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「問いかける」について思ふこと
こんにちは
組織づくりを対話型アプローチで行うとき、必ずするのが「問いかけ」です。
私自身、組織づくりのベースにAI(Appreciative Inquiry)を置いていますが、Inquiryにも問いかけという意味があります。
Appreciative Inquiryの基本的実践には「生成的な問いかけ(Generative Question)」と呼ばれるものがあり、問いかけることで、思考が生まれ、答えとなる言葉が生まれ、対話が生まれ、意味や学びが生まれ、行動が生まれていくというシンプルなプロセスです。
私の場合、問いが生まれるきっかけとなるのは相手や組織が持っている答えや可能性への「関心」や「好奇心」があります。
お手伝いしている組織のミーティングや対話の場で、この人(達)はどう考えているだろう?どう感じているだろう?行動の源にはどんなものがあるのだろう?と問いかけると、思いもよらないことが語られたり、その人やその人たちの新たな一面を知ることができたりします。
たいていの場合、それはあたりまえすぎて聞かれたこともないことだったり、語られたことのないことだったりします。それが改めて問われることで、言葉になって表に出ることで活動を共にしている仲間もそれを知ることになり、反応として新たな考えや問いが生まれ、それを言葉にしあうことで対話になっていきます。
きっかけとなる「問いかける」という行為には、「相手がその問いを受けて考え、答える力を持っている」という前提があるように思います。
その前提は相手の力や可能性への信頼と言えるかもしれません。
そのような前提で関わると、相手にとってその「問い」が多少不慣れであっても、戸惑いながらも考え、言葉にしてくれるように思います。(当然「問い」をアジャストすることも必要ですが)
その言葉から、新しい理解が生まれたり、可能性が見えたりすることが、組織にとっての「学習」になっていくと思っています。
その前提を持たずに関わるとき、断定的に自分の結論を伝えたり、過剰なアドバイスになったりして、相手の考えが生まれる機会がなくなってしまうということになり、押しつけを感じてギクシャクしたり、言葉を発する人が持つパワーによっては最悪、相手が考える主体となることを阻害することにもなり得ます。
問いかけから、対話が生まれ、思いもよらない言葉や答えが生まれ、新たな理解や意味、関係が語られる・・・
そんなわくわくするプロセスを、関わる人や組織とご一緒するのがなによりの喜びだと思う今日この頃です。