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利益を更なる利益に使う


映画『マルサの女』で調査官が「どうやってあなたのような金持ちになるのか?」という問いに対して金持ちがこう答える有名なシーンがある。

「ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めているとして、あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。」


これはコツコツコツコツ節約をしてお金を貯めるコツ。

では事業をスピードをもって展開し、かつ長く繁栄させるためにはどうしたらいいだろうか。

出た利益を次の利益への投資に回すべきだ。

特に規模の小さいベンチャー時代は。

利益を自分の享楽の為に使うことも悪くはないが、

その時点でもうその事業は伸びない。

ならば、享楽の為に使うのはもう少し後において、
事業の拡大の為の投資に使おう。


店舗を拡大するのであれば、本部機能に先に投資しておくことも必要だ。
FCを展開していきたいのなら本部構築に利益を使った方がいい。
箱を用意しておけば、あとはアクセルを踏むだけだ。

商品開発にお金を使うのもいい。その商品は差別化につながる。

集客につながる施工、特に看板やファサードにお金をかけるのもいい。長い間、より大きな利益を生み出してくれるはずだ。


あなたが拡大をのぞんでいなかったとしたら、でた利益は
お客様へ還元していこう。

利益を確保しながら集客が上がった分のみ商品を安くしていけば、周りの飲食店は太刀打ちできなくなる。時間がたって、償却を終え、店舗を持ち物件にしたら家賃もかからず更に盤石な体制だ。

お客様を招いて、花見をしたり、旅行にいったりもいいかもしれない。その関係性が困ったときに助けてくれるようになる。

周年祭はもうけ度外視でお客様に還元をしよう。


利益は商売をさらに大きく、あるいは長くするために使おう。

そして、そこそこ大きくなってきたらら
内部留保分を十分ためて、そのコップからこぼれ落ちた分の利益を全て投資に回していこう。

トヨタは研究開発費だけで1兆円超えてますからね。そら勝てんわ。





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飲食のこと、経営のこと中心に有村壮央がすべらない切り口で書きます。 外食企業分析や新業態のアイデアなど通常のSNSではかけない事も書いてい…

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