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【wsj有料記事】究極の押し目買い
――筆者のジェイソン・ツヴァイクはWSJパーソナル・ファイナンス担当コラムニスト
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投資家は誰しも、それぞれ過去のとらわれの身になっている。将来にどう向かっていくかを、過去が方向付けるのだ。
数週間前まで、株式市場はあたかも永遠の金もうけマシンのようだった。10年半の間、ほぼ一貫して右肩上がりが続いていた。米国株は2009年3月から今年1月のピークまでに800%超も上昇した。2020年2月から3月にかけての新型コロナウイルス感染拡大を背景とするパニックは、わずか5週間しか続かなかった。
そういうことからすれば、年初来20%近い落ち込みとなっているのは、一時的な急変動にすぎないと読者が考えたとしても、無理もない。すぐに順風満帆の上昇に戻る、ということだろうか?
そうだといいのだが。
だがもしかすると、今後しばらくは、1966~1974年もしくは1929~1943年のような長い低迷期に似た時期になるかもしれない。いずれの期間も、株価は上げ下げを繰り返しながら、結局はほぼ出発点に戻っていた。
その場合、心理的に新手の武器が必要になる。株式リターンの低迷が何年も続けば、長年の逆風に耐える用意がない投資家はみな苦しむことになるだろう。
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