【匠】メンタルを超えた聖域
『トレードはメンタルだ』と言っている人、思っている人
果たして本当にそうでしょうか。
■LCするときの焦り(失望感)
■利喰いするときの悦び(高揚感)
■エントリーするときのドキドキ(緊張感)
確かに一見すると
極めてメンタルマターな行動に思えますよね。
ーしかし
敢えて今日は、全否定させていただきます!
エントリー、利食い、LCなどの投資行動どれをとっても、無意識レベルで従える自分のシナリオ(≒トレードルール)に確信を持てていないだけ。
ーどいうこと?
例えば、車を運転している際に赤信号は誰でも止まるという世界共通認識のルールが存在し、無視をすれば大惨事を招くリスクがあるということも共通認識としてありますよね?
もっと言えば、歩行者や自転車だってそう
そこへきて、ボクは(わたしは)メンタルが弱いので止まれない時もあります。なんて屁理屈は通りません。
トレードもこれと全く一緒だと思うのです。
そこで決済をするべきだというシナリオ(ルール)が完璧に腑に落ちてさえいれば、メンタル云々関係なく無意識レベルでクリック或は逆指値セットアップができるのであります。
ところが多くのトレーダーがそうであるように、そこで赤信号を無視したり、もっと酷いと(信号にすら)気づかないで突っ込んで行ったらどうなりますか?
そりゃー、もう大事故(大損失)を起こすという至極当たり前のお話
だからこそ、いつも言っている交通ルール(正しい知識)と、教習(正しい練習)の繰り返しによって身体に沁み込ませ、覚えさせ、赤信号では何も考えずにブレーキを踏めるような無意識レベルにまで落とし込む努力が必要なのです。
そんでもって、ここでも多くの個人投資家が犯すミスは「わかった」と「できる(=無意識に遣いこなせる)」が全く別物だということに気づかず、或は勘違いをして実戦でお金を溶かしてしまう現象なんです。
これも車の運転に例えると、学科(知識)は完璧に頭に入ったし、校内の実技でも問題なく走れるようになったから、もう公道もいけるっしょ!みたいな・・・
そして実際に教官を隣に乗せていざ公道へ(実践)出てみると歩行者も対向車も障害物もない平和な教習所内の道とはまるで違い、歩行者、障害物、信号、もはや覚えていない標識、他車などあらゆる情報に注意を払いながらの運転に緊張感も跳ね上がってしまい、それまでできていたことすら頭真っ白みたいな状況になったりするわけです。
また、その緊張感の中でそれまで得た知識を使ってみるも最初は何かしら見落としたりミスを繰り返したりで判子がもらえなかったりといった記憶がある人もいるのではないでしょうか。
ですが、この繰り返しミスを積み重ね、意識し、修正することで最初は全くできなかったことが無意識レベルできるようになったはずなんです。
これがまさにトレードの実践でもあるべき姿だと思うのです。
ルールを守るという強い意志があるとか、メンタルが強いとかではなくて、それ(そこ)以外のトレードをすることで起こりうるリスクに対する深い理解というのが、それ以外の誤った行動を抑止してくれるというシンプルなお話なんです。
まあ、シンプルにすることってのが最高難易度級にムズイのですけどねw
また、ついついムダポジを取ってしまうポジポジ病なんていうのも、その根本的な原因は意志やメンタルが弱いとかトレーダー自身のメンタルが問題なのではなく、根本的な相場への理解不足(環境認識)、技術不足に他なりません。
異論ありますか?
トレードにはメンタルが重要で、なんでもかんでもメンタルメンタルとかガチホだとか言ってる株クラやアナリスト紛いな人を非常に多くお見受けしますけれども、ではそのメンタルをどうしたら改善できるのか、という本質的なことを解決をしてくれるような方法や情報をボクは見たことも聞いたこともないんです。
例えば、他にもこんなんばっかし。☟
■資金管理は大切だ!
■墜ちてくるナイフを掴むな!
■急騰している株には飛びつくな!
■株は安く買って、高く売ればいい!
■信用は危険だからつかわない、ぜったい!
■保有していてドキドキするようなポジは身の丈に合っていないからロッドを落とすべきだ!
などなど、枚挙にいとまがありません・・・。
もちろんこれらも無意味ではないのですが、それで勝てるなら60億人総富豪なわけですよw
そもそもトレーダー自身の精神論やメンタルというのはいくら瞑想しようと滝に打たれようと強くなることはないと思っていて、仮にそういったことでメンタルが強くなったとして、それだけでトレードのパフォーマンスが爆上がりするなんてことはあり得ないわけです。
だってそんなことをしたからといっても肝心要の「相場への理解」と「技術」が身につくわけではないからです。
やはりトレーダーとして本当の意味で利益を上げ続けるための礎となるものは、『相場への深い理解』と『己の技術』であり、そこへの「信頼」と「自信」こそが必要なメンタル(精神性)を身につけてくれるのだと断言できますし、これが唯一無二の真理なんだと理解してもらえたら幸いです。
メンタル面でもう1つ加えていうと、エントリーするときの迷いというのがあるかと思いますが「ここで本当に入っていいのか」或は「トレードするべきなのか、しないべきなのか」などの迷いがあったりするかと思うのですが、その迷いが生まれてしまう原因の1つに、やはり判断基準が多過ぎるというのがあって、色んなラインを引いたり、あらゆるトレード理論をふりかざしてトレードをわざわざ難しく考え過ぎているというのが原因として大きくて、不要な知識を持ち込み過ぎというのがあったりするのではないでしょうか?
ボクなんかは「本気モード」の時にはやることが決まっているわけで、空売りなら上位足レベルの切り下げポイントを作り直して、グランビルの法則が適用できるところで、抵抗ライン際、下位足で反転してくればシナリオ通りに売るだけであり、ロングであれば同じように上位足切り上げポイントで再度切り上げてくるところでサポートが確認できてトレード足レベルがWボトムで切り返してくれば買いでついていけばいいというだけ。
この手法だけを繰り返しているだけでどえらい利益をだしてきているのはデイレポでもご承知のこととは思いますが、そんなことよりも7年間(いま8年目)年間トータルで勝ち続けることができていることの方が100億倍有益なのです。
ーとは云え
こんな解説だけでできるようなら誰も苦労しねーよ!
そんなお声が聞こえてきそうですが、そこは安心してください。
これから寺子屋『株極堂』で徹底的に、分かるまでではなく、できるようになるまで一緒に練習していきますので。
まだ始まったばかりですから🔰初心者の方でも『本気で学びたい』『安定して稼げるようになりたい』という本気モードの方なら全く問題ございません。大歓迎でございます!
話を戻しますが
基本的にはいつも同じことをしているだけなので、古参のフォロワーさんの中には「千空さん入ると思ってましたとか、空売りすると思ってました」などのDMをいただくこともあるくらいです。
これは取引の一貫性と再現性があるからで、トレード毎にいろんな人の知識や情報に飛びついてやっていたのでは、それは勉強している気になっているだけで、実は逆に自分のトレードを混乱させているだけであり、もっと言うとトレードの一貫性や再現性を自ら捨てているということに気づくべきなのです。
注:自身の研究材料のためだったり、新技の開発研究のために見ている人にはワケワカメな銘柄やポイントで入ることは、しばしばあります。
色んなテクニカル理論や方法を持ち込んで、都度やっていることがバラバラなのでは、これでどうやって安定的に利益を伸ばすことができますか?ってお話です。
トレードの判断基準を極限まで絞る(シンプル)ことができれば、トレードというのは作業(≒ルーチンワーク)になってくるはずなんです。
また、その判断基準が多過ぎるのと共に迷いを生んでしまうもう一つの原因は「絶対に負けたくない!」「全てのトレードで100%勝ちたい!」といったような完璧主義的思考の持ち主というのもあるかと思います。
そんな心当たりのある方には、この歌を贈ります。
「もう損なんて、しないなんてー」
「言わないよ、ぜえったいー」
by 負け原
利益を出すには必ず経費が掛かるもの。
必要な負けを許容できてこそ!です。
これも断言しますが、世界中どこにも100戦100勝なんてトレーダーは存在しませんし、どんな天才トレーダーでも必ず損切はしているわけです。
ですが、差が生まれるとするならば、その損切の位置が一定ルールに基づいたものであり、切るべきところで切っているからこそ、取れるところでもキッチリ利を伸ばすことができるから、結果トータルで勝っているわけです。
ですから、自分の投資行動(判断基準)に自信と信頼があるので迷いなく買いも売りも利確も損切もできる。
という、この行為こそがトータルで利益を残すことが分かっているのです。
まあボクみたいに飽き性の人間は新技だのもっと楽になる方法はないかと考えたり検証したりもするので本来なら出さなくてもいい損失を出したりもしますが、もちろんそこには厳格な資金管理と余裕資金であることが前提であり、ここ一番や本気モードの時には全く以て同じ作業しかしていなんです。ほんとうに。
また常にリスクリワードを意識したエントリーとLCポイントを徹底していれば仮に3連敗してもそのLCは恐らく最小限に留めており、逆にリワードはその2〜3倍を意識できるエントリーができていればトータルで負けようがないという現実も生まれます。
加えていうと、トレードをする際にどこまで株価が騰がるかなー?なんて考えるとスケベ心が発動しますので、そんなことはお構いなしにそもそもエントリーした時点で判断基準に一貫性と再現性があるなら自然に伸びていく株価にシナリオが崩れるまでついていくだけなのですから、考えなくいいのです。
考えるべきは、エントリー前にLCポイントを最小限にできるポインツなのかどうかであり、こっちの方が100億倍だいじなのです。
これらのシナリオが正確に組み立てられることで、最小限の損失ポイントという自信と安心感から「メンタルがどーとか」「ガチホ」だとかもはや外国語にすら思えてきますw
今回は長くなってしまいましたが、何が言いたかったのかというと、こういった『相場への深い理解(=知識)』と『極限まで研ぎ澄まされた技術』が身につくまで諦めずやり続けられた人だけが見ることのできる景色があるんです。
これこそがメンタルを超えたサンクチュアリなんじゃないかなと思ってる。
トレードは一意専心
投資はメンタル
これがボクの『美学』です。
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