「ただ生き抜く」に集中せよ
「ただ生まれ、ただ生き、ただ死んでいく」
この当たり前の事実を受け入れられる人間が、最も強く、最も美しい。
言うまでもなく、人間以外の動物にとっては「生き抜く」ことが「生きる」の全て。それ以上に「生きる」意味などない。
「生き抜く」を超越する「生きる」を問いたがるのは人間だけだ。大脳が異常発達し、本能が退化したからである。
自分の人生には、なんらかの特別な意味があったと思い込みたい。
逆に言えば、
「生きる」ことに、「生き抜く」以上の意味などない、ということを受け入れることが出来ないのだ。
人間が「生きる」目的を求めるのは、強さからではなく、弱さからである。それがないと立っていられない。
昨今も、「人生の目的を持て」とか、「ビジョンを持て」とか、「生きる」目的ブームである。これは近代以前はなかったブーム。
ブームであって、普遍でない。普遍は「生き抜く」こと。
もちろん「生き抜く」ための手段として、「生きる」目的があった方が便利だ、という人もいるだろう。
しかし、「生きる」目的がなくても「生き抜く」ことが出来る人や、「生きる」目的が「生き抜く」ことの障害になっている人もいる。
そういう人たちに、「生きる」目的を押し売りするのはやめといた方がいいよね、ということ。
「目的のない人生に価値なし」とか、本末転倒で意味わからない。
今しんどい人は、一旦、「生き抜く」以外の全てを放棄し、「生き抜く」に集中することだ。
人間も動物である。
「生き抜く」以上の「生きる」の目的はありません。
伝えたい人がいたもんで。
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