2023年度版‼︎現役中学校教師が教える「教員に」おすすめなiPad
この記事は、下の動画「教員の仕事にオススメなiPad」
を記事にしたものです。何か作業しながら動画を見たり聞いたりした方が都合がいいという方は動画をご覧ください。ご自分で記事を読んだ方が早いという方はこのまま記事をお読みください。よろしくお願いします。
今回は、「教員の」仕事にオススメなiPadを考察していきます。私のチャンネルでは2年前にも「教員にオススメなiPad考察」という動画をアップしていました。
この頃のiPadシリーズのラインナップは、iPad Pro12.9インチは初のM1チップ搭載となった第5世代、 iPad AirはまだM1チップではない第4世代、iPad miniは現行の第6世代、無印iPadは現行の第10世代と併売されているホームボタンありの第9世代、がそれぞれ発売されていました。この中で「教員に」最適なiPadを考察していました。2年前のものですが良かったらご覧ください。
そこから2年たった2023年、この年は珍しくiPadシリーズの新型の発表はありませんでしたが、だからこそ情報が出揃ったところで考察してみました。教員にオススメなiPadはどれなのか、また選ばれなかったiPadはなぜ教員にオススメではないのか、どんな方にオススメなのか、その辺りを詳しく説明していきます。
では、早速結論から申し上げます。2023年末、最も先生方にお勧めするiPadは、
無印iPad第10世代
です。
おそらく大体の方が「iPad Airじゃないの?」と思ったのではないでしょうか。実際私もそう思っていましたし、2年前の考察ではiPad Airをお勧めしていました。しかし、iPad Airがお勧めな理由を探せば探すほど、無印iPadの方がお勧めな理由が出てきてしまい、今回このような結論に至りました。ここから先は、iPad Airを含め、なぜ他のiPadがオススメではないのか、その理由を説明していきます。
まずは大本命iPad Airと比較したときに、なぜ無印iPad第10世代の方がお勧めなのか。
それはズバリ、iPad Proどころか、iPad Airですらオーバースペックだからです。最新のiPad Air第5世代には、M1チップが搭載されています。このM1チップが搭載されたことで何ができるようになったとAppleが言っているのか、AppleのiPad Airのページを見てもらえればよくわかります。
ダイナミックな複数のアプリを同時に使う。グラフィックスを駆使したゲームをプレイする。iPadのためのLogicProで、ヒット曲を作ることもできます。
教員の仕事でこれはしないですよね。強いてあげればゲームをするかどうかくらいですが、仕事には関係ないですよね。ところでiPadでゲームってしてますか?私は忙しくてそれどころではありません。ただ同じ職場には、iPadの限らずゲームもしてプライベートを充実させている同僚もいるのでうまくやりくりすればできないこともないんでしょう。
少し話がそれました。「流石に無印iPadじゃ重く感じるんじゃないの?」と思う方もいると思います。これに関しては、私は無印iPadを買ったわけではないのでなんともいえません。しかし、無印iPad第10世代に搭載されているチップがA14Bionicというチップである、というところからある程度考察できます。このA14Bionicがどれほどのものかというと、私が2023年の初めまで使っていたiPad Pro12.9インチ第3世代に搭載されていたチップがA12XBionicというチップです。このiPad Pro、使っていて遅いなと感じることは全くなかったんですが、それよりも進化したチップが搭載されているわけです。もちろんCPUやGPUのコア数の違いがあるので一概にはいえませんが、同等の性能は発揮してくれるのではと思っています。
また、2年前に「お勧め」としたiPad Air第4世代に搭載されているチップも、無印iPad第10世代と同じA14Bionicというチップだそうです。なのでもしiPad Air第4世代を使ったことがある、または今も使っている、という方がいれば、無印iPad第10世代が重いかどうかはイメージしやすいと思います。
一方、無印iPadを採用するとなると、iPadに詳しい方なら心配になるのは「Apple Pencilどうするか問題」だと思います。
2023年、Appleからも「廉価版Apple Pencil」とでも言うべき製品が出ましたが、これはUSB-Cアダプタを介さないと充電もペアリングもできません。Apple Pencil第1世代なら無印iPad第10世代でも使えますが、こっちのペンは無印iPad以外だと現行のどのiPadにも対応していません。これちょっと許せないなーという方もいると思いますが、教員の仕事なら純正を買う必要はありません。私のチャンネルではこれまで何本も「ちゃんと使える格安スタイラスペン」を紹介してきました。
今でも私はその中で紹介したaibowというペンを使っています。
筆圧検知はできませんが特に困っていません。イラストを本格的に描きたい人にとっては純正がお勧めですが、教員が電子ノートとしてiPadを使う上では格安スタイラスペンで全く問題ないです。ただやっぱり無印iPadの側面で充電できないというのは地味に手間だと思います。その場合はUSB-Cケーブルで充電できる格安スタイラスペンもあるのでそれを買って、iPadを充電するときにたまにペンも充電する、というのが最も手間を取らない方法だと思います。
以上がiPad Airと比較したときの無印iPadをお勧めする理由です。
iPadでゲームをする予定の人、またはApple Pencilをスマートに使いたい人はiPad Airを検討してもいいかもしれません。ただその場合24,000円多く出す必要があるので、それに見合う価値があるかどうかよくお考えください。
次はiPad Proよりも無印iPadを選ぶ理由です。
が、iPad Airでさえ教員の仕事にはオーバースペックだったのでこの点については当然と言えます。ちなみにiPad ProのページにはM2チップになってどんなことができるようになったと書かれているのかというとこんなことが書かれています。
写真のようにリアルな3Dデザインの制作も,細密なARモデルの構築も,コンソール級のグラフィックスを駆使したハイフレームレートのゲームも、かつてないほどの速さでどうぞ。
いやーしませんね。間違いありません。価格もとんでもなくて、11インチのiPad Proでさえ無印iPadと比較するとほぼ2倍です。
12.9インチならほぼ3倍です。ただそれでも私はiPad Pro12.9インチを使っています。なぜかというと理由は2つです。
1つは画面サイズです。やはり画面がでかい方が視認性は間違いなく高いです。もっと大型のiPadや12.9インチサイズのiPad Airが開発中との噂もありますが、現状一番大きいiPadを使おうとしたらiPad Pro12.9インチ以外に選択肢はありません。
2つ目、もう1つはM1チップ搭載iPadならFINAL CUTが使える可能性があったからです。まだiPad Pro 12.9インチ第3世代を使っていたときに、iPad用のAdobeの動画編集ソフトが出るという噂がありました。これに対抗してAppleもiPadでFINAL CUTを使えるようにしてくるだろうとの噂もありました。そのときに私が考えたのは「FINAL CUTが使えるのはおそらくMシリーズのチップを搭載したiPadだろう。それが確定してからだと中古市場で価値が高くなるから今のうちにフリマアプリでM1チップ搭載のiPad Proに買い替えておこう」でした。かくして予想は的中しiPadでFINAL CUTが使えるようになりましたが、なんとMacのFINAL CUTを同期して使うわけではなく別個の料金体系だったんですね。いやーこれはショックでした。というわけで、どうしても大きい画面サイズがいいという方にはiPad Pro12.9インチをお勧めします。ただ12.9インチのiPadが入るバッグって実はあまりありません。バックパックでいいなら選択肢が豊富にありますが、ボディバッグとか軽装で出かけたいときには12.9インチが入るバッグはなかなかないのでお気をつけください。
次は無印iPad第10世代と併売されている無印iPad第9世代についてですが、こちらが第10世代より優れているのは価格くらいです。
50,000円以下で買える唯一のiPadという意味では人によっては価値があるかもしれません。サイズでは第10世代よりも優れているのは幅が約5mm薄いくらいで、それ以外は第10世代より大きいし重いです。充電端子がLightningですし、欧州のUSB-Cの話にもある通り今後は縮小していく市場だと思われるのであまりおすすめはできないかなぁと思います。
最後にiPad miniと比較したときになぜ無印iPadがいいのかについて。
多分iPad AirかiPad miniかで悩む人がほとんどだと思います。実は搭載されているチップの性能は、発売日が遅い無印iPad第10世代よりもiPad miniの方がいいんです。あとはコンパクトに持ち運べるという点を魅力に感じる方はiPad miniの方がいいと思いますが、逆に画面サイズが小さくて困ることも多いと思います。例えばノートとして使うとき。例えば、罫線のないB5サイズのノートとA4サイズのノート使う時で書く文字の大きさを変えるでしょうか?多分変わらないですよね。同じことがiPadでも起こります。その分スクロールしたり拡大縮小したりが増えます。またキーボードが絶望的です。教員のiPad活用術上級編でもお話ししましたが、やはりiPad1つあればどこでも文書の作成ができてしまうのはありがたいです。
しかしiPad miniと一体になるキーボードはどれも間隔が狭すぎて快適に打つことはできません。これはAppleがiPad miniにスマートコネクタを搭載しておらず、iPad mini専用のキーボードケースを販売していないことからもAppleの考えが伺えます。iPad miniと一体化せず、普通のサイズのBluetoothキーボードを接続するという選択肢もありますがその他のiPadと比べるとスマートじゃないですよね。なのに価格はiPad miniの方が10,000円高いです。以上の理由から、iPad miniより無印iPad第10世代をお勧めします。iPad miniがお勧めなのはメモとか雑誌・漫画・ウェブサイト閲覧用にしか使わないという人向けでしょうか。だとすると少し勿体無い気もしますね。
さてここまで無印iPadがお勧めな理由をお話してきましたが、納得していただけたでしょうか。途中でも話したように、結局私自身が無印iPadを使っているわけではないので、説得力には欠けていたかもしれません。もちろん実際に買ってみて試せればそれが一番なんですが、恥ずかしながらそこまで経済的に余裕があるわけではありません。ただ私自身も興味はあるので買ってみたいんです。そんな私の気持ちと「実際に使ってみた結果を動画にしてほしい」というみなさんの気持ちがマッチングしたら実際に買ってみたいと思います。具体的には、動画の方で高評価が50ついたら購入を約束します。この50という数字は過去に行わせていただいたアンケートの結果に基づいています。というわけで、教員の仕事に無印iPad第10世代を活用したらちょうどいいのか、物足りないのか、気になる方はぜひこのページトップの動画を視聴してグッドボタンをポチッとお願いします。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
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