた結果、原料に関する莫大なデータが蓄積されています。
これら豊富な原料に関するデータを駆使して、現在はOEMや自社開発調味料などを製造しており、
しかも超小ロットで製造するというのがモットーです。
ならばそういった事を書いてみるのも面白いのではと考えnoteを始めることにしました。
このnoteを通じて「食べ物」に関する色々な事が伝えられて、世界最高レベルの日本の食文化(私見ですが)を少しでも伝えられたらと思います。