会社である理由
前回、「会社をデザインする」をテーマに書く、と書きましたが、
そもそもなぜ会社なのかを書いておきたいと思います。
自分が独立した2010年当時は一人。
Webデザインの仕事は個人でもフリーランスでもできたかもしれませんが、
会社にした理由はある大手さんの仕事を受注したかったからです。
今までやってきた仕事も今やっている仕事もうちが会社だからできた仕事がほとんどです。
会社である理由は以上ですが、もう少しだけ。
週末に自宅にある安藤忠雄さんの本を開いたのですが、以下のように書いてありました。
「ところで、彫刻家や画家といったアーティストと、建築家との違いはなんだと思われるだろうか。私は大きな違いの一つとして、我々建築家は活動のための組織を持たねばならない、という点だと思っている。たった一人で始めた駆け出しの時代からある程度のところまでは、組織なしでもやっていける。しかし、10年ぐらい経って、仕事の規模が大きくなり、手がける数も増えてくると、能力的にも社会的にも、ある程度の組織力がないと立ちゆかなくなってしまう。“社会的な組織を持った個人"となって初めて認知され、信用を得るようなところがあるのだ。」
うちは安藤忠雄さんの事務所のような"社会的な組織を持った個人"ではありませんが、「活動のための組織を持たねばならない」という言葉がしっくりきました。
今野