NXP Semiconductors(NASDAQ: NXPI)

NXPセミコンダクターズ（NXPI）2022年第1四半期決算電話会議記録

NXPIの2022年3月期の決算説明会。

思考バブルを持つジェスターキャップのロゴ。
IMAGE SOURCE: ザ・モトリー・フール

NXPセミコンダクターズ (NXPI 0.60%)
2022年第1四半期決算電話会議
2022年5月03日午前8時00分（米国東部時間

内容
プレパレーションリマーク
質問と回答
コール参加者
プレパラート・リマーク

オペレーター

こんにちは、待機していただきありがとうございます。NXPの2022年第1四半期決算のカンファレンス・コールへようこそ。[本日のカンファレンスは録音されていますので、ご了承ください。それでは、本日のスピーカー、IR担当シニア・バイス・プレジデントのジェフ・パーマーに会議を引き継ぎたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

ジェフ・パーマー -- インベスター・リレーションズ担当シニア・バイス・プレジデント

キャサリンさん、ありがとうございます。皆さん、おはようございます。NXP セミコンダクターズの 2022 年第 1 四半期の決算説明会にようこそ。本日のコールには、NXPの社長兼CEOのクルト・シーバーズと、CFOのビル・ベッツが同席しています。本日の通話は録音されており、当社のウェブサイトからリプレイが可能です。

本日の電話会議では、NXPの業績が経営陣の現在の予想と大きく異なる可能性のあるリスクや不確実性を含む将来見通しに関する記述が行われます。これらのリスクと不確実性には、COVID-19のパンデミックによる当社事業への継続的影響、当社が事業を展開する特定のエンドマーケットに対するマクロ経済の影響、新製品および既存製品の販売、2022年第2四半期の業績予想に関する記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません。NXPは、いかなる将来予想に関する記述についても、公に修正または更新する義務を負わないことにご留意ください。将来予想に関する記述の詳細については、当社のプレスリリースをご参照ください。

さらに、特定の非GAAP財務指標を参照します。これらは主に、経営陣がNXPの基本的なコア業績とは直接関係がないと考える個別の事象によってもたらされます。このプレスリリースはForm 8-KでSECに提出され、NXPのウェブサイトnxp.comのIRセクションで入手可能です。それでは、電話をクルトに切りたいと思います。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者

ジェフ、ありがとうございます。皆さん、おはようございます。本日はお電話をいただきありがとうございます。2年ぶりに、今週中に一連の対面式投資家ミーティングを開催できることを大変楽しみにしています。さて、まず第1四半期の業績についてご説明します。売上高は、自動車、産業、IoT、モバイルがガイダンスを上回り、ガイダンスの中間値よりも3,600万ドル上回りました。

通信インフラ市場の動向は、供給問題により、当社の予想をわずかに下回りました。これらを総合すると、NXPの第1四半期の収益は31億4000万ドルで、前年同期比22％増となりました。第1四半期の非GAAPベースの営業利益率は35.7%となり、前年同期を480ベーシスポイント上回り、ガイダンスの中間値を約70ベーシスポイント上回りました。この結果は、増収、売上総利益の改善、および営業費用の小幅な減少による優れたオペレーティン グ・レバレッジと利益還元を反映した、力強い実行を反映しています。

次に、主要市場の動向について説明します。自動車機器市場の売上は、前年同期比27％増の15億6,000万ドルで、ガイダンスとほぼ同じでした。産業機器・IoT分野では、売上高は6億8,200万ドルで、前年同期比19％増となり、ガイダンスを上回りました。モバイルは、前年同期比16％増の4億100万ドルとなり、ガイダンスを上回りました。

最後に、通信インフラとその他は、供給を継続的に見直した結果、前年同期比18％増の4億9,600万ドルとなり、ガイダンスをわずかに下回りました。全体として、当社の戦略的な最終市場における需要は引き続き堅調であり、当社の改善した供給能力を上回 る顧客の要望があります。このような状況のもと、私たちが日々お客様と接する中で見えてきたことをいくつかご報告します。当社の売上高の約半分を占めるディストリビューション・チャネルでは、在庫が長期目標を大幅に下回る状況が続いています。

第1四半期において、ディストリビューション・チャネルの在庫は1.5ヵ月となり、長期目標を1ヵ月ほど下回りました。また、6四半期連続でチャネル内の供給が極めて逼迫した状況となっています。社内在庫日数は、引き続き長期目標である95日を下回っています。第1四半期はDIOが6日増加しましたが、これはすべて第2四半期の成長見通しをサポートするためのものです。

リードタイムは全体的に延長しており、全製品の80％以上が52週以上の見積もりとなっています。基本的に、2022年の全期間において供給制約を受けています。また、供給に関するお客様からの問い合わせは、注力するすべての市場、地域において増加傾向にあります。最後に、自動車市場の動向についてご説明します。

米国では、ディーラーの新車在庫が、過去の指標である64日に対して27日と、大幅に減少しています。xEV車の世界的な普及ペースは急速に加速しており、2021年には世界生産台数の19%に達し、2022年には23%に達し、来年2023年には30%に達すると予想されています。xEVは半導体含有量の約2倍であり、これも半導体含有量の成長に対する強力な経年的追い風となる。ウクライナ戦争は、ワイヤーハーネスの不足により、主に欧州のTier1サプライヤーやOEMを混乱させた。

中国では、COVID関連のシャットダウンにより、さらに別のレベルの重大な供給の不確実性が生じている。自動車サプライチェーンは、ティア1メーカーと自動車メーカーが互いに同期していないため、非常にスリムな状態が続いています。そして最後に、サプライチェーン全体にわたる非常に頻繁で詳細な顧客との会話によると、ティア1とOEMは、モジュールと車両アセンブリを完成させるためのキッティング問題に引き続き悩まされているようです。これらのキッティングの問題は、1つのセミ・サプライヤーや、1つの共通の金ネジデバイスの不足が原因ではありません。

このようなダイナミックな背景の中、第1四半期は、NXPにとってポジティブな1年になるであろう非常に良いスタートとなりました。顧客のエスカレーションとリードタイムの増加に直面する中、当社は顧客と積極的かつ絶え間なく協力し、必要なものを必要な場所で必要なときに入手できるよう、材料の再配分を進めています。さらに、半導体がお客様の長期的な成功に貢献するという戦略的価値を、技術革新と供給の両面でより良く理解し、受け入れ始めています。このように、私たちの適応力の結果、戦略的顧客とのエンゲージメントは、前例のないレベルの顧客との親密さをもたらしています。

私たちの取り組みが、新たな、そして重要な長期的顧客との取り決めや、これまで以上に緊密な協力関係を生み出し、長期的に私たちの相対的な市場シェアを高めていくことになるのです。次に、第2四半期の見通しについてご説明します。売上高は、前年同期比約26％増の32億8,000万米ドル、営業利益は前年同期比22％～30％増の範囲 を想定しています。前四半期比では、中間期で約4％の増加となります。

自動車用ガラスは、2021年第2四半期に対して30％台前半、2022年第1四半期に対して1桁台後半の成長を見込んでいます。インダストリアルおよびIoTは、前年同期比20％台前半の増加、2022年第1四半期比では1桁台前半の増加を見込んでいます。モバイルは、前年同期比で2桁台前半の増加、2022年第1四半期比では1桁台前半の減少を見込んでいます。最後に、通信インフラ及びその他は、前年同期比約20％増加し、前四半期比では横ばいとなる見 込みです。

このガイダンスには、いくつかの留意事項が含まれています。まず、第2四半期の自動車機器事業の前年同期比は、テキサス州のウエハー製造設備が暴風雨の影響を受けた2021年第2四半期と比較すると容易であることが利点となります。次に、中国の天津の後工程設備が最大限の能力でフル稼働していることです。第1四半期の前半には、1～2週間の生産停止がありましたが、現在は回復しています。

最後に、当社のガイダンスでは、COVIDの感染に関連して中国で発生しているロックダウンによる数千万ドルの潜在的な供給および物流の途絶を想定しています。さて、電話をビルに引き継ぐ前に、私たち経営陣と私が個人的に取り組んでいるESGの取り組みについて、最新情報をお伝えしたいと思います。4月1日に、いくつかの目標達成を盛り込んだ年次サステナビリティレポートを発表しました。前年比では、標準化された二酸化炭素排出量を11%削減し、施設内での再生可能エネルギーの使用を31%まで高めました。

さらに、水の消費量を11％削減し、リサイクル率を76％向上させました。これらはすべて堅実で前向きなステップですが、私たちにはもっとできることがあり、そうすべきであると信じています。私たちは、2035年までにカーボンニュートラルを達成することを約束しました。科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブに正式に参加し、当社の施設では100％再生可能なエネルギー源に向けて移行しています。

これはすべて私たちの組織にとって重要な課題であり、私たちはその進捗状況を定期的に報告することを約束します。グローバル従業員の観点からは、厳しい人材市場にもかかわらず、2021年中に8％成長し、現在では女性が全従業員の37％を占めるに至っています。組織をサステナビリティの旅に集中させるため、当社のジェネラル・カウンセルであるジェニファー・ワメットがNXPのサステナビリティ最高責任者に就任し、当社のサステナビリティプログラムを統括することを発表できることを光栄に思います。最後に、私たちは組織として環境に与える影響を改善する責任があることを示すために、NXPの取締役会は、社員の年間インセンティブ報酬の一部を長期的なサステナビリティ目標の達成に連動させることを承認しています。

さて、まとめとして、2022年に向けて私たちが予想していた力強い成長は、あらゆる供給面での課題にもかかわらず実現しつつあります。特に、各社固有の加速度的な成長ドライバーを中心に、強い顧客需要が続いています。全体として、需要が供給の増加を上回り続けており、すべての最終市場における在庫は非常に逼迫しています。それでは、最後にビルから業績についての説明をお願いします。

ビル？

ビル・ベッツ -- 最高財務責任者

本日のお電話にお集まりいただいた皆様、ありがとうございます。第1四半期の収益の要因についてはクルトがすでに説明し、第2四半期の収益見通しについてもお伝えしましたので、私は財務ハイライトに移りたいと思います。全体として、第1四半期の業績は非常に好調でした。売上高はガイダンス範囲の中間値を3,600万ドル上回り、非GAAPベースの売上総利益と非GAAPベースの営業利益はともにガイダンスの上限値に近い水準となりました。

次に、第1四半期の詳細について説明します。総売上は31億4,000万ドルで、前年同期比22％増加し、ガイダンスレンジの中間値を上回りました。非 GAAP 型売上総利益は 18.1 億ドル、非 GAAP 型売上総利益率は 57.6%となり、前年同期比で 340bp 上昇し、ガイダンス範囲の中位値を上回りました。非 GAAP 型の営業費用合計は、前年同期比 88 百万ドル増、第 4 四半期比 7 百万ドル増の 688 百万ドル（売上高比 21.9％）で、ガイダンス中位値を下回り、長期モデルを下回りまし た。

営業利益全体では、非 GAAP 型営業利益は 11 億 2,000 万ドル、非 GAAP 型営業利益率は 35.7%となり、前年同期比で 400bp 上昇し、いずれもガイダンス上 限を上回りました。これは、増収による堅調な収益と営業レバレッジを反映した結果です。非GAAPベースの支払利息は1億300万ドル、継続事業の現金支出は1億2200万ドル、非支配持分は900万ドルでした。また、非GAAPベースの損益には含まれていない株式報酬は8,900万ドルでした。次に、現金・預金および負債の増減についてご説明します。

第1四半期末の総負債は105億7,000万ドルで、前四半期比横ばいでした。第1四半期中の資本回収と設備投資の増加により、期末キャッシュポジションは前四半期比1億4,700万ドル減少し、26億8,000万ドルとなりました。その結果、純負債は78億9,000万ドルとなり、12カ月末の調整後EBITDAは45億8,000万ドルとなりました。第1四半期末の純負債の12ヶ月調整後EBITDAに対する比率は1.7倍で、12ヶ月調整後EBITDAインタレスト・カバレッジは12倍でした。

運転資本指標に目を向けると、在庫日数は89日でした。在庫日数は89日で、前四半期比6日増となりました。在庫の増加はすべて原材料と収益の伸びを支えるための仕掛品で、長期目標である95日を下回る状態が続いています。流通チャネルにおける在庫は1.5ヵ月と、長期目標を大幅に下回り、引き続き綿密に管理しています。

来年は、2021 年と同様に、顧客の需要が供給を上回り、供給が徐々に改善すると予想しています。売掛金日数は27日で、前四半期比1日減少しました。買掛日数は93日で、前四半期から6日増加しました。これは、当社がサプライヤーへの発注を増やし続けているためです。これは、旺盛な顧客需要、堅調な債権回収、将来の顧客納品に 向けたポジションを反映しています。

運転資本管理およびバランスシートの指標は引き続き非常に良好です。営業活動によるキャッシュフローは8億5,600万ドル、純投資額は2億7,900万ドルで、非GAAPベースのフリーキャッシュフローは5億7,700万ドルとなりました。第1四半期には、1億4,900万ドルの現金配当を行い、5億5,200万ドルの自社株を買い戻しました。全体として、当社の資本配分戦略に沿って、非GAAPベースのフリー・キャッシュ・フローの121%を株主に還元しました。

また、この事業のキャッシュ・フロー創出力は引き続き素晴らしいものです。次に、第2四半期の見通しについてご説明します。カートも述べていますが、第2四半期の売上は約32億8,000万ドル±約1億ドルと予想しています。中間期では、前年同期比26％増、前四半期比では約4％増となります。

非GAAPベースの売上総利益率は約57.6%±50ベーシス・ポイントとなる見込みです。営業費用は約7億2,000万ドル、前四半期比では約1,000万ドルの増加を見込んでいますが、これは主に年次功労金の増加によるものです。これらを合計した非GAAPベースの営業利益率は、中間値で35.7%になると見ています。非GAAPベースの財務費用は約1億300万ドル、継続事業に関連する現金支出は約1億5,400万ドル、実効現金支出率は約14.5％と予想しており、アナリスト・デーで発表した15％と同じです。

非支配持分は約1,300万ドルとなる予定です。第2四半期については、モデル化のために、平均株式数を2億6,500万株とすることを提案します。最後に、いくつかコメントをさせていただきます。まず、カートが準備書面において述べたように、不透明なマクロ経済環境と当社のサプライチェーンへの潜在的な影響に鑑み、当社は第2四半期の見通しをリスク回避するよう努めました。

こうした潜在的なリスクにもかかわらず、NXP製品に対するお客様の需要は、当社がサービスを提供している市場において非常に強いままです。次に、収益面では、供給の改善に引き続き取り組むため、下期の収益は絶対額で上期を上回ると予想しています。モデル化の観点からは、2022年の残りの期間、四半期ごとに徐々に改善していくとお考えください。しかし、この改善は、私たちが見ている、そして常にモニターしているお客様からの需要シグナルにはまだ十分及びません。

全体として、2022年を通して供給は制約され、厳しい状況が続くと思われます。最後に、重大な供給の混乱がない限り、当社の売上総利益率は上半期の業績と同様にかなり厳しい範囲内で推移すると考えています。当社は、引き続き強力なキャッシュ・フローを創出する事業と見ており、過去の実績と同様に、十分に説明された資本配分戦略を実行していきます。以上で、オペレーターからの質問にお答えします。

質問と回答

オペレーター

ありがとうございます。[最初の質問は、ウェルズ・ファーゴ証券のゲーリー・モブレイさんからです。回線を開いてください。

ゲイリー・モブレー -- ウェルズ・ファーゴ証券 -- アナリスト

皆さん、おはようございます。私の質問に答えていただき、ありがとうございます。10-Qのファイリングで、購入コミットメントが21年度末から10％ほど減少していることに気づきました。これは21年度末の高水準だったのでしょうか？それとも、NXPはパーチェス・コミットメントのリローディングについて考えるべきでしょうか？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

はい。ゲイリーです。ですから、確かに、多少は下がりましたが、それは単にその部分を売却した結果です。つまり、通常の収益であり、それが収益に転換されたわけです。

今後、サプライヤーと長期的な契約を結ぶ可能性は否定できません。需給状況が根本的に変化していないため、今年いっぱいは事実上売り切れ状態です。また、特定の技術や容量のバケットでは、需要が供給を上回り続けることが予想されます。そのため、すでに締結している供給契約とは別に、追加で供給契約を締結する可能性も排除できません。

ゲイリー・モブレー -- ウェルズ・ファーゴ証券 -- アナリスト

Kurt、ありがとうございます。ビル、以前、サプライチェーンの増加が粗利益に対する逆風、あるいは追い風になったというお話があったと思いますが、21年度は粗利益に対する逆風でしたが、22年度は値上げが追い風になると予想されますね。この点は変わりませんか？また、その追い風を数値化することは可能でしょうか？

ビル・ベッツ -- 最高財務責任者

もちろんです。お客様からの価格に関連して申し上げたのは、投入コストとインフレコストの上昇分をお客様に転嫁しているだけだということです。社内で見ると、前工程の製造は43%ほど内製しています。1年前はおそらく80％台半ばでしたが、今は90％台後半で推移しています。

ですから、社内での稼働率は最大で、マージンは、準備書面でも申し上げたように、どの四半期でもミックスについてお話ししたプラスマイナス50ベーシス・ポイントのレベルで推移するものと思われます。私たちの最優先事項は、回線がダウンし、エスカレーションが発生する中で、お客様にサービスを提供することです。

Gary Mobley -- ウェルズ・ファーゴ証券 -- アナリスト

了解しました。ありがとうございました。

オペレーター

次の質問はバンク・オブ・アメリカのヴィヴェック・アーヤからです。お待たせしました。

Vivek Arya -- Bank of America Merrill Lynch -- アナリスト

私の質問を聞いてくださってありがとうございます。自動車関連顧客から得ている需要シグナルの質について質問させてください。キッティングの問題で、Tier 1とOEMの在庫日数がずれているというお話があったと思います。それについて詳しく教えてください。

また、このことが自動車市場向け出荷の見通しや自信にどのような影響を与え、需要に見合った出荷をしているという自信を与えているのでしょうか。自動車用半導体の売上高と自動車生産台数を見ると、40ポイント近い差があって、これは昨年もありましたし、おそらく第1四半期もそうでしょう。では、何が需要に見合った出荷をしているという自信になっているのでしょうか。また、ティア1やOEMの状況が流動的であることを考えると、出荷過多にはなっていないのでしょうか。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

はい。確かに、その質問には非常に注意深く耳を傾けています。また、非常に個人的な経験からも言えることです。私は、特に自動車業界や産業界のお客様とのエスカレーション・コールに、1週間のうちかなりの時間を費やしています。

実際、キッティングの現場では、製品があまりにも不足しているため、あちこちで製品のリダイレクトを行なっています。ですから、私たちはお客さまやお客さまのお客さまの生産状況を非常によく把握しているのです。ですから、ティア1やOEMと三角形の供給関係になっており、出荷過多にはなっていませんが、実際には需要にぎりぎり応えているという自信があります。Vivek IHSが発表した今年のSAARの予測は、前四半期の8%から9%に低下し、現在は4.5%と、ほぼ半減しています。

これは半導体が原因です。このように、予想される需要の変化というのは、実は私たちが対応できる範囲を超えているのです。ですから、私たちは日々、穴を埋め、生産需要を満たすために戦っているのです。さて、より大きな文脈の観点から、SAARと自動車向け半製品の出荷台数との間に著しい差があるとのことですが、これは先ほど申し上げたのと同じポイントに帰結します。

そして、プレミアムカーについても言及しなければなりません。私たちは、プレミアムICE車とxEVの組み合わせに注目しました。この場合、半導体の含有量が同じようなレベルであるため、1つのバスケットに入れると、世界の自動車生産の約30%に相当します。これは、この混乱の前の2017年や2018年の水準から倍増しています。

ですから、私たちのコンテンツの増加は、加速度的に非常に強い要因であり続けているのです。それから、確かに価格設定の部分もあります。NXP固有のシェアアップがありますが、これは私たちの計画と非常によく一致していると言えるでしょう。そして最後に、サプライチェーンを機能的に維持するための在庫状況です。

これは機能不全に陥っているとしか言いようがありません。つまり、自動車用サプライチェーン全体の在庫水準がまだ低すぎるため、全体が完全に機能不全に陥っているのです。

Vivek Arya -- バンクオブアメリカ・メリルリンチ -- アナリスト

了解しました。続いて、カートさん、多くの投資家が需要の減速を懸念しています。もしそのような事態になった場合、谷間の粗利率をどのようにお考えですか？貴社は非常に興味深いハイブリッド・モデルを採用しています。では、仮に来年、半導体の売上が5%あるいは10%減少すると仮定した場合、どのような手段を講じるのでしょうか? どのようなステップを踏むのでしょうか？また、売上総利益の底上げをどのように考えるべきでしょうか？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

Vivek、私は原則として、来年はこのガイダンスを行わないことにしています。最終的に重要なのは、昨年11月に開催したInvestor Dayでご説明したモデルです。この質問に対しては、いくつか答えられると思います。明らかに、当社の売上総利益率は、現在のところ、社内設備の稼働率から恩恵を受けています。

私たちはフル稼働しています。次に、先ほどビルも別の質問で答えていましたが、投入コストの上昇分を顧客に対する値上げで補っています。今後、価格が下がることはないと思っています。今、私たちはより高いレベルの価格設定に移行しているのです。

そして、これは今後も続くでしょう。だからといって、今後またASPが低下しないとは限りませんが、より高い水準になることは間違いありません。ですから、売上総利益率への影響はご心配なく。価格設定というのはステップ・ファンクションであり、すでに達成された、あるいは達成されつつあるものであり、今後数年間は新しい水準で運営していきます。

Vivek Arya -- Bank of America Merrill Lynch -- アナリスト

しかし、この55%から58%というのは、トラフ・グロスマージンについて考える正しい方法なのでしょうか、クルト？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

私たちはこのモデルを提示しており、その通りにするつもりです。

Vivek Arya -- Bank of America Merrill Lynch -- アナリスト

ありがとうございます。

オペレーター

次の質問は、ドイツ銀行のロス・セイモアさんからです。よろしくお願いします。

Ross Seymore -- Deutsche Bank -- アナリスト

どうも、みなさん。質問をありがとうございます。短期的な質問を1つ、そしてフォローアップとして長期的な質問をしたいと思います。短期的な質問としては、マクロの事象によるリスク回避のお話がありましたね。

さまざまな企業が、基本的には何の影響もないと言っています。また、ほとんど影響を受けずに大きな損失を出す企業もあります。その中で、貴社はどのような位置づけにあるのでしょうか。また、中国についてどのように見ているか、もう少し詳しく教えてください。また、その削減幅は第1四半期に経験したものより大きいですか、それとも小さいですか？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

第1四半期では、実際に数値化したと思います。北京の近郊にある天津の施設を1～2週間シャットダウンしたのです。下期については、先ほど申し上げたように数千万ドルの影響があると見ており、先ほどのガイダンスに織り込み済みです。今、私が考えているのは、ロス、これは完全に供給に関する議論だということです。

というのも、同業者の中には需要の問題について話している人もいました。私たちの場合は、供給の観点からデリスクについて明確に述べていることを強調したいのです。上海の物流問題や、エポキシ樹脂のサプライヤー、基板のサプライヤーなど、上海にあるさまざまなサプライヤーが当社の事業に影響を及ぼします。このような影響は、当社のガイダンスに織り込まれています。

需要の観点からは、少し違います。一方、上海のお客様の半数以上はフル稼働しています。つまり、100％稼働しているわけです。もう1/3は部分的に稼働していますが、急速に回復しています。

そして、操業停止期間中も、すぐに復旧することが分かっていたので、すべての製品を引き上げていました。私たちは、1年半前から、とにかく出荷を控えています。そのため、需要への影響はありません。ですから、このデリスクはすべて供給面を考慮したもので、数千万円程度のものです。

ですから、正確な数字の観点からこれをどのように統合するかはあなたにお任せしますが、これは上海地域の供給状況に関するものなのです。

Ross Seymore -- Deutsche Bank -- アナリスト

それはとても参考になります。ありがとうございました。さらに長期的な質問です。これは、もし将来のある時点で世界がそれほど良くなかったとしたら、という話に戻るのですが。

先ほど、顧客との密接な関係、より親密な関係、付加価値などについてのお話がありました。そのような場合、在庫戦略はどうなるのでしょうか？また、過去2回の景気後退期には、貴社は稼働率を下げるために非常に積極的でした。アプリケーションに特化した標準的な製品がないことは承知しています。しかし、顧客が貴社をよりよく理解し、より親密な関係を築いている限り、不況時に95日を超えても稼働率を下げないという意志があるのでしょうか? また、チャネルがより多くの在庫を抱えることに抵抗はないのでしょうか。それは以前のサイクルと全く違うのでしょうか。それとも、これまでと同じように、工場の稼働率を急変させながら運営していくのでしょうか。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

はい。というのも、長期的な供給保証プログラムなどについて、お客様と多くの議論を交わしているからです。この解決策は、社内の在庫を増やすことではありません。ですから、ロス、ノー、95日というのが私の明確な答えです。

95日という数字は、まだそれを下回っているのですから。というのも、この危機に直面したときに、たとえ在庫を増やしても、状況全体には大きな変化がないことがわかったからです。しかし、私たちはもちろん、あらゆる種類の異なるモデルでお客様と協力しています。チェーン上のお客様の在庫や、場合によっては流通パートナーの在庫も、今後より良い供給保証を得るための全体的なパッケージの一部となるでしょう。しかし、あなたがおっしゃるように、最終的な最終顧客の需要に関する透明性と知識は、大きな要素の一つです。

これまで私たちは--あえて言えば、業界全体が--直接取引先の需要シグナルに頼りすぎていて、最終顧客に対する完全な理解と透明性を持っていなかったのだと思います。しかし、この1年半から2年の間に、このリレーションシップ・コンセプトが大きく変わりました。ですから、私たちは今後、この問題をよりよく処理できる立場にあると確信しています。繰り返しになりますが、内部在庫は変更されるものではありません。

Ross Seymore -- Deutsche Bank -- アナリスト

ありがとうございました。

オペレーター

次の質問はBernstein ResearchのStacy Rasgonからです。どうぞよろしくお願いいたします。

Stacy Rasgon -- AllianceBernstein -- アナリスト

どうも、皆さん。私の質問に答えてくれてありがとうございます。最初の質問ですが、供給が改善するにつれて、下半期に収益が順次増加するというお話がありました。供給が良くなっている、あるいは悪くなっていると思われる最終市場はありますか？また、下半期に特定の最終市場を優先させるのでしょうか？また、供給動向と需要動向から見て、最終市場全体への広がりについてどのように考えるべきでしょうか？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

ステイシー 全体的に供給不足が続いていると思います。ですから、4つの収益セグメントすべてに当てはまります。特に、産業用と自動車用では、供給と継続的な需要の間に最も大きなギャップがあります。また、この2つの分野では、今後、より長期的な状況が予想されます。

年間を通じて徐々に収益が増加しているということですが、少なくとも今年は、供給が可能になったことが大きな要因であると言えると思います。つまり、4つの異なる市場における需要パターンがどうであるかという問題ではありません。それよりも、供給の観点から見て、1年を通じて需要のシグナルにどこまで近づいているかが問題なのです。先ほどもお話ししたように、これはさまざまな工場から供給されるものです。

内部供給の増強。ファウンドリーからの供給が増えるなど、外部からの供給もあります。だから、毎期同じというわけではありません。ですから、需要の観点から、年間を通じて徐々に収益が伸びていることを評価することはできません。

Stacy Rasgon -- AllianceBernstein -- アナリスト

そこでフォローアップですが、中国のCOVIDの状況をもう一度確認したいのですが、前の質問でおっしゃったことを聞きました。しかし同時に、中国からの来期への影響は全体で1％以下とおっしゃるようですが、これはどういうことでしょうか？競合他社は明らかに10%と言っていました。需要と供給の面で見ているものが違うという話は知っています。

しかし、お二人とも売上の50%以上を中国に投入していると思います。一方が需要の問題を抱えているのに、その需要の問題が物流に関連していると考えるのはどうしてでしょうか。なぜ、そのような問題が起きているにもかかわらず、自分たちは何も起きていないと思うのでしょうか。中国にはチャネルがあるので、より大きなバッファがあるという性質があるのでしょうか？あるいは、中国での売上高を考慮した場合、同業他社のような影響が見られないのは、どのような違いがあるからだとお考えですか？

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者

ステイシー、私は同業他社の具体的な戦略や状況について推測することはできませんし、そうしたいとも思いません。できないのです。なぜなら、このような混乱した環境の中で、今期、どのようにすれば安全で、自信を持ってガイドできるかを理解することは、私たちにとって明らかに非常に重要だからです。これは非常に短期的なもので、私たちが抱えている受注パターンや、特定の顧客との取引に関係するものです。

ですから、これは戦略的な検討ということではありません。つまり、今期の8週間で何ができるかということです。つまり、需要の問題ではありません。この状況による供給の乱れがすべてです。

この点については、非常にバランスの取れた -- リスクバランスの取れたアプローチを取ったと私は考えています。しかし、競合他社がどのような免責措置や方針をとっているかは分からないので、競合他社を非難することはできません。

Stacy Rasgon -- AllianceBernstein -- アナリスト

もし影響がなかったら、余分に出荷するための供給はあるのでしょうか？

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

はい。しかし、影響があるのは供給面です。それが問題なのです。ですから、もし上海地区でCOVID関連のシャットダウンがなければ、もっと高いガイダンスを出していたでしょう。

もちろん、それが答えです。それが私の言いたかったことです。デリスクの理由は、すべて中国からの供給です。しかも、それが数千万台です。

もし、中国のゼロCOVID政策が、上海や北京に影響を与えなければ、もっと高いガイダンスを出すことができるでしょう。

Stacy Rasgon -- AllianceBernstein -- アナリスト

了解しました。ありがとうございました。

オペレーター

ありがとうございました。次の質問はエバコアのC.J.ミューズからです。よろしくお願いします。

C.J.ミューズ -- エヴァーコアISI -- アナリスト

はい おはようございます。質問をお受けいただき、ありがとうございます。最初の質問ですが、設備投資の計画についてお話いただければと思います。

あなたが100％ハイブリッド・モデルにこだわっていることは知っています。しかし、設備投資の強度は、確か四半期で8.9%まで上昇しています。この状態が22年まで続くのかどうか、気になるところです。また、2022年以降についてはどのように考えるべきでしょうか。

ビル・ベッツ -- 最高財務責任者

もちろんです、C.J.です。前四半期やInvestor Analyst Dayでも申し上げましたが、当社の長期モデルは6%から8%です。しかし、2022年は10％前後でもう少し高くなり、2023年以降はその範囲内に戻ると考えています。

また、2020年は4.5%、4.6%、21年は6.9%で、このように推移しています。そして、ご覧の通り、第1四半期は約8.9％の支出でした。

C.J. Muse -- Evercore ISI -- アナリスト

大変参考になりました。続いての質問です。第1四半期はモビリティが異常に好調でしたが、KまたはQでは、中国での好調、安全なモバイルウォレット、UWBの早期採用が示唆されています。また、UWBは本当に増分のドライバーなのでしょうか、それとも単に携帯電話全体の台数なのでしょうか? ありがとうございました。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

本当に台数ではないのです。モバイル市場は、皆さんもご存知のように、世界的に見れば、少し不安定な状況です。しかし、私たちはまだこのコンテンツ成長戦略を続けています。つまり、最終的にはモバイルウォレットとウルトラワイドバンドの普及の初期段階が重要で、どちらも非常に順調に進んでいます。

四半期間の変動は、本当に供給に関するものです。私は、昨年の第3四半期と第4四半期に、携帯電話の供給が非常に厳しいということを痛切に申し上げました。そして、それが改善されるだろうと予想していました。第1四半期は改善されましたが、完全には永続的ではありません。

第1四半期は供給面で若干の遅れを取り戻しましたが、第2四半期は順次1桁台の減少を予想していましたので、完全ではありません。ですから、四半期ごとに、また現在のような環境では、技術や容量のバケットが互いに融通しあえるようなセグメント間でバランスをとる可能性があるかどうかを確認しなければなりません。第2四半期は、モバイルが少し影響を受けます。ですから、あまり深読みはしないでください。

これはすべて、第1四半期と第2四半期の間の供給量に関係しているのです。

C.J. Muse -- Evercore ISI -- アナリスト

とても参考になりました。ありがとうございました。

オペレーター

ありがとうございます。次の質問は、Truist SecuritiesのWilliam Steinからです。お待たせしました。

Bill Stein -- Truist Securities -- アナリスト

私の質問に答えていただきありがとうございます。また、好調な業績と見通しについておめでとうございます。生産能力増強計画についてお聞かせください。特に顧客に対して、現在の状況からどのように回復し、需要に応えていくのか、どのように伝えているのでしょうか。

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者

それは大きな質問ですね、ビル。私たちがお客さまに明確にお伝えし、ご理解いただいているのは、もちろん、もう少し詳しく、ここでお話しできるように、10％の設備投資をどうするかということです。そして、今後数年間は、大幅に増加した売上高に対して、おそらく6%から8%になると思います。ですから、これは需要を満たすための大規模な設備投資の絶対量です。

次に、この電話会議の最初の質問の1つだったと思います。当社はファウンドリーパートナーと長期購入契約を結んでおり、今後の生産能力を確保しています。その結果、今年、特に来年は、フロントエンドの社内生産能力拡大により、より強力な増産が行われると考えています。というのも、ツールの導入から生産能力増強までのサイクルタイムは、バックエンドのほうがはるかに速いからです。

ですから、これは継続的なプロセスなのです。しかし、フロントエンドへの投資について考えてみると、特にミックスドシグナルとアナログのプロセスを社内で行うことで、今年の後半から来年にかけてプラスの効果が得られると見ています。また、ファウンドリ・パートナーとも継続的に協力し、より多くの生産能力を確保できるように努めています。最終的には、ビルが準備発言で強調したように、今年の下半期の売上は上半期の売上を上回り、前四半期比で徐々に増加すると考えています。

通常、私たちは通年でこのような方向性を示すようなことはしません。しかし、供給が目前に迫っており、途切れることのない需要シグナルがあるため、このような結果になるのです。中期的には、特にトレーリングエッジの分野では、業界はかなり大きな容量制約を受け続けるだろうと思います。16ナノメートル以上の技術について考えると、特に28、40、90ナノメートルの領域では、業界はこれまでそれほど大きな設備投資を行わなかったと思われます。

ほとんどの設備投資が最先端技術に費やされています。これらのノードに対する需要は、特に自動車や産業界から、今後とも非常に堅調に推移すると思われます。

Bill Stein -- Truist Securities -- アナリスト

とても参考になりました。ありがとうございました。もう1つお願いがあります。第1四半期に達成し、第2四半期に案内している前年同期比の伸びのうち、ユニット、価格、ミックスによるものはどの程度でしょうか。

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者（CEO

先ほどビルからヒントがあったように思います。私たちは四半期ごとに価格と台数を決めているわけではありません。昨年は、価格設定は収益の伸びに対して1桁台前半の要素であったと申し上げました。2022年通期についても、来年の初めに同様の情報をお伝えする予定です。

Bill Stein -- Truist Securities -- アナリスト

ありがとうございます。

オペレーター

ありがとうございました。次の質問はバークレイズのブレイン・カーティスからです。どうぞよろしくお願いいたします。

Blayne Curtis -- バークレイズ -- アナリスト

私の質問を聞いてくださってありがとうございます。質問ですが、今後、追加コストを計上するとのことですが、売上総利益率は安定しているようですね。つまり、バランスが取れているのだと思います。今年度末に向けて、バックエンドのコスト増を見込んでいますか。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

ビルはもっと詳しく説明できると思いますし、彼も準備の挨拶の中で、私たちがどのように見ているかをほのめかしていたと思います。Blayne 残念ながら、このようなインフレ環境下では、もちろん投入コストの上昇が続く可能性は否定できません。しかし、もしそのような事態になれば、それに応じて粗利を守るために価格を引き上げるというのが私たちの原則です。さて、ビル、この件について少し補足していただけますか。

Bill Betz -- 最高財務責任者

いいえ、もう何もありません。

Blayne Curtis -- バークレイズ -- アナリスト

素晴らしい。それから、チャネル在庫が本来あるべき水準より1カ月ほど低いとおっしゃいましたが、これはどういうことですか？今年度の連続成長率を見ると、中核となるエンドマーケットに季節性があることがわかります。チャネル在庫のギャップが改善されるとお考えでしょうか。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

Blayne できればそうしたいですね。繰り返しになりますが、これは本当に2.5ヶ月という目標で、過去何年にもわたって維持してきたもので、今でも私たちの目標です。私自身は、現在この2.5カ月がないのは不利だと深く確信しています。

だから、そこを目指したい。ただ、供給量に阻まれているのが現状です。つまり、チャネルに出荷すればするほど、すぐに引き抜かれてしまうのです。ですから、すぐにPOSに反映されます。

ですから、これもガイダンスではありませんが、今年のうちに目標に近い数字になる可能性はほとんどないと考えています。

Blayne Curtis -- バークレイズ -- アナリスト

ありがとうございました。

司会

次の質問はRaymond JamesのChris Casoからです。よろしくお願いします。

Chris Caso -- Raymond James -- アナリスト

はい、ありがとうございます。おはようございます。キャッシュリターンについての質問です。前期はフリーキャッシュフローの100%以上を還元していますね。

この点について、どのような考えをお持ちなのか、最新情報を教えてください。このような環境下でキャッシュフローが非常に好調であることは明らかですが、この点についてどのようにお考えですか？また、そのためにどのような計画を立てているのでしょうか？

ビル・ベッツ -- 最高財務責任者

もちろんです。繰り返しになりますが、私たちの方針に変更はありませんし、資本配分戦略にも引き続き実行に移しています。ご指摘の通り、121%まで戻りました。

直近の12カ月だけで見ると、185％のリターンがあったと思います。今後も継続していきます。第1四半期には、皆さんもご覧になったように、配当金を引き上げましたし、買い戻しの承認も得ました。繰り返しになりますが、私たちは非常に一貫しており、今後もその戦略を実行していきます。

Chris Caso -- Raymond James -- アナリスト

続いて、もう1つOPEXについてお聞きします。今期は昇給で5％増ということですが、これは平準化されるのでしょうか。これは年末になるにつれて平坦になる傾向があるのでしょうか？また、一般的に、現在の支出水準に満足していますか？他の方からは、採用や人材確保が難しいというお話がありましたが、その点はいかがでしょうか。

Bill Betz -- 最高財務責任者

そうですね、OPEXに関しては、引き続き非常にうまくいっています。ご覧の通り、長期計画である23%を下回っています。第1四半期は売上高比率21.9%で終了し、22.4%というガイダンスを上回りました。また、売上高比率を22%に設定しましたが、これはプロジェクト費用の増加分を織り込んだもので、当社の戦略に従ってポートフォリオを管理・実行し続けているためです。

下期については、売上高と売上総利益率に関するさまざまなシグナルをお伝えしましたが、おそらく長期的なモデルである23%より低いトレンドになるはずです。ですから、下半期に23%に到達することはないでしょう。

Chris Caso -- Raymond James -- アナリスト

了解しました。ありがとうございます。

運営担当者

ありがとうございます。次の質問はコーウェンのマット・ラムジーからです。よろしくお願いします。

マット・ラムジー -- コーウェン・アンド・カンパニー -- アナリスト

どうもありがとうございます。皆さん、おはようございます。カート、この電話では明らかに視認性やその他について多くの会話が交わされていますね。しかし、私が本当に注目したのは、今年の自動車市場におけるxEVの普及率が、生産台数ベースで30％という点です。

これは、EVのトレンドが強気であるにもかかわらず、私たちのモデルよりもかなり高い数字です。そこで、その背景を少しお聞かせ願えればと思います。供給制約がEVよりもICE車に不釣り合いな影響を与えているのでしょうか？これは新しい規制の後押しなのでしょうか？それとも、充電のためのインフラ整備がより迅速に行われているのでしょうか？xEVの普及が加速している理由や強気な姿勢を知りたいのです。

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者（CEO

ありがとう、マット。私が言ったことが正確かどうかわかりませんが、少なくともあなたが理解していることを訂正する機会を与えていただき、ありがとうございます。私が引用した30%というのは、今年のxEVとプレミアムICE車の合計です。

その内訳は、電気自動車が約23％、プレミアム自動車が約7％です。しかし、この30％という数字にまとめたのは、セミコンテントの観点からすると、これらは似たようなもので、少なくとも平均的な車の2倍から3倍、時には3倍ということになります。ですから、わかりにくかったらごめんなさい。つまり、30％というのは、プレミアムICEとxEVの合計ということですね。

xEVは、昨年は19％でしたが、今年は23％になっています。ですから、これは大きな増加です。来年はさらに大きく伸びると思います。というのも、私が引用した30％という数字は、2017年から18年にかけて、15％程度だったものが、ほぼ倍になっているからです。

プレミアムカーとXEVの両方のトレンドが加速しており、これがセミコンテントの強力な推進力になっています。ところで、XEVのトレンドは、明らかに中国とヨーロッパに引っ張られています。まだ少し低めです。また、これから来るとは思いますが、アメリカではまだ少し低いです。

ヨーロッパでは、あなたのおっしゃるとおり、法律や税制優遇措置が大きく関係しています。中国では、内燃機関自動車の遺産があまりないため、ある意味、この業界にとって理想的な状況にあることが関係していると思います。つまり、中国では多くの新興企業がすぐにxEVに飛びつくのです。

Matt Ramsay -- Cowen and Company -- アナリスト

Kurt、仮定を明確にしてくれてありがとう。この電話会議では、自動車ビジネスの供給と需要、そして見通しについて焦点が当てられています。自動車事業における顧客の見通しと、産業事業およびコンプス事業における見通しを比較検討していただけませんでしょうか。

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者（CEO

そうですね。自動車は供給が制限されているため、非常に難しい製品ですが、一方で透明性は非常に高いです。つまり、複雑なサプライチェーンなのです。しかし、私たちは1年半以上にわたって、ティア1やOEMと非常に緊密な関係を築いてきました。

ですから、透明性は高いと思います。また、非常に明確な可視性があるため、過剰に出荷することはないだろうという確固たる自信があります。産業機器・IoT分野では、より複雑です。なぜなら、この分野のビジネスの大部分はチャネルを通じて行われており、チャネル在庫（先ほど説明した1.5カ月という頑固な低さ）は、おそらくこの分野の最良の指標になるからです。ただし、インダストリアルやIoTの分野でも、有名な大企業に製品を提供しているという事実は除外できません。

ハネウェルやシュナイダー、シーメンスなどの名前を挙げても損はありません。そのようなお客さまです。もちろん、自動車業界と同じような可視性のある、より直接的なお客様にもサービスを提供しています。しかし、少なくとも私たちNXPにとっては、産業分野での品不足は自動車分野よりもさらに深刻だと言わざるを得ません。

運営担当者

ありがとうございました。最後の質問は、ゴールドマン・サックスの針 利也さんからです。どうぞよろしくお願いいたします。

針 利哉 -- ゴールドマン・サックス証券 -- アナリスト

こんにちは、おはようございます。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。質問に対する回答として、2023年にウェーハ処理能力が上がる可能性があるというお話がありました。

2023年にウェーハ処理能力がどの程度向上する可能性があるのか、定量的に教えていただけますか？また、「Analyst Day」でのお話と関連しますが、2023年には資本集約度が下がるというお話がありました。今回の電話会議では、需要の持続可能性と、より成熟したノードでは構造的な供給不足に陥っていることについて、非常に自信を持っておられるように聞こえました。23年以降も高い水準で投資を続けてはどうでしょうか。

カート・シーバース -- 社長兼最高経営責任者（CEO

それは、私たちが自社のウエハー設備で達成すべきレベルが、私たちの持つ可能性に見合ったものであるためです。ですから、必ずしも需要とのギャップをすべて埋められるわけではありませんが、4つの壁と今ある設備でできる限りのことはしているつもりです。もちろん、ファウンドリパートナーからより多くの製品を供給してもらえるよう、今後も懸命に働きかけるということです。なぜなら、ハイブリッド生産戦略の中で、NXPの外部ファウンドリからの供給比率は高まる一方だからです。

現在、外部供給55％、内部供給45％で、55％から45％の水準にあると思います。あえて予想すると、そんなに長くはかからないでしょう。60％、40％といったところでしょうか。ですから、収益と顧客満足度という観点から考えると、中期的な内部収益率はそれほど高くはないのです。

それよりも大きいのは、ファウンダリーからもたらされるものです。もちろん、彼らは投資を続けていますし、私たちはより多くの投資を続けています。

針 利也 -- ゴールドマン・サックス証券 -- アナリスト

了解です。それは助かります。最後に、私のフォローアップとして。準備書面では、第1四半期の供給問題がコンプのわずかな未達を招いたと述べていますね。

それについてもう少し詳しく説明していただけますか？また、その問題は現時点で解決されているのでしょうか？ありがとうございます。

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者（CEO

はい、それはごく普通のことです。RFコンプ事業におけるLDMOSの生産は、自動車や産業界の顧客にもサービスを提供しているこれらの設備で行われていますが、ちょうど満杯の状態なのです。ですから、正直なところ、私たちは野心的すぎました。つまり、最終的には数百万ドルですが、これらのコンプの顧客に提供できるものに対して、私たちは野心的すぎたのです。

その結果、前年同期比でも前期比でも非常に順調に成長しています。ただ、生産高の観点からは野心的すぎる計画でしたが、ある意味、特別なことではありませんでした。さて、これで電話会議を終わりにしたいと思います。今朝はどうもありがとうございました。

要約すると、中国の不透明な状況を踏まえて、第2四半期のガイドを非常に厳格に見直したということです。もう一度強調したいのは、私たちはこれを純粋な供給上の課題と見ているということです。しかし、私たちは、この見通しが私たちが達成できるものであると確信しています。また、より長期的な観点からは、今年度見込んでいた高い成長率が実現し、下半期は上半期を上回ると考えています。

特に、自動車産業や産業用機器といった、成長トレンドが安定している戦略的分野では、年間を通じて需給の不均衡が続くと見ています。それでは、また後ほどお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました。

オペレーター

[オペレーターのサインオフ]

時間です。65分

通話参加者
ジェフ・パーマー -- インベスター・リレーションズ担当上級副社長

Kurt Sievers -- 社長兼最高経営責任者

Bill Betz -- 最高財務責任者

Gary Mobley -- Wells Fargo Securities -- アナリスト

Vivek Arya -- バンクオブアメリカ・メリルリンチ -- アナリスト

Ross Seymore -- ドイツ銀行 -- アナリスト

Stacy Rasgon -- AllianceBernstein -- アナリスト

C.J. Muse -- Evercore ISI -- アナリスト

Bill Stein -- Truist Securities -- アナリスト

Blayne Curtis -- バークレイズ -- アナリスト

Chris Caso -- Raymond James -- アナリスト

Matt Ramsay -- コーウェンアンドカンパニー -- アナリスト

播 俊哉 -- ゴールドマン・サックス証券 -- アナリスト