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「くらやみ」を進む者たちへ~小鳥たちの讃歌によせて
緊急でメモ帳を回しています。
何気ないシーンからいきなりドッって小さい吹き出しが出たから
フッと下見たら腹にナイフが刺さってるあれだよお!
ってずっとなってるシャニソン1周年記念コミュ!おめでとうございますね!
いや最初はねえまた「あの頃」に影響受けまくったスタッフが意味深系の広報してるよー
言うてシャニソンのコミュでしょーみんなでこう…仲良くお祝いするんでしょーってなってたんですぅ!(283番出口の悪影響)
マジ油断してたわ。
色んなメタい事考えるとenzaからの導線を今!引くぞ!ということなのかもしれないし、
これクラスのシナリオが続いていくかもわかんないんだけど、
ここまで「前提」で味が広がる仕掛け出してくるとは思わないじゃん!
という訳で読んできて感じた「手癖」あるいは「手練」的な部分について
つらつらと書いてくわよ。
空に輝く星から始まり。
まずシナリオを通しての大道具でもあり、ひとつの大きなメタファーである「火星探査機」。
空に羽ばたく、翼をもつものというモチーフを掲げたシャイニーカラーズが7年の歳月を目前に宇宙という「空のさき」を見ているぞ、という決意表明じゃないかなと。
それでいてブランドセンターが星、アプリのメインテーマが「星の声」なので
コメティックに繋がるとこまで含めて原点回帰というかタイトル回収感もあるという。
それいったらユナイトバースプラネタリとかの時点でさあという意見もあります。
宇宙ヤバイコピペを擦るまでもなく宇宙とは地球人類にとって未知なるフロンティアであり、天井に広がる未知と恐怖の大海でもある。
そこへ人の夢や願い、想いを乗せて送り出される探査機、というものに、
冒険や旅というイメージを重ねるのは自然なことだと思う。
ボイジャーいいよね…。
暗闇の中を歩いていく、というイメージは「絆光記」も思い出させて……
酸素、あるいは不可欠なもの
インタビューで投げかけられた問いによって「足りているもの/足りていないもの」への疑問を抱く夏葉。
これの比喩として酸素が使われているのがすごく好きで、
インタビュアーは「常にそこにあり満ち足りていて、意識する必要がないもの」として持ち出してるんだけど、
我々でガス交換で生きてる有機物としては「常に無意識的に必要とされ続ける/不足であり続けるもの」なんですよね。
ここに主体と客体のズレがあるというか、酸素は循環の一部であって自分のものではないじゃん、というツッコミは予期されているものかどうか。
多分インタビュアーが正解であるとして置いてない気もするんですよね。
一方で無機物である探査機にとっては「本当に要らないもの」でもあって、
更に言えば宇宙には「存在しないもの」。
機械ならばそれでいい。でも人間は、アイドルはどうなのか。
この問いを考えるのが夏葉なのも本当にいいんですよね。
彼女は上昇意識が強くて、ストイックに自分を高めることが「当然」である人間なので
「意識せずにいる何かがある」=「今の自分が満たされている」という視点こそ今までの彼女になかったものではないのかなとも思えるわけで。
その上で、強く進んでいくのが彼女の結論なんだろうなあという期待。
君の宇宙で喇叭は鳴るか
もうソロ曲から今回のコミュのテーマど真ん中のあさひ。
アイドルになるきっかけを描いたSTEPを踏まえた上で、
未だに閉塞感を感じている、まだ自由になりたいというのは「Wintermute」をからの接続も感じられていい……アンチグラヴィティ……。
そんな彼女に象徴として与えられたのは「壊れたトランペット」。
今のところ鳴らし方のコツを教わってみても楽器店に持ち込んでみても鳴らない。
この音が出ない、という視点で大きなメタファーを見てみると、
宇宙空間では物理的に「音が鳴らない」んですよね。
ウヒョーってなりましたの(倉本千奈)。
音というのは空気の振動が鼓膜に届いて、その感覚を脳が「音」だと認識して初めて音、それが意味を持てば言葉に、そして重層的に重なり合って歌になる。
他者、というかコミュニケーションを個と個の寄り添いとして描いてるシャニマス的な手触りだと思います。
そしてもう一個気付いたこと。
「夏葉が」「あさひに」教えたおまじない、
有名なフレーズ「オーパッキャマラド」の意味は「ドの音が出ない」。
不足を自覚する言葉なんですよね。
ウヒョーってなったんだよね(篠澤広)。
虹と魚、無重力の中で。
チエルアルコおじさんを燻し出す催涙弾みてえなコミュ……!
めぐるにもやっぱり宇宙を連想できるモチーフがあって、
まあtrueコミュのタイトルがズバリ「無重力のウテナ」。
「違うもの」「浮く」「地に足が着いていない」というとおよそ子供に背負わせていいものじゃないくらいに重い(それでいて思春期に一番強く抱く)テーマを背負い、
だからこそ明るく、人懐っこく、和を大切に振る舞うという……
ちくしょう何を考えても「この八宮めぐるがすごい!」にしかならないの改めてとんでもないキャラクター造形技術だ…。
もちろんこの話は改めてアフターチエルアルコ、ということなんだけど
「彼女たちの気持ちはわからない」、「それでも放っておけない」に辿り着くのが本当にめぐるの一貫性を持った成長が感じられていいな、と思います。
ここであえて踏み込むことを選び続けてきた結果として「八宮めぐる」がいるので。
![](https://assets.st-note.com/img/1730861359-p8YgZ0CeDUAx7afTbGzWSusy.jpg?width=1200)
それこそ同じ話の中にいた咲耶では12月で描かれたように、クリティカルな内面に対して「ありのままを尊重してしまう」だろうなあという気持ちもありけり。
(はるきからの「思っていたよりフランクで良かった」という評価に喜ぶのは
王子様オンリー時代より間合い管理が上手くなったって気持ちがあるのかな)。
憧れは最も
滲み出す混濁の紋章
不遜なる狂気の器
湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる
爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ
破道の九十・黒棺
失礼いたしました。完全詠唱が出てしまいました。
かなり核心に近いものがまろび出た、という意味では割とこれも爆弾コミュではあったんだけど、
號奪戦の間合いでにらみ合った二人は一旦置いといた個人的な注目ポイントは「サイン」だと思っていて。
「著名人のサインを欲しがる」というのは「憧れ」という感情がかなり強く出ているアクションで、
更に言えば「憧れ」は「対象の正確な理解」とは遠いんですね……。
彼/彼女はこうであってくれ、こうであるに違いない、という「偏見」も内包している。
だからこそ至近距離で深いところで言葉を交わした円香は「ルカのサインを欲しがっていた」ことを否定するんですね。
あのやりとりが悪感情にまでなったかはわからない(聡い子なので自省が強いと思う)けど少なくともルカに向けるものは「憧れ」からは遠ざかった。
そうやって少しずつ「理想で隠れていた現実を認識して定義をアジャストする」ことが「探査」…探る、計るという行為の目的なのかもしれないよね。
まあ円香にとっての一番デカいものが真の意味で「そう」なるまでは時間がかかると思うし、
こういう見方を通せばもう一人の方…ルカもまさしく「憧れていた」んだろうしねえ……。
涙色のメイクがいつか
……輝きに変われよ!!
普段色恋的な部分でなーちゃんは弱いから…みたいな論調でイジってることをかなり重めに反省したコミュだったというか……。
その不足は埋めようとすれば破局になるんですよ…!!
わかってるんですよそんなこと…!
こういう運営型ゲームで決着ついたら本当に決着なんだから…!
それはそれとして「足りない」にも種類がある、ということなんじゃないかなあ。
結果に関わらず環境を激変させる決断、それに必要な勇気が足りなくても、それを一朝一夕で埋めるべきものかどうか?という疑問というか。
もちろん大崎甘奈のパーソナルを拾って現状確認って意味合いもあると思うんですけどあえてモチーフと結びつけるなら、
「挑戦が長い旅路でも、何も得られなくても」っていう…精神性の持ちようの話かな、と。
本当にねえ…これ読んでから「輝きにかわる」が一層沁みるんですよ…!
大人への一歩は小さくてもいい、少しずつでいい、それでもいつか輝きにかわれ…大崎甘奈…!
この話にはるきがいて「走り切った先に~」を思わせるのもさあ…
「恋」だってそうなっていくのかなあ…筆者にはあまり縁のなかった話…
パラコレも読んでるともっとダメージが大きいのかな。
羽那は雑談にしたって話題考えなさい央路くんが苦い顔してるよ。
他細かい好きだったところ
・バカねあさひ、あせあせしながらタクシーを止めようとする幽谷霧子からしか取れない栄養素があんのよ
・ないっすよそんなの
・多分ちょこ先輩が羽那を誘うとこに居合わせたんだろうなっていうちょこ甜羽お茶会
・微かに残るなつみねの波動
・新人になつかれて興奮したのか一瞬で王子様がオーバーロードしてボディタッチまでいこうとし始める白瀬
・飴外交が出来るようになった小糸ちゃん……!配信もできるようになった小糸ちゃん……!
というわけで残りの話もかなり楽しみになってるんですよ。
「足りないもの」理論に対して「何も」で返せる浅倉透とダ・カーポに回り続ける七草にちかの出番が控えた上でめぐルカの回収してにちルカの対事務所のマインドが変わる?
いやでも…予告編見る感じ「そうだよ/そうなの?」も拾うじゃん…!!
この情報密度どうなってるの…?
マジでやったらソン時空をどう見るかの解釈で一生悩んでしまう……!
![](https://assets.st-note.com/img/1730885614-VrcMbgTjLvAyIOk1pZmK4iRY.jpg?width=1200)
─ 「周回軌道」更新後 ─
隣人の夕焼けは青く。
セヴンスがルカ移籍の遠因なので少なくともそこは越しててコメティックの結成からコメエピまでの間として…、
最悪筑前煮したのに事務所の皆にはこれだったらまだ
!!!!!!!!胃痛チャンス継続!!!!!!!!!
(けたたましい音量で鳴り響くfashionableとビカンビカン光る赤緑の光)
じゃないか…
マジか……まあでもノットイナフでも「飢え」が演技における重要なファクターだったわけでそうか…そう…。
「不足」「苦難への挑戦」という今までの回で語られていたところを汲みつつ「今(に限りなく近い)のにちか」を描くとこうなるのか……という衝撃。
まあシャニソンでGRADもLPも筑前煮はまだだから…と言い聞かせながら
胃をさすりさすり読み直しながらはたと思い至ること。
勢いでバーっと書き上げた後に改めて調べたんですよ、火星のこと。
ざっくりまとめると地球とは似て非なる隣人というか、
共通点もあるけれど、色んなものが違う。
今回のお話が「愛依ちゃんのシンパシーを理解できないにちか」、
つまるところシャニマス的手癖でおなじみの「相互理解の難易度」をファンレターを通してオーバーラップするものだったとするならば、
「『火星』探査」ってそういうことだよねえ!やってんねえ!
あと今回の章タイトルが「周回軌道」なのも地味ににちかを刺してるんじゃないかなって。
惑星探査機は周回軌道から振り落とされた無数の試みの残骸の上で回ってるんだよねえ…その中で辿り着いてしまったものの苦悩…
なんかの間違いでジムシャニSHHis編が明確にあったことになんねえかなあ…!
あとはるきとあさひのトランペットの話のとき「いました」なのは
最高にシャニソンの環境を活かした不意討ちで好きだよ。くたばれ。
もう一つ今回のパンチとして。
霧子が屋上で浅倉と青い夕焼け、空の話題を共有してるのも
ウワーッこれ【君・空・我・空】だよね…!と思って読み返したら開幕
![](https://assets.st-note.com/img/1730926480-EdaV2YAHZoNpels6D3kJOCvR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1730926498-YUkdJ3B1PpqgNuwQ2KzMLljf.jpg?width=1200)
タツ兄が出てしまった。
![](https://assets.st-note.com/img/1730926972-QOCAps4fvk9gzoMSbEucR8GJ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1730926993-IWAw7eJsdO35yYphQ4tv91zo.jpg?width=1200)
「あなたが感じているものの共有はできないけれど、
近づこうとする試みを通してあなたに寄り添うことはできる」
というイズムがこれが出たくらいの時代にもうバキバキに出来上がってるの正直怖いんだよね。
でもマジで名作コミュだと思ってるので読んだことない人はぜひ(交換いけたはずなので)。
(【琴・禽・空・華】に青い夕焼けの言及ありとの情報をXキャッチ)
![](https://assets.st-note.com/img/1730928896-IGfiFLPndbjvrUs829VMetS1.jpg)
個人的には「重力(引き留めるもの)」と「無重力(浮遊するもの)」の狭間にいるものの話は浅倉透だと思っていたのでこっちをにちかで持ってくるのは意外だった気持ち。
ダ・カーポもモチーフとしては繰り返しだししっくりくると思ってたんだけど(残り3回なのでこっちが解決編なのかもしれない。更新が怖い)
ああそうそう、色々調べる中で見つけて、目ざとい人や宇宙開発系に詳しい人はもう知ってることかもなんですけど
火星に降り立って青い夕焼けのフルカラー撮影に成功した探査機、
「キュリオシティ(好奇心)」ってお名前だそうで。
…283対バンライブのご衣装のお名前ってなんでしたっけ?
なんで回収してんだよこんなとこで!!!と筆者はひっくり返りました、
とさ。
─ 「ダ・カーポ」更新後 ─
お前の苦労をずっと見ていたぞ
![](https://assets.st-note.com/img/1730993512-xsrHc1CtmO5Rf8b07ZlwTIEe.png?width=1200)
今までよく頑張ったな
いやタイムリーにネットミーム掠めるのやめてもらっていいですかの気持ち。
まともに直視できないでしょー?
とはいうものの。
実際こういう言葉や思考がこの章のテーマっぽいので逃げるわけにはいかない。
波動を2回タップしろ。
内容自体はすごくシンプルだよね。
「なぜ痛みや苦しみを抱えてまでアイドルを続けるのか」。
あの『声』は彼女たち自身の内側から響くものであり、
他でもない我々プレイヤーの感情の一部でもあるはずだ。
きっとそれぞれに色々な思いがある。
私たちは彼女たちと歩く中でそれを垣間見ることを許されてきた。
きっとほかの人間より理解が及ぶ範囲は広いだろう。
それでも、例え本当に今にも足が止まりそうだったとしても
他人が最高高度を決めつけてはならないのだとシャニマスは言うんだろう。
しかしマジで甘えた相互理解に対して厳しすぎる…!
この軸で捉えると一部のルカのファンは『声』になりかけてる存在だし'(「表と裏」でやったところ)、
今回の灯織→めぐる→ルカって前回の愛依→冬優子→にちかと鏡写しなんだろうなって(受け取る側の心の余裕まで含めて)…。
本当にあと2回更新でまとまるんですか!?信じてもいいの!?
ダ・カーポ(曲の冒頭に戻ることを指示する記号)と「着地」を重ねるのが好き。
それは「もう一回」をはじめる音。
ウオオだがしかしいつまでもやられっぱなしではない!
次回更新分のサブタイトルはさすがに知ってる!
「歓喜に寄せて」はオタクがみんな大好きなベートーヴェン交響曲第9番第4楽章の歌詞として引用されたシラーの詩!
知ってるわよそのくらい!
いやごめん改めて細かいところ調べなおしました(白状)。
でもまあ色んな所で引用されてる曲と詩なんですけどね。
年末いろんなとこでちょいちょい聴くような曲で、
「祝福の象徴」としての力が強すぎるんですが、
一つ実際この曲が祝福のために演奏された大きな出来事があって。
これもまたみんな知ってるでしょう「ベルリンの壁の崩壊」なんですよね。
詳細とか歴史的意義は歴史好きの方々にお任せしたいんですけど、
言わずもがなこれって東西ドイツの合流・融和を示す象徴なわけですが。
これね、11月9日に起きたんですってよ。
やっとる!!!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1730948003-o4lKWZ9m1D6bJE3qp2TUxyeL.jpg?width=1200)
シャニソンのサービス開始自体は大人の事情込々でこの時期だっただろうけど、1周年アニバーサリーコミュを毎日更新形式にして長めに引っ張ったのは絶対にこれですよ。
そうじゃなきゃわざわざこれをこの日の更新分に引用したりしねえんだよ!
どんだけ「あの頃(クラシックを引用したりする頃)」が好きなんだよシャニマスを作ってるおじさんたちはよ!!!
でさァ!(カミサマ)
そんでわざわざそういう引用をしてきたってことはさァ!
これで一つケジメがつくってことだよなァ!
![](https://assets.st-note.com/img/1730947417-sIvoU1LucJjKRkx9YTFW4hgH.jpg)
どうしようも何もそれが目に見えるものかどうかは別にして、
今回のストーリーがシナリオ側からの「区切りだよ」というメッセージじゃないかなとは思ってます。
何しろ明確に全体越境シナリオでその辺がここまで踏み込んで描かれたことはなかったはずなので。
しかし学のある皆さんは11月9日更新の章タイトルがこれだった時点で
「歓喜に寄す」+「交響曲第9番第4楽章」+「11月9日」
=「全部理解した」
だったのかと思うと震えるね。
詩の部分を見てもかなり「歓喜という感情のもとに、分断されてしまった者たちが一つになる(友になる)」というまさに「小鳥たちの「讃歌」」そのものな内容だったり、
Such' ihn über'm Sternenzelt! Über Sternen muß er wohnen.
(星空の上に神を求めよ 星の彼方に必ず神は住みたもう)
あたりが強く「星空」「宇宙の果て」を連想させるので、(最大光度も良かったよね、非常に「讃歌」へ導線的でもあったと思います)
ひょっとしたらあいつら引用チャンスをずっと狙ってたのか…?ってなるけどそんなことはないでしょまさかね。
ないよね?
それではまた更新後にお会いしましょう(既定路線)。
─ 「歓喜に寄す」更新後 ─
![](https://assets.st-note.com/img/1731078946-yYTkZsrpJRIejlftE9KBu5UL.jpg)
装甲悪鬼村正の話をします(一時的発狂)。
詳細は各自で調べていただければと思いますが(区分としてはえっちなやつなのでそこだけ注意して)
その中で扱われる戦闘論理としての魔剣、「魔剣装甲悪鬼」が本当に好きなんです。
悪を一つ斬ったならば、自らにとって善きもの、愛するものを一つ斬らねばならぬ。
その尋常でない呪いが、最強の敵との戦いの中で結び、花開く光景。
物語、文章で編まれた作品の中で、ここまでロジカルに「愛の実在証明」が出来たことも脳の芯に楔を打ち込まれるような衝撃だったし、
(ちゃんとそれまでにねっとりじっくりつらくて苦しくて重たい話をやってから炸裂するので、
単に「理屈的にあってる」だけじゃなく「真に迫っている」んですよマジで)
何より「呪わしきもの」が「言祝がれるもの」に変わるカタルシスがね……そういうお話ばっかり好きなの私。終わりのクロニクルの黒陽の話もしていい?ダメか?
というわけで「そうだよ/そうなの?」のお話です。
主にジムシャニで一気に深掘りされたこの曲周りのあれやこれや。
かつての八雲なみの「叶えられなかった願い」としての属性が強すぎて、作中で口ずさまれるたびに、正直うへ…という思いがあったのも事実で。
もしカバーって体で誰かが歌う企画が実現したりしたら、
どういう気持ちで見ていたらいいか、みたいなそんなことを考えたりもしたものですが。
もう、その心配はいらなかいかなって。
斑鳩ルカがアイドルとしてあり続ける限り、
「あい」はその実在を証明されるのだから。
「最大光度」も結構「讃歌」へ導線的、と書きましたが、
enzaの方で同じタイミングでやっていた「79462MHz」もこれやってんな?(疑心暗鬼)(テーマをかぶせながら「男女の別離」の話を今やるか?)
(今ポケットに何を隠したのかな?)
天井努と八雲なみの望み通りの未来は「なくなった」。
それでも「無くならないもの」はあり続けた。
アイドルとしての輝きが七草にちかを魅了し
人間としての足跡が緋田美琴を導き
母親としての歌が斑鳩ルカを育て上げた。
「八雲なみ」は、正しく星であった。
そんな一つの結論を見せてもらったな、と思います。
もう一つ印象的だったのは
「欲しいもの=しあわせは手に入った」「あとは起承転結を繰り返すだけ」
というある種メタ的な自己言及を白瀬咲耶に担わせたやつですね。
生きてることは物語じゃない原理主義が腕まくりしながら立ち上がりそうな文言なんだけど、
でもこれ言ってるのが咲耶だからな…の気持ち。
アンティーカ五人の中で一番こういうループの中に閉じ込める系精神攻撃にハマっちゃうのは克服前提として咲耶な気がする。
いまとことわっていった?(気さくな怪異)
その辺考えると「行け」組が恋鐘摩美々だったのはなんか…こう…いいよね…
─ 「きっと、そうする」更新後 ─
Q.初出しの歌詞でこっちの背中を刺すのはルールで禁止スよね?
A.アイドルマスターシャイニーカラーズ Song for Prism1周年アニバーサリーはルール無用だろ。
本当に今回で「そうだよ」を決着させる意志が強すぎる。
ショウビズへの諦観や懐疑的な視線、っていう部分が横槍入って改変された、というのは語られたとおりだけど、
「空を超えて宇宙へだって飛べる」という歌詞が八雲なみの中から出てきたものなのか、
今の形になるまでに誰のどういう意思があったのか、って考えるだけで無限に味がするというか…。
赤いじゅうたんの先は夢と希望だけの煌びやかな世界だけではない。
それでも進むことを選ぶ彼女たちの決意、それがどれだけ輝かしく、誇らしく、眩いことか。
白盤は社長にとっての反省…、もっと言えば罪の意識なんだろうけど、
まるっと別のものに変えられてそうなった、というわけでないのなら、
今回の話で少しは報われたのかな、と。
アンバサダーの仕事の話が耳に入ってないわけないだろうし
むしろワンチャンコネをつないだ可能性もあるので、心の内を考え始めると……。
反省の話をしたことだしこれに触れないでいくのはフェアではないよなあって腹を決めたので書きます。
オーパッキャマラドの誤読について
あまりにも牽強付会な読み方というか理屈のつけ方をしてしまったというか、
結論に向けて踏み切ってジャンプしたせいで「どこがどういう意味か」っていうのがあやふやになったんだと思いますハイ…
いくら深夜テンションで文章振り回すのを連日続けてたからっていうのでは言い訳できないレベルで本当に反省しきりで…
でも解釈そのものはね、感じたことを書いてるので単純に参照部分と主張部分が勇み足を踏んでミスマッチした滑稽なピエロでござぁい……ということで
まあ過ぎたことはいいよ(Ⓒ月村手毬)
ルカと灯織の関係が雪融けを見せたというのは皆さんが祝福してるのでわざわざ言うことでもないかな、と。
いや!
うれしい!
めっちゃうれしい!!
ありがとう!!!!!!!!
孤独だと思っても、君は真に孤独ではない。
人間はどこまでいっても関係性という重力に縛られる生物だ。
疎ましくなることもあるだろう。
遠ざかりたくなることもあるだろう。
それでも。
周回軌道も、空への挑戦も、ほしの力がなければ為しえない。
だからこそ。
リフトオフ、空の先をいく君よ。
スイングバイ、無重力の旅をいく君よ。
くらやみを進む冒険者に、希望の歌が届きますように。
お総括
冒頭でも書いたけど本当にここまで踏み込んだものを出してくるとは思わなかったというか。
enza版カードコミュだったり、育成シナリオだったり、それこそジムシャニだったり、その辺を「知っているとより味がする」構造をはっきりさせてきたっていうのが何よりも驚きで。
媒体を横断的にこういう話をしてくる、っていうのはシャイニーカラーズの決意表明でもあるのかな。
多分ここまでの規模のやつは周年だからだろうけど、
また一つキャンバスの発展的な使い方を見せてくれたなあの気持ち。
それはそれとしてやっぱり28人の越境コミュって(物理的制約として)重たいなあ!というのも理解できた。
シャニソンだと10話分の余白があるにしてもよく全員分の出番を確保したよ…。
シナリオとしてダイナミックな波乱があったわけではないっていうのもまた親しんだ味。
すごい事件に立ち向かうわけではなくて、何かがくっきりと変わるわけでもない。
みんなが少しずつ自分を確かめたり疑問に向き合って、
七草にちかは相変わらず餓狼伝説してる。
でもそれでいいんだよ、という肯定の仕方。
それでいて思想がバッキリキマったPが見られたのはうれしかったです。
しかし毎日更新は疲れたけどいい体験になったね。
ジエピの時も思ったけど仕掛けとして強いんだよねえ…
追っかけるほうはかなり疲れるんだけど、見合うだけのものを見せてくれたから今回は手放しで褒めるしお礼も言うよ、ありがとうの気持ち。
イベント……?
はて何のことやら……?