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人気海外フォトグラファーのアカウントを最初まで遡って、Instagramの客観性の観点から写真の変化を分析してみる#1-1

こんにちは。
かっちゃんです。

いきなりですが、皆さんにとってのSNSの最大のメリットは何でしょうか?

僕が思うSNSの最も大きなメリットは、
尊敬している写真家のこれまでの写真を時系列で見れることです。

自分自身がInstagramを始める前も、多くの方のアカウントを
最初まで遡って分析していました。

そうすることでただ好きな写真を一枚選んでよく見るのではなく、時間をかけながら撮影者が何を好み何を考えながら撮っていたのか、うっすらとわかってくる時があります。

僕はその成長の軌跡を見て、自分自身の勉強の糧にしたいと思いながら、これまで一人でやってきたのですが、
自身のアウトプットも兼ねてノートでも発信してみようと思いました。

ぜひ、何か新たな発見に繋がりましたら、いいねなどのリアクションをいただけると嬉しいです。

分析のポイントは
・最初まで遡ること
・どの時点から多くの支持を集めているのか見つけること
・写真の変化を考えること
など様々です。

写真展に行ったり、写真集を読むときは、
なるべく撮影者の人物像や思考も読み取りたい気持ちになるため、
どんな人物なのか調べることもあるのですが、
ここにおいてはある種の客観を持たせるためにも前調べなしにアカウントを覗いていくようにしています。

さて、実際にアカウントを見ていきます。

こちらのギャラリー、どなたのものか分かりますでしょうか!?
(よく見ると大ヒントがあります笑)

有名な写真家です!

こちらの方の最初の投稿は以下です!
いいねの数は現在とは比較になりませんが、コメントが複数件ついていることから、どこか別の場所からの流入でこちらのアカウントをスタートさせたことがわかりますね!

最初の投稿です!

2011年の6月16日からスタートしていますね。
Instagramは2010年の10月6日からスタートしていますので1年半ほど経ってからスタートしたようです。

白枠を使い始めた時代

今に通じるような視点の写真もありますが、特に色使いや構図の印象が違うように感じます。

さて、ここで一度最新のギャラリーを見てみましょう。
答え合わせです!

最新のギャラリー

今と昔で全然違いますね!
答えが分かっていた方はどのくらいいるでしょうか?

ではここからはどのような写真の変遷があったのか、
Instagramの使い方や数字、コメントなどの客観的にわかることから分析していこうと思います。

まず、最初のフェーズではいいね数50前後のごく一般的なアカウントに見えます。
ここで初めて100に近い投稿、100を超えた投稿があるのですがそれがこちらです。


3つの写真はそれぞれ海の写真ですね。
ですが、一番左上の写真も海が写っていますが、こちらは現在73でした。
海が写っていたとしても、副題として主張しているわけではありませんが、3つの写真に関しては海が主題or副題として明確になっていますね。
また上からの俯瞰で撮るアングルになっている共通点も見出せます。(基本的に上から撮る写真が多いですね!)


初めていいね数が100を超えた投稿

yosigoさんはキャプション(投稿に載せることができる文章)を書かないので、純粋に写真の客観性が反映されている可能性が高いです。

日付を見ると2012年の8月14日のため初回の投稿から1年と少し経過しています。

今の印象深い写真も好きですが、こちらの投稿のような淡さを兼ね備えた色味も素敵ですね!

その後緩やかに数字が伸びているのですが、大きく伸びるようなことはなくじわじわとファンを増やしているような増え方をしていました。

ここで大きく500を超えた投稿を発見しました。

またもや海の写真ですね!

写真の上半分が雲の立体感で特徴的な写真です。白飛ばすではなく、この立体を感じさせる表現、、、美しい!
海の深い青とビーチのオレンジが、まさにティール&オレンジのような表現ですね。
さりげなく人がいるのも可愛いです。

天気は悪いのに、力強さと静けさを与えてくれる写真だなと感じました。この時点で2013年の12月27日なので、毎日ではありませんができる時に投稿するといった感じのペースでコツコツとInstagramと向き合っているようです!

比較的、他の写真より伸びていた投稿は再投稿されることもありました。

この時点では274はかなり大きな数字でした!
急な700越えの投稿です。

そしていよいよ1000いいねを超えたのがこちらになります。

2014年8月19日

個人的にyosigoさんっぽさ全開って感じがします!

SNSにおいて、伸びる要因の一つは「共感性」です。こちらの写真の共感性とはどのような部分にあるのでしょうか。
例えば、海の投稿は人気がありますがそれは日本に限った話ではなく、海外の方からも多くの人気があります。
その理由としては、
・海があることが当たり前ではない
・海が青いことが当たり前ではない
など、海が非日常の美しいものであるからこそ、写真としてみることができた時の感動があります。

ではこちらの写真ではいかがでしょう。
現在こそドローンの普及で上空からの撮影もだんだん増えていますが、こちらはどのように撮影したのでしょうか。
yosigoさんは空を飛んでいるのでしょうか。
そのようなワクワク感がありますね。

また、海が写っているわけではないので、海の綺麗さが推しポイントというわけではなさそうです。

他の写真に比べると人の数が多い特徴があります。
普通なら写真にとってのノイズになってしまいそうですが、今回はそれが写真を印象的なものにしている気がしますね。
パラソルや水着など、ビーチの色と被ることなく色鮮やかになっていることも良さかもしれませんね。

2015年下半期ごろのギャラリー

大体700〜1000前後の反応が続いています。

・引き写真
・ビーチ
・俯瞰
・人がまばらに配置されている

このあたりがオリジナリティとして機能している気がします。
当てはまっている写真は1000近くになっているようです。


大きく伸びた投稿

これまで1000を少し超える投稿が最大だったのですが、ここで急に1800以上いいねがついた投稿がありました。

こちらの⬆️の写真、なんだか見覚えがありませんか!?

大きく500を超えた投稿

⬆️
こちらの投稿に状況がかなり似ていますね。
違いとしては色の鮮やかさと人の数が挙げられそうです。

こうして見比べてみると、上の写真の方がパッとみた感じでは目に入って来る気がします。

下の写真の方がなんだかぼやけて見えてくる気がしますね。
(1枚で見たら全然違和感ないのに不思議ですよね)

人が増え、一見するとまばらのようですが波に沿って人が集まっていますね。
また黄色で囲った人たちは奥の人に比べると明確に写っていますが、彼らが撮影者側を見ていないことも重要だと感じます。
こっちを向いている人(顔が写っている人)がいないことで、存在感が強くなり過ぎることなく大人数が写真に溶け込んでいますね。

また、全員が矢印の方向を向いているため、霧の中に隠れていくような非日常を感じることができます。

ここからは1000いいねが平均になってきており、確実に以前よりエンゲージメントが高そうな反応の良さが続いていきます。
そして2000を超える投稿が現れました。

・海
・俯瞰
・人がまばら
・引き

このあたりの要素は定番化していますね。yosigoさんの十八番のようなお写真です。

今回はこれまでとは違い、爽快さのある海の写真で砂浜よりも青に注目されています。

クリアで透明感のある青によって、人のごちゃごちゃ感が全然ないですね。
影が入った部分があるのもちょっとしたアクセントになっているかも知れません。
もし影がなかった場合、ぱっと見のアクセントになる部分がなかったようにも思えるので、影があることで陰影の立体感を感じることができている気がします。


さて、今回はここまでですが、
どのように今の写真に変化していったのか、気になりませんか!?

また、アカウント分析を通して、
yosigoさんの好む写真や、バズが生み出されるカラクリにも近づいてるように思います。

今後もこのような形で海外のフォトグラファーをメインにアカウント分析をしていこうと思うので、
・続きが気になる
・写真の勉強がしたい
・自分で言語化や分析をすることが苦手
といった方はぜひフォローしてくれたら嬉しいです。

今後は最低月に10本、
こちらのメンバーシップにて発信していこうと思います!

ぜひ分析してほしい写真家の方などいたら僕に教えてほしいです!
今後ともよろしくお願いします!

yosigoさんのアカウントはこちら。


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