数字から見るバスケットボールの戦い方(23WC)(その2)

入力データは前回と同様2023年のウインターカップです。
別記事で22年WCとの傾向を検証していきます。
まずはいったん前回と同様の検証をします。

前回資料(23WC)はこちら

主に4ファクターに着目した内容となります。出現回数についての集計および考察となります。

この文章内での出現回数とは、各試合での対戦相手との差分比較です。ほんの少しでも数値が良ければ、出現回数カウントがされます。

※全118試合での最大eFG%差はΔ32.3%(36.2%-68.5%)最小Δ0.0%(41.5%-41.5%)差があった場合は出現回数を「1」カウントしています。同数の場合は勝ちチーム負けチームのどちらにも計上されていません。

 

関連性の高い順に記載します。(女子59試合 男子59試合 全118試合)

1 4ファクター
1.eFG%
女子46試合 男子50試合 全96試合
約81.4%の試合で勝利チームが相手チームよりもeFG%が上回っています。

 2.ORB%
女子43試合 男子44試合 全87試合
約73.7%の試合で勝利チームが相手チームよりもORB%が上回っています。

 3. FTr
女子29試合 男子37試合 全66試合
約55.9%の試合で勝利チームが相手チームよりもFTrが上回っています。

 4.TOV%
女子28試合 男子32試合 全60試合
約50.8%の試合で勝利チームが相手チームよりもTOV%が下回っています。

 

2 その他

1.4ファクター
勝ったチームはいずれかの要素で必ず相手を上回っています。逆に言えば4要素すべて下回ったチームは必ず負けています。

 2.4ファクターのうちいくつ上回るか
4ファクターのうち4要素すべて上回っている試合は全118試合のうち17試合です。
3要素上回っている試合は44試合です。
2要素上回っている試合は52試合です。
ひとつの要素を上回っている試合は5試合です。

 3.勝利チームのうちeFG%が負けている場合
eFG%が相手よりも下回って勝利したチームは、全118試合のうち22試合(勝率18.6%)あります。eFG%を除く3要素のすべてを上回った試合は8試合です。2要素相手を上回った試合は9試合です。また、eFG%が下回るといっても確率上の差分はわずかの差となっています。

 

まとめ

当たり前のように感じますが、eFG%を相手よりも上回ることができれば、約81%の確率で勝つことができるといえます。また、4要素をひとつも上回ることができなければ勝率は0%です。

トップリーグやNBAではオフェンスリバウンドにいかないシーンも散見されますが、数字から見るとアンダーカテゴリーでは勝つ要素としてはやはり関係性は深いといえます。

必ずしも4要素すべてを上回る必要は数字上としてはありませんが、eFG%を含む2要素は上回ること、できれば3要素は上回れるよう、戦術やチーム意識としては考えたいところです。

 

 

 

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