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鶴亀俳句 勝手にかっちー賞
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それでは早速発表。順不同の十句です。
金魚玉から尾のパシャんおきなはれ
金魚の尾がパシャんと音を立てるほどの静寂感。メッセージは「おきなはれ」。何故かジブリの幻想的な世界を思い浮かべたのでした。
くちづけを知らぬくちびる青鬼灯
てまりさんの無生物擬人化はいつも秀逸。赤く色づくと口づけを知る季節です。
水羊羹お元気ですか笑みぷるん
「笑みぷるん」もそうだが、「お元気ですか」なんて出てこない。まして中七で。とことんやさしくやわらか。
万雷に蝉の合唱雨がうつ
喧騒なのに静寂。予兆、予感。好きな世界観。
夏は恋音のない声君が好き
声無き声で I love you。大切な言葉。「夏の恋」じゃなく「夏は恋」。夏だからいいです。けなげです。
氷原を走れ!ペンギン一輪車
氷原は冬の季語。なのになぜか夏らしい。南極にだって夏はあるのです。他の句も宇宙杯から好きです。
蠍の灯如何に生きるか問う夏夜
夜空に進路相談、人生相談。夏はそういう季節でもあります。相談相手は蠍の灯がピッタリです。
返却ポストに鈍音夏の夕
中七までの破調から「夏の夕」。おさまり感が素晴らしい。「夏の夕」の前の「鈍音」も効いてる。ドスン。才能アリです。
月面の西の海かな麦嵐
月面の西の海=風により陰影を変える麦畑。見たことないがさもありなん。原風景かな。
補聴器をつけて吹っ飛ぶ蝉時雨
情景浮かびます。蝉の轟音が一層伝わります。
勝手にかっちー賞を受賞されたみなさん
おめでとう🎉
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