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マイ・シフォンケーキ奮闘記 【メープルシフォン編】

やあ、みんな。ケイチェルおじだよ。ユイじょりさんみたいなタイトルだろ?

お菓子作り始めてもう少しで1年になるおいたん。この1年間、常に頭の中にあって、どうやって上手く作ろうか最も時間をかけて考えてきたお菓子はシフォンケーキかもしれない。作ったのはたったの2回なんだけど、ただフワフワのシフォンを焼くってことだけだったら2回目で成功したんだ。

ところが、お菓子ってのは生地が美味しく焼ければそれで良いかというと、やっぱ見た目も大事じゃん?製菓は芸術とも言うしね。

で、前回おいたんが焼いたシフォンケーキをカットした姿がこれだよ。

味はフワッフワで美味しいよ。だけどお世辞にも目で見て楽しめる出来映えとは言い難いどころか、これを見てシフォンケーキだと思う人はいないんじゃないか。ケーキってより変な棒?せっかく生地が上手く焼けたのにもったいない。

そこで、まず考えなきゃいけないのがシフォン型。今まで使ってたダイソーの13cm型は中の空洞部分が大きくて、どうしても生地が細くてカットすると棒になってしまう。じゃあ他の型を使えばいいかというと、そうは問屋がおろさない。てかオーブンがおろさない。なぜならうちのオーブン、「コンベクションオーブン」とは名乗ってるものの、ほぼオーブントースターなんだよな。この手のやつにつきものの高さ制限があるわけだよ。

ご覧の通り、最も狭い入り口部分の高さが約9cm。市販の型のなかでは最小の部類の13cm型でさえ、真ん中の凸部分をハサミで切らないと入らないというね。

つまり高さの点からこの紙型以外に考えられないわけだ。じゃあどうするか?とりあえず工作してみよう。

まず真ん中の凸柱を2cmほど残して切り離し、残った部分に切り込みを入れます。

ホッチキスで狭めた形を作る。

切り取った柱をペットボトルに刺せるギリギリの大きさに細めます。

これを再びはめ込む。

これで多少は穴の小さなシフォンが焼けるんではなかろうか。問題は底面を固定してないので柱がグラグラすること。だけど押さえながら生地を流し込めば大丈夫だろう。

てなわけで、前回成功したレシピを少しだけ変えてメープルシフォンケーキを作ります。材料はこちら。

グラニュー糖をメープルシュガーに、お湯をホエーに変えただけです。今回は水切りヨーグルトを生クリーム代わりにデコレーションするので、それで出たホエーを入れてヨーグルトシフォンケーキっぽくしてみよう。詳しい作り方は前の記事を見て下さい。昨日のクイズの答え合わせは後でやりますよ。

諸々すっ飛ばして最後に生地が出来上がったとこです。この時点でフワッフワな生地だから焼成自体は成功すると思われる。

170度のオーブンに35分焼きます。

で、途中で気づいたんだけど、生地が膨らむにしたがって真ん中の柱が迫り上がってきてる…Orz

そりゃそうか。やっぱ柱は固定しないとダメだな。明らかに9cmを超える高さになってるし、取り出すのも無理ゲーになってしまってるな。

35分後、扉を開けるときに上の電熱管につきそうだったので、ヘラで押さえながら取り出すという事態に。

焼き上がりはこうなりました。

とりあえずペットボトルに刺してひっくり返しときます。シュールなインテリア感満載だね。

冷めたら紙を剥がします。

やっぱり柱が迫り上がったぶん、穴が塞がっちゃった。

無理やり穴をくり抜いてひっくり返したら無残な姿…

中に空洞もできてるし、ダメだこりゃ。デコレーション以前の問題だな。この生地は試食だけして冷凍しとこ。そのうちパフェにでも使えるだろう。

一夜明けて今日ですよ。このままじゃ終われん。

もう我ながら酔狂を自覚してきたぞ。リベンジマッチだ。メープルシュガーが足りなかったので、スーパーでメープルシロップを買ってきた。森永の少量入りのやつがあって助かったわ。メープルシロップってハチミツと違って保存性が良くないらしいからね。ヨーグルトもギリシャヨーグルト使うので、ホエーじゃなく水で。昨日のを試食したらホエーだとややしっとりしすぎる感じがしたんだよね。

今回はシフォン型の工作は諦めた。

生地はこんな感じに。

焼き上がり。

焦げをカットしてひっくり返したのがこちら。

ここでギリシャヨーグルトにメープルシロップとレモン汁を入れてホイッパーで角が立つまで撹拌します。

これをケーキにナッペしていく。

ちなみにケーキのナッペをするのは人生初。それがシフォンで、しかもヨーグルトクリームってのは無謀なのかもしれないけど。

ムズい。プロのパティシエってやっぱスゴいよねえ。

この上にメープルシロップで模様つけようと思ったら…

ほえー、メープルシロップって思ったより水なのな。ハチミツとは全然違うわ。

ここまで来たら、もう少し足掻いてみよう。メープルシロップを軽く煮詰めつつ、コーンスターチでトロミをつけてみるよ。

しかしこのときは久々に「自分、いったい何やってんだろ」って思ったね。

なんとなくトロミがついたので、冷まして絞り袋に。

さあ、最後のチャンス。模様をつけよう。

あちゃー、やっぱりまだシロップが緩かった(><) まあでも、何をやろうとしたか、分かる人には分かるね?

とにかくカットしてみます。ついに100均でケーキナイフ買ってきた。シフォンケーキは普通の包丁だと潰れてしまうので、波型じゃないとダメらしい。

なんとかかんとか食べるとこまでこぎつけました。ひゅー。

やっぱりあのシフォン型だとカタチに限界があるな。

シフォンはフワフワで、味も美味しいんだけど、困ったことにヨーグルトの味が強すぎてメープルの味が全然しない(笑)

なんで素直に生クリームにしないのか?って思われるだろうけど、生クリームって作ったその日か翌日には全部食べなきゃいけないじゃん?ヨーグルトクリームならあと1〜2日は長く持つらしいんだよ。おいたんは生クリームのケーキをそんなにたくさん食べれないからさ。

実はバタークリームをナッペするアイデアも浮かんだんだけど、軽いシフォンケーキに重たいバタークリームは合わなそうということで却下。今回ヨーグルトクリームとシフォンは合うとは思ったけど、メープルの味が分からなくなるのが欠点だな。残ったヨーグルトにメープルシロップ入れて食べたら美味しかったんだけどね。まあ、またアイデアを練り直そう。

てなわけで、昨日のクイズ「メープルシフォンケーキ」とお答えになったぽなちゃん、mamigeさん、ユイじょりさん、「メープルシフォンロール」のパタさん含め、正解です。が!優勝に値する模範解答は「横浜の某店のメープルシフォンケーキ」だったんだぜ。

おわり。

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