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【読書メモ】イーグル

皆さんこんにちは。先週はスーパーチューズデー、アメリカの政治が最も熱くなる時期でした。この機会に、政治の舞台を背景にした熱いドラマを描いたかわぐちかいじの名作「イーグル」についてご紹介します。1998年から2001年にかけて連載されたこの作品は、アメリカ大統領選挙の裏側をリアルに描き出し、読者を政治の世界の奥深くへと誘います。

物語の中心: 青年記者鷹志と大統領候補ケネス・ヤマオカ
「イーグル」の主人公は、青年記者の鷹志。彼は母の死による深い悲しみに暮れている最中、アメリカ大統領候補であるケネス・ヤマオカの密着取材を命じられます。ヤマオカから父親であることを明かされた鷹志は、衝撃と共に新たな運命へと足を踏み入れることになります。

繰り広げられる激しい戦いと内省
ケネス・ヤマオカの選挙戦は、ただの政治戦ではありません。内部のライバルとの熾烈な指名争い、過去のスキャンダルの暴露、銃規制や軍事政策に関する自身のスタンスの表明など、彼の前には数々の障害が立ちはだかります。これらの出来事は、アメリカの政治システムの複雑さと、権力を追求する人々の倫理的ジレンマを浮かび上がらせます。

作品が投げかける問い
また「イーグル」は人間の成長、アイデンティティの探求、そして個人の理想と現実との間の葛藤など、普遍的なテーマを深く掘り下げています。鷹志とヤマオカの複雑な関係や、政治の世界の内部を垣間見ることで、現実世界における政治的な出来事や選挙に対する理解が深まるでしょう。

おススメする理由
スーパーチューズデーのような政治が焦点となる時期に「イーグル」を読むことは、意義深い体験になると思います。政治に興味がある人はもちろん、人間ドラマや成長の物語でもあるこの作品は魅力的です。「イーグル」は、政治の舞台裏をリアルに描き出し、読者をその渦中に引き込む力を持っています。現代アメリカの政治情勢を考える上で、または単純に人間性について深く考えるためにも、是非手に取ってみてください。

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