見出し画像

発展途上のNPOでの情シスの悩みどころ

カコタムシステム開発室の室長を名乗って気がつけば、8年ほど…

Kacotam(カコタム)は、札幌市を中心に、ひとり親世帯や生活保護世帯等を主な対象に、「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」を使命として、学習支援や居場所づくりをしているNPOです。

常勤職員4名、ボランティア250名程、利用者280名程で、1,000万円ぐらいの寄付金を主な活動資金として活動しています。

利用中の主なSaaS

  • Google Workspace(NPO向けプラン)

  • Slack(無料プラン)

  • サイボウズ(kintone)(NPO向けプラン)

  • LINE WORKS(無料プラン)

お気づきでしょうか。NPO向けプラン(格安あるいは無償提供)または、無料プランで凌いでいます…。

極めつけは、どうにもならないものはつくってしまえということで、独自開発のWEBシステムをIaaS(AzureのNPO支援を利用)で運用しています。

まだ、ボランティアが100名規模だった時代の発表資料が…。

有料プランにしてしまえば….

世の中にはいろいろと便利なサービスがあるわけですが、ちょうどKacotamの規模感だと、どうも予算と機能のバランスが取れたサービスが見つからない….。有料サービスを選定できたのなら、いろいろあっという間に解決することがあるのだけれども…。

例えば、SlackだとNPOなら250名までだと無料でプロプランにアップグレードできます。それ以上も85%の割引を得られるので、かなり大盤振る舞いしてくれていると思います。
しかし、今後の活動の広がりなどを加味すると、年間十数万円が継続的にかかってくる見積となります。

Kacotamは、学習支援において1対1での関わりを大事にしているので、どうしても「人」に関わる支出が大きくなります(活動計算書)。
様々な困難を抱えているかもしれない可能性が高いかもしれない子と丁寧に関わっていく上で、「人」は欠かせないものです。そして、その関わりが安定的・継続的に続いていくためにも、それなりの待遇で職員を雇っておくことや、ボランティアとして活動する人が経済的な負担感を感じずに活動してもらえることは重要だろうとも思います(Kacotamが大事にする子どもとの関係性づくりの観点から直接子どもと関わるボランティアは30代までとしています)。

と、なると、どうしても情シス予算枠はなかなか大きな枠確保するというのは難しい…。

『ないものはない』の精神で

情シス予算をなんとかして獲得できるように経営層の理解を得るというのも、普通の組織だとあるのでしょうが…。パイの奪い合いをしても仕方がないし、そもそも優先度の問題があるのは仕方がないと思っています。

室長としては、島根県の離島の町のキャッチコピー『ないものはない』の精神を大事にしたいなと思っています。

海士町のキャッチコピー『ないものはない』が意味するのは、「生きるために必要なものは、すべてここにある」ということです。「ないからこそ良い」という価値観を大事にしながら、「あるもの」を活かす知恵と工夫で暮らしを楽しもうとする精神があります。

教育では、学校と地域住民が手を取り合い、魅力ある「ふるさと・キャリア教育」を進め「交流と挑戦を通して、未来を切り拓く自立した人間力溢れるひとづくり」を行っています。

https://naimonowanai.town.ama.shimane.jp/amatown

Azureで年間2000ドル使える、Google Workspaceが使える、いろいろなOSSがある、そして何より、Kacotamには、「カコタムシステム開発室」がある!

——————

★一緒に学習支援の活動を支える活動をするメンバーを募集しています★

★寄付による支援も募集しています★ パイが増えれば…情シス予算も….



いいなと思ったら応援しよう!

Katsuya SAITO
いただいたサポートに応じて、「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」をミッションに活動する認定NPO法人Kacotam(カコタム)へ寄付をします!