「社長が赤が好きだから赤使って!」とかいう企業は一体どこを目指しているのか
どうもかあちゃんです。
メンタルダウンと忙しさのあまりnoteに手が出なかった日々が続いてました。
今もまだ全快!ではないけど、とりあえず続けるって重要だよねという事で。冬ってメンタルダウンしやすいんだよね…。
とりあえずビタミンDと鉄・亜鉛を飲んでます。
皆様もお気をつけてくださいませ。
さて。
私は仕事で主にチラシのデザインしています。
そうです、新聞折込に入ってるチラシとか。
あとは企業が必要とするフライヤーみたいなものとか。
たまに社内用の資料的な物も。
ここからはそういう仕事している人や
デザイナーの人しか興味がないかもしれないけど、聞いて欲しい。
トンマナ自分で決めるの難しい問題。
なんですよ…。
例えば、わりとブランディング(というかデザイン指針)がしっかり決まってる会社の依頼だとそれに沿ってやるのが良いのはわかる。
でも例えば中小企業で、
ブランディング?は?何それ美味しいの?状態の会社もめっちゃある。
「うちの会社はこの70年代に誰かに作ってもらったロゴ(画質の荒いJPEG)と、あと社長が赤が好きだからチラシには赤を使って!」
ぐらいの要望しかない会社って世の中に多くないですか?
優秀なデザイナーさんの場合は
「わかりました、ではまず御社の強みと弱み、他社との差別化できる部分、そして社長さんが一番お客様に何を提供したいのか深掘りしましょう」
などとヒアリングして、ブランドデザインをやる絶好の機会だぜ!とかになるわけだけど。
実際の中小企業向けのチラシ作りの現場とは
・時間が無い
・予算が無い
・理念が無い
・要望も無い
という無い無い尽くしであることも、往々にしてあると思うのです
「〇日後に初稿が欲しい」と言われているのに、
「では社長にヒアリングを…」とかやってる時間もないわけで。
しかも結構、そういうの嫌がる社長さん多いと思うんだ…
「いや、チラシ作成でそこまで望んでねえし」みたいな。
「適当にわかりやすく、印象に残る感じでやって欲しい」ぐらいの想いしかないんですよ。
そうなると、まずクライアントの業種のトンマナをざっと調べる。
そして地元密着企業であれば、その地域での競合他社のチラシを色々見てみて、そのなかでどういうポジションの雰囲気を醸し出せばそのクライアントが目立つか、有利になるかなどを考える。
もちろん、どういう客層で何を悩んでいる人がそのチラシを見るかなどもこっちで想像しながら考えるんですよ。
(ここはクライアントに聞くとわりと教えてくれる事が多いけど。)
デザイナーってそんな仕事も含んでいるんですよ。
多分デザイナーやってる方はその辺は普通に考えてると思うんですけど。
なんかマーケティング領域に片腕突っ込まざるをえないっていうか…。
そして、最終的にどんなどんなトンマナでいくのか。
今までデザインと無縁だった企業ほど、デザイナーに丸投げ状態となる場合があります。
かといって、今回のチラシだけでトンマナを決めると言うのは不要だと考える会社も数多くあります。
私もそう思います。
だってトンマナと言うのはデザインの最終工程であって、
その事業の方向性とか価値提供とかそういった事を
いろいろ揉んだ末に表面に出てくるものが、
じゃあデザインはこれで行こうなわけであって。
だからホントに悩みます。
デザイン指針・方向性・トンマナなどない、けどチラシを打ちたい。
来月のキャンペーンに間に合わせたい!だからとりあえずチラシ作って。
集客できれば何でもいいから。みたいな話は。
色々こちらで決めさせて頂く事もあります。
でも、私はその会社の経営者ではないのであなたの会社がどうなりたいのか、あなたの業界内でどういうポジション取りをしたいのか。
わかんないんです。
どんな印象を企業としてお客様に持って欲しいのか。
社長が赤が好きだから、赤で!とか本当はありえないんですよ。
赤を使って、猛烈な勢いを表現したい。
熱を持った企業だと思われたいとかならまだわかるんですけど…
とまあ、元々チラシは読んで捨てられるもの。
そんな媒体にそんな話は関係ないのかもしれませんが。
へぼへぼ主婦デザイナーのボヤキでした。
お赦しください。
ではまた。