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『極悪女王』と「オーバーザサン」

こんにちは。カブトムシの母です。

先日、Netflixで『極悪女王』を見ました。
プロレスにはあまり興味はないけれど、いつも「おすすめ」に出てきて話題にもなっているようだったので見てみることにしました。


流血の試合にビビる

私も昭和の人間なので、「極悪女王」=ダンプ松本や、クラッシュギャルズをはじめ、人気のあった女子プロレスラーのことはもちろん知っていますし、女子プロが盛り上がっていたのも知っています。

昔のプロレスでは凶器が使われる反則技もよくあり、流血沙汰が起こったり、レフェリーが殴られたりするのを見たこともありました。
(つくづく昭和って、暴力的なものがあふれていたな~と思います。)

しかし、そこまでじっくり試合を見たことはなかったので、なつかしい!とか、再現度高い!などの感想はなく、新鮮な気持ちで見ました。

プロレスファンの人達によると、試合のシーンはかなり再現度が高いそうです。

え!?

この激しい流血の試合が、実際に行われていたとは!?

特にダンプ松本 VS 長与千種の「髪切りマッチ」は凄まじく、途中で気分が悪くなってくるほどでした。

自分が普通に生きていた時代に、こんな反則だらけの激しい試合が行われていたことに驚き!

そして、その流血の戦いを喜んで見ていた観客たちがたくさんいたことにショックを受けました。

命はかかっていないけれど、コロッセオで奴隷同士を死ぬまで闘わせて喜んでいた古代ローマ人と変わらないじゃないか!

(頭に刺してたフォークは実際には柄の方だったと聞き、ちょっとだけほっとしました。)

最後は涙

とことんヒール役を演じたダンプ松本。

複雑な家庭環境のことや、プライベートでもヒールとして生きていく覚悟など考慮に入れても、反則技がすごすぎ、やられているレスラーが痛々しくて、私もだんだん嫌いになっていきました。

しかし、彼女の引退試合では、極悪もクラッシュもないとダンプ松本と長与千種がタッグを組んでクリーンファイト✨

そして、挿入されるまだ彼女たちが何者でもなかったオーディションの時の映像。

これには思わず涙がこみあげてきました。

何だかんだいって、最後は感動。

それは実際にあった青春の物語なのでした。


役者さんたちがすごい!!

この作品はおすすめかと聞かれたら、暴力や流血が苦手な人にはおすすめできないと答えますが、役者さんたちの演技はぜひ見てほしいと思います。

まず、なんといっても、主役のゆりあんレトリィバァ

ちょうど2週間前のNHK「あさイチ」のプレミアムトークのゲストがゆりあんでした。

私はお笑いはあまり見ないのですが、初めてゆりあんを見た時は太った女の子だったのに、しばらくして見たらすごく痩せていてびっくりしました(45キロのダイエット⁉)。

それが、この作品のために40キロ増やし、また30キロ痩せたとか⁉

大沢たかお、鈴木亮平もびっくり!

そして、実在のダンプ松本に似せた迫力のある演技。
これについては本人のダンプさんも絶賛されていました。

そんなゆりあんはアメリカに進出するのだとか🗽
(過去にもオーディション番組に出演経験あり)

あのすごい役作りの根性と演技を見たら、きっとアメリカでもやってくれる!と応援したくなりました。

それから、クラッシュギャルズのライオネス飛鳥を演じた剛力彩芽と、長与千種を演じた唐田えりかの熱演も素晴らしかった。

二人ともスキャンダルのイメージが強くて、本業はあまり見てこなかったけれど、体当たりの演技にガッツを感じました。

そして、斎藤工
相変わらず、どんな役でもこなしてしまう役者さん。

最後、殴られてリング外に落ちて行く倒れっぷりがツボでした。

その他の役者さんも、実際にいる人の役がほとんどだったと思うので、本人に寄せるためにきっとすごい努力をされたんだろうと思います。

プロレスのことはわからなくても、役者さんたちの熱量は十分、伝わってきました。

「オーバーザサン」とプロレス

さて、ここからは私が好きなポッドキャスト番組「オーバーザサン」の話になるのですが、互助会員(リスナー)さんなら知っての通り、ジェーン・スーさんは大のプロレス好き。

仕事の合間を縫って、地方に遠征するほどのハマりっぷり。
トークの中にもしばしばプロレスの話が出てきます。


過去のエピソード37(最新は209なのでかなり前)では、初めてプロレスを観戦するという堀井美香さんとスーさんの埼スタでのプロレス観戦珍道中が面白おかしく語られ、エピソード43では1997年に行われたというデビル雅美さんの「全女」の試合について熱く語られました。

※ 後から、その試合は「全女」(全日本女子プロレス)のものではないと互助会員さんから指摘あり。


そして、それをきっかけに「全女と私」というテーマでおたよりが募集され、エピソード44では、互助会員さんたちの全女にまつわる熱いエピソードが語られました。

ちょうど『極悪女王』を見た後に、このエピソードを聞いたので、とてもタイムリーで興味津々でした。


そのうちひとつのおたよりでは、デビル雅美さんと同郷で同じ学校に通っていた互助会員さんが、スーさん、美香さんがデビル雅美さんについて熱く語っていた話を、デビルさんが当時店長を務めていた漬物店まで行って、ご本人にお話ししたそうです!

そして、デビルさんが漬けた漬物をスーさん、美香さんに送り、二人が大感激するというステキなエピソードがありました。


強さとは

そして、番組では、プロレスをきっかけに「強さとは何か」という話に広がっていき…

強さは力比べだけじゃない
愛を持ってどう生きていくか

人としての強さが大事

その強さで誰かが助かる
余計な諍いを生まないのも強さ 

強さとは、向き合いたくない自分と向き合って表現していくこと
それができない人がお金を払って楽しんだり、追体験したりするのがエンタテインメント

など、ちょっと深い話になっていきました。

プロレスから、ここまで話を広げられるのはさすがです!

※ 聞きながらメモしたので、何だか前後がつながりませんが、
もし、興味があったら、エピソード44を聞いてみてください。

まとめ

エピソード44では、ダンプさんについても語られる場面があり、美香さんは「本当に優しくていい人」と言い、スーさんは、憎まれ役をやることの大変さ(私生活で嫌がらせを受けたり)について寄り添っていました。

もし、二人が『極悪女王』を見たら、どのような感想を持つのか、ぜひ聞いてみたいです。

美香さんがエピソード37で、プロレス初観戦を楽しんで、自分が苦手意識を持っていたものでも、強引に誘われて行ってみると、実は楽しかったりするというようなことを言っていました。

この年になって、私には合わないとか、私、ちょっとだめかもってものいっぱいあるじゃないですか。だから、なんか、無理やり友達に連れてってもらうとか、すごくいいなと思いました。

「オーバーザサン」EP.37

それを聞いて、私も生でプロレスが見たくなってきました。

ただ、さすがに何も知らない状態で、一人行く勇気はないので、「オーバーザサン」で「プロレス観戦ツアー」を企画してくれないかなぁと期待する今日この頃です。

相変わらず、暑かったり涼しかったり、不安定なお天気が続いていますが、みなさま、どうぞご自愛ください。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。


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カブトムシの母
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