座右の銘

僕は、 TEDが好きなのですが、その中で特に印象に残ったものがあり、自分の人生における大切な考え方になったものを紹介したいと思います。

植松努さんという方をご存知でしょうか。

北海道である企業を経営していらっしゃる方なのですが、一企業でありながら、宇宙開発を自ら手がけています。ロケットや人工衛星を開発し、打ち上げを成功させ、世界に数個しかない無重力を再現する装置を所有しています。それら全てを自らの手で開発し、制作しているとてもすごい方です。

植松さんは、『思うは招く』という考え方についてお話しされています。どうせ無理という考えを捨てて、自らがやりたいと思うことに一生懸命になることが大切なんだと教えてくれました。

ですが、僕の心に最も残ったのは講演の中のほんの些細な例え話でした。植松さんが見るからに高級なスーパーカーの写真を見せて、これを手に入れるには何が必要かと問いました。僕は、当然お金だろうと考えました。

お金ももちろん必要です。でも、前提が違いました。お金が必要である前に、そもそもこのかっこいい車を作ってくれる人が必要なんです。

この話を聞いたとき、自分の中でなにかが崩れる音がしました。僕は、大学で部活動をしています。特定の学部の学生の大会ではありますが、全国規模の大会で優勝したこともあります。「自分たちが練習をがんばってきたからだ。俺たちやったぞ。」とても喜びました。確かに、自分たちの努力もあったでしょう。でも、優勝できた最大の要因はこの環境があったからだと感じました。部活を作った先輩、戦術を残してきた先輩、下級生だった頃に指導してくれた先輩、大学に通わせてくれている親、一緒に活動する部員たち、そういった自分の周りの環境があったからこそ、この結果がついてきたのです。

僕は今年大学を卒業しますが、部活を去る前に気づくことができて本当に良かったと思っています。残りの半年間で後輩たちにこんな考え方もあるよと教えられたらいいけどな笑

もちろん部活に限ったことではなく、世の中のお金を支払うものは全て誰かのサービスの上に成り立っていますし、誰しもが自分だけの力で今の状況にいるわけではないと思います。これから先の人生も自分の努力ばかりを語るのではなく、周りへの感謝を忘れずに生きていきたい!

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