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「学ボラ」を利用する施設職員の声

 Kacotamでは毎年、利用者・ご家庭・活動メンバー等を対象に、Kacotamの活動についてのインタビューを実施しています。
 集まった声は、今後の団体運営の参考とするほか、活動報告書や各種広報物等でご紹介しています。
 今回、活動報告書等に載せきれなかった内容を、note記事にてご紹介します!

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 学ボラで訪問している施設の職員へお話を伺いました。

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カコタムは、施設にとってどのような存在ですか?

 大事だなと思うのは、学習指導そのものというよりも、どちらかと言えば人間関係です。
 施設は少し閉鎖的な部分もあって外部との交流がそれほど広くないので、訪問してくれる第三者に、生活のことなり、学校のことなりを聞いてもらえることだけでも、子どもにとって貴重な存在になっていると思います。

訪問しているメンバーはどうですか?

 子どもに対して、聞き上手だなと思います。勉強を強要させることもなく、きちんと傾聴して子どもに向き合ってくれています。
 あと、物の言い方も面白いですね。良い悪いとかも、「どうなんだろう」と、子ども自身に主体的に判断させて、子ども自身で決めさせているのが上手だと思います。

メンバーと子どもの関係性はどうですか?

 施設に入った当初はトゲトゲしい気質というか、不安定な状況にあった子がいますが、カコタムのメンバーに不満とか学校でのトラブルとかの話を聞いてもらうことで、良い意味でカウンセリングしてもらえたと思います。
 最初こそ、勉強という家庭教師のような役割を期待していたのですが、勉強以前に何らかの問題を抱えている子は、そういった関係性作りから入っていかないとうまくいかない。そこがうまくいったので、今はもう半分友達のような掛け合いで上手いことやってくれています。

カコタムが関わるようになってから、子どもに変化はありましたか?

 施設の中でトラブルになった時とか、施設と子どもの一対一の関係だと、本人のなかで完結させるのが難しいことがあります。そんな時に、誰かが間に入ってクッションになってくれると、本人も救われます。そのスキルが、訪問してくれているメンバーにはあるのだと思います。今は本当に穏やかな表情になって、メンバーの前では素直に自分を出しています。

訪問の日の子どもの様子はどうですか?

 寄り道が多くて下校が遅くなりがちな子でも、メンバーが来てくれる日は時間通りに帰ってきます。部活動もやっていますが、部活動よりも学ボラを優先しているようです。訪問予定日の朝には、「今日、来るんだよね」という話が出ます。都合が合わずに来てもらえなかった週は少し残念がっています。

今後、カコタムに求めることはありますか?

 関係を途絶えさせずに、細く長く続いていって欲しいと思います。メンバーの存在は、子どもの成長にとってとても大きいので、そのことを実感してもらえたら嬉しいです。子どものことを学んだり、我々がやっている社会的養護の子どもと携わるときのスキルを学んだりしていって欲しいと思います。

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