かどで日記の全体の話#1「かどで日記の誕生経緯」
日記を書き始めた
ことはじめ
私は高校1年の冬頃に日記を書き始めました。
当初は「月に書く日記」というアプリを使って、大きな気持の変化があったときなど書きたいときに書きたいことを書く方針を取っていました。
結果として、毎日日記を書くという訳には行かなかったものの継続して続き、かつ自分の中で感情の変化の大きい出来事が振り返れる場となっていました。
受験
時は過ぎて高校3年生も終わろうとしているとき、受験で気持ちが揺れまくっていた訳ですが……そのときも負の感情を日記に書くことで発散していました。
スマホの利用を自主制限していたので、この時期はメモ帳に書き殴っていました。
そのおかげでクラスメイトや家庭で負の感情を持ち込まずに済んだのかなと思います。この時期の私にとっての日記は負の感情を吐き出してメンタルを調整する場でした。
そして頑張った日の日記を見返して、やる気が出ない日を耐えていました。
他人と比較することなくできたおかげで、気持ちが沈みすぎることもなく受験を乗り切りました。
大学生
その後も日記は続いており、大学生になってからは専らパソコンで書くことが増えていました。
一方でベースはスマホアプリの「月に書く日記」でした。
そこでパソコンではブラウザ経由でGoogle keepに書いておいて、スマホでその文章を切り取って月に書く日記アプリに貼り付ける方式をしばらくとっていました。
いや、面倒すぎる……
ということで、スマホでもパソコンでも使える日記のサービスないかなと調べていく中でいくつかサービスは見つかりました。
スマホアプリはたくさんある一方でスマホでもパソコンでも使えるサービスとなると数えるほどしかありませんでした。
さらに月に書く日記の日記データを移植できない問題も抱えていました。
結局、良いサービスがないなら自分で作るしかない
ということで、自分で作ることにして生まれたのが「かどで日記」です。
当初はクロスプラットフォーム(Webブラウザでアクセスでき、スマホでもパソコンでもデザインが壊れない)でかつ月に書く日記からインポートができる機能を付けたものというのがMVPでした。
技術書のチュートリアルの延長線みたいなサービスですが、これでも私の需要を満たしました。
振り返りやすさの探究
日記が増えていく中で「ことはじめ」の節に書いた
の側面は減少していきました。
日記ありすぎて分からん!!状態です。
大きな出来事でも振り返ってみれば小さな出来事だったり、逆に小さな出来事でも後に大きな影響を与えるきっかけだったり……少なくとも書いている段階では未来に向けて取捨選択して書くことはできません。
一方でやはり数が増えると振り返りにくさも増えていきます。
日記をきれいに書けなんて無茶な話です。
こっちは感情に身を任せてんだよ!!って話ですよ。
これを解決しようとしている手法が「自然言語処理」です。
日記が増えても、気分で書いても後で振り返りやすくしようという目的を元に現在のかどで日記の特徴である「自然言語処理による日記の解析機能」を導入しました。
以前試しに自分の日記を自然言語処理に全部食わせて解析してみたことがあったのですが、使われた動詞や形容詞の多い順みたいなものを出しても振り返りやすさ的には意味のある結果を得られませんでした……
かどで日記ではそういった反省を踏まえ、単純に動詞の一覧などに留めず、感情分析や固有表現抽出機能によるアニメのタイムライン表示なども設けました。
現状のかどで日記が振り返りに役に立っているのかと言われると1ユーザーとして甚だ疑問ですがね……
振り返りやすさに関してはまだまだ課題が山積みで、これは今後の課題です。
リファクタリングへの道
「かどで日記」もリリースから1年を迎えました。開発開始からは1年半を超えています。
ずっと1人で開発していますが、1年前に書いた自分のコードなんて他人のコードと同じです。しかも素人が書いたコードです。
そんなコードに新しい処理を足していくのは秘伝のタレが入った壺に市販のソースをぶちこむ行為に等しいのです。
これを防ぐために機能はそのままでソースコードを整えていくリファクタリングを進めています。
リファクタリングをはじめたきっかけは某p社のインターンが発端ですが、今では「かどで日記」に関わる中での主要な楽しみの1つです。
一方で機能は変わらず時間ばかりが過ぎていく状態が続いており、1ユーザーとして「かどで日記」に飽きを感じてしまうことがあります。
そこでリファクタリングに続き、新しい機能やデザインの変更も進めているのがイマココといった形になります。
これから
かどで日記は私というペルソナにはピッタリハマったサービスだった訳ですが、一般の大多数にはハマっていません。
ユーザー数の少なさがそれを物語っています……
現状人気になると負荷に耐えられない危険があり、人気になると破綻する訳ですが、かといっていつも利用してくれるユーザーが自分しかいないのも悲しいものです。
日記が書けるアプリやサービスを探すとたくさん出てきます。
それらを試しに使っていく中で「かどで日記」にしかない点、逆に当たり前のようにある機能なのに「かどで日記」にはない点が見つかります。
また「かどで日記」の完全上位互換だろ……っていうサービスも……
もちろん突き詰めれば自己満足のサービスなので他社と比べる必要はないのかもしれませんが、現在の私は「井の中の蛙大海を知らず」状態でした。
有名な故事成語?でもあり、私の好きなアニメ映画の「空の青さを知る人よ」でも印象的に語られていた言葉に
というものがあります。
かどで日記は「されど空の青さを知る」で続いてきました。
でも、そろそろ大海を見に行く必要性が出てきたようです。
空の青さを忘れず、井の中から出たいと思っています。
(といいつつも趣味エンジニアあるあるとして、「つよつよエンジニアのTwitterを見て病む」というのがあり、外を見すぎるのも良いとはいえません。バランスが大切です。)
おわり
それって個人の感想ですよね……になっちゃいました。
ずっと自己満足でやってきた末路ですね……