「落し物は交番に届けましょう」というスローガンについて
昨日、道でSuicaのカードを拾いました。
気になって自分のスマホで残高を確認すると、残高は1万円以上。
近所でも評判の善人である私は、どうか落とし主に届きますようにという願いとともに近くの交番に届けた。
しかし今思えばあれは失敗だった。
別に何割よこせとか言うつもりもないのでお巡りさんに手渡してサッと立ち去りたかったのだけど、拾った場所の住所番地をピンポイントに特定するようしつこく地図まで開いて地番の特定に付き合わされるし、氏名住所年齢連絡先まで書かされるし…。
考えてみれば警察が積極的にSuica番号から所有者を割り出して連絡してくれるなんてまず期待できないよねと。
よほど落とし物に電話番号でも書いてない限り、落とし主自身が遺失物の届け出をしてくれなければ気付くこともないだろうし。
そもそも電話くらいはするだろうけど、もしメールアドレスの記載があったらメールで連絡なんてしてくれるのだろうか。さすがに県警のドメインから「拾得物が届いてますよ」なんてちょっと考えにくいけど。
今となっては遅すぎるのだけど、今回は「駅に届ける」がベストアンサーだったように思う。
Suicaの発行母体であるJR東日本なら、カード番号から持ち主を割り出して何らかの手段で連絡してくれるかな…などと少なくとも警察よりは期待できそうな気がする。
そう考えると、他にも例えばクレジットカードならカード会社、社員証ならその会社のように発行元がはっきりしているケースでは発行元に届けるのが最速で持ち主に届くはずだ。たぶん。
「落とし物は交番に届けましょう」は拾得物の情報管理に最も適していたのが警察組織だったという過去のもので、そんなサザエさんみたいな時代のスローガンには無理があるように思える。
今や落とした人と拾った人が直接Xでつながるようないい話も珍しくないんだし。
調べてみたら警視庁のWebサービスがあったので、Suicaの落とし主になったつもりで探してみた。
昨日の日付でさいたま市大宮区、キーワードで「suica」として検索してみたけどヒットせず。
落とした場所を「不明」にしてもダメ。
じゃあ範囲を拡大してみようと埼玉・東京・千葉に広げてみたけど、ダメ。
そもそもこのシステムがちゃんと稼働してるか疑わしくなってきたので「財布」で検索してみるとヒットしたのでいちおう機能はしているらしい。
まさかと思い「suica」で試してみる。ダメ。
念のため「SUICA」にしてみる。ダメ。
念には念をで「Suica」。
あー!
出たー!
いやいやいや、ふざけんなって。
なんだよこの不親切設計。
暇人だから何とか探り出せたものの、どれだけの人が半角全角大文字小文字で総当たりすると思ってんだよ…。
で、表示された5件のうち私が届けたであろうモノは結局ありませんでした。
これはまだシステムに登録されていないのか、すでに無事に持ち主の手元に戻ったのかは不明なのだけど。
そもそも落とし物を管理する仕事って警察がやる必要はない。
警察は治安を守るのが本来期待されることだと思うので、もう落とし物を管理するのは情報処理に長けた別の組織でやってもらった方がいいんじゃないかな。
そんなことを考えてみました。
最後に、2024年11月27日にさいたま市大宮区の氷川参道近くの細い道でSuicaが入ったカードケースを拾ったので、心当たりのある方は警察に届け出てくださいね。
ではでは。