妻から疑いをかけられている
10キロ以上の減量、卒煙、ランニングの開始、noteの開始と、今年に入りいくつもの難事業を軌道に乗せ、自己肯定感は爆増中だ。ルックスも随分変わってきた。
サイズが変わって着るものが無いので、学生時代の定番アイテムを買い戻したりしている。リーバイスのジーンズ、チャンピオンのパーカー、コンバースのスニーカー等、いわゆるカレッジスタイルというやつだ。昨年までは、カジュアルフライデー兼用のシャツ、スラックス、チノパンが週末の定番であったので、新鮮な気分だ。
また、ダイエットと卒煙で、肌質が目に見えてきれいになってきたので、スキンケアの勉強も始めた。ヘアースタイルや整髪剤も少し若めに変えてみた。福山雅治さんより1歳年下なので、痛々しくなどないのである。
ここまでは、健康的になって良かったね、と、妻も手放しの喜びようだった。しかし、1ヶ月前にnoteを始めてから様子が変わってきたような気がしてならない。
疑われてる?
ちなみに、noteを始めたことは、妻には話していない。「王様の耳はロバの耳」を吐き出すために掘った井戸の場所を、わざわざ王様に教える家来はいないのである。
始めた頃は会社で書いていたnoteだが、ここ2週間は、仕事のふりをしつつ、妻の目を盗みつつで、書いている。一時帰国後の隔離期間で一日中一緒に過ごすことになったためだ。
だいたいはPCで書くが、スマホで文末や接続詞を整えたり、最後のオチを捻りだしたりで、妻の話に上の空になることが増えてきた。スマホの「○○さんがスキしました」ポップアップに大慌てすることもある。
自分で振り返っても、随分と挙動不審だ。
27年連れ添ってきた妻から疑われても、仕方ない。
私の様子がいつもと違うことに感づいた妻は、私がパソコンやスマホで何をやっているのか、しきりに探りを入れてくる。
背後にまわられる前に、PC画面を疑似word文書へと切り替える護身術は、会社生活で磨いてきた。しかし、今は会社のデスクよりもかなり距離感が短い。相手の攻撃になんとか体(タイ)を入れ替えて、かわしていくしかない。接近戦である。
この記事は、「おちょやん」を見ている妻の隣で、スマホから書いている。
サスペンスドラマさながらの緊迫感である。