HSBC HD(LON:HSBA)

トランスクリプト
発言準備
オペレーター
おはようございます。HSBC ホールディングス plc の 2021 年第 3 四半期決算発表のための投資家・アナリスト向け電話会議にようこそ。ご参考までに、この会議は録音されています。

それでは、主催者であるグループ・チーフ・エグゼクティブのノエル・クイン氏に電話会議を引き継ぎます。

ノエル・P・クイン
HSBC ホールディングス plc
ありがとうございます。どこにいても、おはようございます、あるいはこんにちは。本日の電話会議の大半はユエンが担当しますが、ユエンは今後の第 1 四半期および第 3 四半期の発表でも担当します。

本日は、まず、第3四半期の業績に大変満足していることをお伝えします。今期もECLの純減に支えられ、全地域で力強い利益を上げることができました。しかし、最も喜ばしいことは、事業全体で基礎的な収益が増加していることです。過去数四半期にわたって金利の影響を吸収した後、収益面では曲がり角に来ていると感じています。グローバル・バンキング＆マーケッツ部門では、2020年2月に発表したとおり、リスク加重資産と貸出残高の大幅な削減を背景に、収益が安定し始めています。

お客さまの行動に関しては、過去2年間に構築した流動性を大幅に低下させることなく、堅調な預金実績を上げています。当四半期の融資市場は、特に法人向け融資が予想以上に低調でした。しかし、これまで構築してきたパイプラインにより、企業が景気回復と低炭素社会への移行に向けた投資を開始したときに備えています。

資本面では、収益が正常化し始めたことに伴い、資本ポジションの正常化にも目を向けました。株主の皆様への資本還元は、このための大きな要素であり、まもなく開始する20億ドルの自社株買いを発表できることを嬉しく思います。戦略面では、2月にお約束したとおりのペースで実行しています。

当四半期には、アクサ・シンガポールの買収など、いくつかの重要な発表を行いました。この買収は、当社の既存のシンガポール事業を補完するものであり、世界で最も重要なウェルス市場のひとつであるシンガポールにおいて、当社の商品および販売能力の構築を加速させるものです。

COP26に向けて、私たちはお客様や政府、業界の仲間たちと低炭素社会への移行を加速させるために懸命に取り組んできました。様々なパートナーと協力し、プロジェクトや投資家のためにサステイナブルファイナンス市場を開放する新しい方法を模索しています。4日前の夜、私たちはテマセクとの先駆的なパートナーシップを発表し、東南アジアにおける持続可能なインフラのためのデット・ファイナンス・プラットフォームを構築することを発表しました。これは、他の企業が追随する重要なモデルになると思います。これは、今後数週間のうちに発表したいと考えている数多くのサステナビリティ・パートナーシップのうちの1つに過ぎず、これらについては追ってお知らせしたいと思います。

金融業界の貢献という点では、私がここ数カ月にわたって議長を務めさせていただいた国際銀行タスクフォースが、ネットゼロ目標の設定と実現に関する銀行向けガイドを発表しました。これは前例のないコラボレーションであり、すべての銀行が設定した目標を運用できるようにするための重要な貢献であると同時に、重要なことは、お客様、規制当局、投資家に対して一貫性と整合性をもたらすことです。

私はこれからの数ヶ月間をとても楽しみにしています。ビジネスには真のダイナミズムと楽観主義があり、私たちは目標としている分野での成長を実現することに集中しています。金利上昇の可能性もあり、2022年に向けて力強いポジションを築いています」と述べました。

それでは、Ewenに詳細を説明してもらいましょう。

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
ノエル、ありがとうございます。HSBC は今期も好調で、税引前利益は前年同期比 76%増の 54 億ドル、年初来の有形株主資本利益率（年率）は 9.1%となりました。調整後の売上高は、前年同期比で1％減少しましたが、特定の変動項目を除くと1％増加し、ほとんどの事業分野でより安定したトップラインの成長に戻ったことを喜ばしく思います。予想信用損失は6億5,900万ドルの純減となり、3四半期連続で純減となり、累計では約14億ドルの純減となりました。なお、2020年に実施したステージ1および2のECL準備金のうち31％をまだ保有しています。

営業費用はおおむね安定しています。技術投資額の増加は、コスト削減施策の効果により相殺されました。しかし、若干のインフレ圧力、成長のための継続的な投資、最近発表したM&A活動の影響とタイミングによる追加費用などにより、2021年および2022年の調整後の費用は、英国の銀行税を除き、ほぼ安定した320億ドル程度になると予想しています。

貸出残高は60億ドル（1％）減少しました。これは、香港の短期IPA貸付金140億ドルを返済したことによるものです。IPA貸付の影響を除くと、当四半期の貸付残高は80億ドル（年率3％）増加し、住宅ローンや貿易金融がさらに好調に推移しました。コアTier1比率は、主にリスク加重資産の減少により、30ベーシスポイント上昇し15.9％となりました。当グループは、2022年末までにコアTier1比率を14％から14.5％に引き上げるという目標を掲げています。これは、規制によるRWAの影響、バランスシートの成長および資本還元の組み合わせを反映したものです。本日発表した20億ドルの自社株買いは、コアTier1の正常化を加速させるためのコミットメントの一環です。1株当たり有形純資産額は7.81ドルで、第2四半期に比べて変化はありませんでした。

スライド4をご覧ください。当社のグローバルビジネスにおいて、成長回復の良い兆候が見られます。ウェルス＆パーソナル・バンキング部門では、プライベート・バンキングおよび資産運用におけるアジア人の新規資金の増加が続いています。新規ビジネスと保険の金額は、前年同期比で59％増加しました。中国の新規保険事業であるPinnacleでは、450名のウェルスプランナーを新たに採用しました。英国のフロー市場のシェアは、株式シェアをはるかに上回る水準を維持しており、新規顧客の獲得も順調に進んでいます。商業銀行部門では、香港やシンガポールなどの主要市場で市場シェアが順調に拡大しており、世界的な貿易の動向に明るい兆しが見られます。

グローバル・バンキング＆マーケッツでは、セキュリティ・サービスと株式の両方で良好な収益の伸びが見られ、昨年第3四半期の好調な業績に比べ、より安定した収益が得られました。GB&Mの業績は、リスク加重資産が前年同期比で7％減少したにもかかわらず達成されました。

地理的に見ると アジアでは、根本的な収益トレンドが堅調に推移しています。保険市場の影響を除いた収益は、前四半期比で7％、前年同期比で5％増加しました。また、英国の環太平洋銀行の収益は、前四半期比で2％、前年同期比で6％増加し、手数料収入は前年同期比で25％増加しました。

最後に、重要なことですが、当社はネット・ゼロへの移行におけるリーダーとなるという目標を達成しています。これまでに1,700億ドルのグリーンボンドの発行を支援しており、英国初のグリーンギルトなど、先駆的なグリーンボンドの発行を主導してきました。また、5月の年次総会の特別決議で行った公約に対しても、順調に進捗しています。

スライド5に戻り、第3四半期の調整後収益全体を見てみましょう。富裕層・個人向け銀行業務の収益は前年同期比で3％減少しましたが、保険市場の影響を除くと、富裕層向け銀行業務の収益は1億4,500万ドル（7％）増加しました。これは主に、資産運用およびプライベート・バンキングの手数料収入が増加したことに加え、保険の売上が増加したことによるものです。個人向け銀行業務の収益は、低金利による預金マージンへの影響が続いたことにより、3,100万ドル減少しました。コマーシャル・バンキングの収益は、すべての商品の手数料収入の増加、貿易貸付および預金残高の増加によ り、4％増加しました。

グローバル・バンキング＆マーケッツ部門の収益は3％減少しました。これは、昨年の第3四半期が好調であったのに対し、債券市場における顧客活動が鈍化したことによるものです。しかし、株式市場では、顧客の活動が活発化したことと、アジアでのボラティリティが上昇したことにより恩恵を受け、セキュリティサービスは手数料収入と預かり資産の増加により成長しました。

スライド6は、保険市場の影響を除いた全世界の3事業の収益が前四半期比で増加していることを示しています。これは、より安定した正味受取利息に加え、全事業において手数料収入が前年同期比10％増と好調に推移したことによるものです。これにより、収益の成長が軌道に乗ったことを確信することができました。コマーシャル・バンキングは成長しました。ウェルス・パーソナル・バンキングは、ウェルスマネジメントが成長し、リテール・バンキングは安定しています。また、グローバル・バンキング＆マーケッツは、計画していたRWAの削減がほぼ完了したことにより、変曲点に近づいています。2022年以降の政策金利が予想されることから、来年以降も持続的な収益の伸びが期待できると確信しています。これに加えて、強力なコスト管理を行うことで、コア・リターンと営業利益の持続的な改善を促進することができます。

スライド7では、純金利収入は、報告ベースで2020年第3四半期比2％増の66億ドルとなり、2021年第2四半期比ではほぼ横ばいとなりました。金利については、バランスシートミックスの変化とHIBORの継続的な弱さを主に反映して、純金利マージンは第2四半期比1ベーシスポイント低下の119ベーシスポイントとなりました。当四半期の貸出額は減少しましたが、IPAローンの返済を除くと、香港と英国の住宅ローンが引き続き好調であったことに加え、グローバル・トレード・フランチャイズが引き続き成長したことにより、貸出額は80億ドル増加しました。2022年に向けては、純金利マージンが安定し、政策金利の上昇が視野に入り、貸付金の増加が見込まれることから、純金利収入の見通しに自信を深めています。

次のスライドでは、2020年第3四半期に8億2,300万ドルの費用を計上したのに対し、当四半期には6億5,900万ドルのECLの純減を計上しました。これは、より安定した経済見通しを反映したもので、ステージ3の費用が非常に低水準にとどまったこととあわせて、全世界の事業において計上されました。このような純減にもかかわらず、当社は引き続きリスクに対して保守的な見通しを持っています。ステージ1および2のECLに対する2020年のCOVID-19アップリフトの31％に相当する12億ドルを依然保有しています。通年では、1-9月期の純放出額とほぼ同額の純放出を見込んでいますが、第4四半期にはステージ3の費用が発生するため、ごくわずかな純放出となる可能性があります。2022年については、通期のECL費用は、中期的なサイクル計画の範囲である30～40bpよりも低くなると引き続き予想しています。また、ステージ3の減損後の純費用は予想されるものの、2022年前半まではより緩やかなECLの放出が続くと予想しています。

スライド9をご覧ください。第3四半期の調整後営業費用は、前年同期比でほぼ横ばいでした。技術支出が2億6,300万ドル増加し、投資その他の費用が3億4,000万ドル増加しましたが、コストプログラムによる前年同期比6億ドルの削減と、それに伴う4億ドルの達成費用によって相殺されました。2022年末までに少なくとも50億ドルのコスト削減を行うという目標に対し、現在までにコストプログラムで26億ドルの削減を達成しており、これまでの累積達成コストは31億ドルで、2022年末までに70億ドルを支出する予定です。

今後の見通しについては、インフレ圧力や業績連動型の給与圧力、継続的な投資支出、最近発表した買収・売却の影響やタイミングによる追加費用などを考慮し、英国銀行税を除く2021年および2022年の調整後コストは約320億ドルになると予想しています。これは、銀行税を含む2022年の為替調整後コストを313億ドルとした前回のガイダンスと比較しています。

スライド10の資本について説明します。当四半期のコアTier1比率は15.9％で、30ベーシスポイント上昇しました。これは、短期貸付の減少、資産の質の好転、為替の影響によるリスク加重資産の減少を反映したものですが、予見可能な配当金約17億ドルを含むCET1の減少により一部相殺されました。為替変動を除くと、第3四半期のリスク加重資産は、香港における短期IPOローンのエクスポージャーの減少および資産品質の好転により、144億ドル減少しました。

当四半期において、予見可能な配当金について、規制当局による20ベーシスポイントの控除を行いました。これは、第3四半期のEPS 0.18ドルの47.5％を基準としたもので、当社の目標配当性向40％から55％の中間点にあたります。2021年のこれまでの配当金発生額は、1株当たり0.07ドルの中間配当金の支払い後、38億ドルとなっています。これは、2021年の年間配当意向のガイダンスではないことをご理解ください。配当金の発生は純粋に計算上のものであり、通期ではその時点での業績や見通しに基づいて真実味を帯びてきます。

2021年の配当性向については、今年のEPSに含まれるECLが異常に低いことを考慮し、2021年に比べて2022年の1株当たりの配当金が高くなるようにしたいと考えています。コアTier1比率は、バランスシートの成長、資本還元、規制の影響などにより、今後数四半期の間に正常化し、2022年末までに14％から14.5％の目標範囲内に戻す予定です。

2022年末までの資本モデリングについては、さまざまな点に留意してください。本日発表した自社株買い、フランスのリテール・バンキング事業の売却損、現行のソフトウェア資産化の取り組みの撤回は、それぞれコアTier1比率に25ベーシスポイント程度の影響を与えると予想しています。また、2022年には、規制によるRWAの引き上げが200億ドルから350億ドル程度になると予想しています。

グループ全体で収益の多様性が確保され、ほとんどの事業分野でトップラインの成長が広範に回復し、コストも引き続き強力に抑制されました。当四半期の業績は、ECLの純減が影響していますが、収益面では順調に推移しています。堅牢な融資プラットフォーム、取引や住宅ローンの残高の増加、パイプラインの金利上昇が以前の予想よりも早まる可能性があることから、2022年の増収見通しに自信を深めています。

付録として、IFRS第17号のスライドをいくつか掲載しています。これについては、水曜日に開催するセルサイドアナリスト向けフォローアップコールでさらに詳しく説明する予定です。全体として、保険会社の利益に対する最初のダウンサイド調整は約2/3、保険会社の有形資本に対する調整はそれより小さい割合になると予想しています。重要なのは、グループの規制資本には大きな影響はなく、保険事業からグループへの配当金の流れにも影響はないということです。

わずかなインフレによるコスト圧迫とIFRS第17号の導入による影響はありますが、魅力的な成長と魅力的な資本還元を実現するとともに、今後3年間で資本コスト以上のリターンを達成する自信があります。最後に、当社は今後数四半期の間にコアTier1比率を正常化することを目指しており、本日の自社株買いの発表はその重要な第一歩となります。

それでは、シャロン、質問をお願いします。

オペレーター
(本日の最初の質問は、シティのアンドリュー・クームスさんからお願いします。

質問と回答
質問者1
アンドリュー・フィリップ・クームス
シティグループ証券株式会社 調査部
まず、自社株買いについて1つ、そしてコストについて1つお聞きします。20億ドル以上の買戻しを定量化する際に、その規模を測るために使用している指標、今回の買戻しや今後の買戻しについての考え方、意思決定プロセスにおける基本的なKPIとその規模について教えてください。これが最初の質問になります。
2つ目の質問は、コストの見通しについてですね。あなたはガイダンスを若干変更し、使用している定義も変更しました。以前のガイダンスと比較すると、1.5倍になっていると思います。そして、賦課金を調整することで、コスト見通しを約8億ドル上方修正したように見えます。この増加分の内訳を説明していただけますか？M&Aや売却のタイミングによるものがどれくらいあるのか、インフレ圧力がどれくらいあるのか、業績連動報酬の増加がどれくらいあるのか。
ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
買い戻しについては、アンディ、お察しのとおり、科学の一環です。私たちの資本状況は、今年は買い戻しをしないと言っていた年初の予想よりもはるかに良い状態であることは明らかです。これは、ECLの低下、正味のリリース、達成のためのコストの減少などにより、予想をはるかに上回る収益性が得られたことによるものです。また、リスク加重資産も予想を下回っていますが、これは成長率の低下に加えて、信用格付けの移行が低かったことも理由のひとつです。

本日の発表では、2022年末までに14％から14.5％に戻すことを約束していますね。また、魅力的なオーガニックおよびインオーガニックの成長機会を見つけられない場合は、余剰資本を使用することを約束しています。インオーガニック分野では、最大20億ドルを投じたいと以前話していました。M&Aでは、シンガポールのAXA Singaporeで5億ドル強の案件を発表しました。M&Aについては、シンガポールのAXA Singaporeで5億ドル強の案件を発表しており、来年以降のM&Aの動向をある程度把握することができます。来年、我々が考えている通りの結果が得られれば、22年にはさらなる買い戻し活動が行われると思います。

コストについては、おおむねその通りだと思います。M&Aに約3億ドルを加えれば、純粋なコストとして約5億ドルが必要になりますが、その大部分は報酬関連です。その通りで、一部には変動費も含まれていますが、私はすべてを報酬関連費用の増加という括りで考えています。大まかに言うと、総コスト320億ドルのうち、賃金関連のコストは190億ドル程度です。そうですね。これに5億ドルのインフレが加わるとすると、約5億ドル、2.5％で約5億ドルの追加報酬が発生することになりますね。固定給にしても変動給にしても、現時点では世界的に持続的な賃金の値上げ圧力がかかっていると思います。

しかし、今年の変動給プールに投入した増額分については、収益性の向上によって大幅に相殺されています。

ノエル・P・クイン
HSBCホールディングス株式会社
その点について、私からもコメントさせていただきます。変動報酬を増やしたのは、今年度の取引実績が良かったことが一因です。来年の業績が好調であることを示唆しているのは明らかです。来年の取引実績が実現しなかった場合に備えて、その時点で適切な水準の変動給を用意し、変動給にある程度の柔軟性を持たせるのは正しいことです。しかし、現時点では、一般的に金融サービス市場において、固定給のインフレ圧力があることを示すのも正しいことです。このように、外部環境と当行の業績に応じて、固定給と変動給を組み合わせたものがコストの上乗せとなります。

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
最後に、ノエルさん、重要なことですが、私たちは、自らに課したコスト目標を達成するために、インフレ圧力にもかかわらず投資を削減しないという非常に意識的な決定をしました。

オペレーター
次の質問は、ニューミス社のトム・レイナーさんからお願いします。

質問者2
トーマス・アンドリュー・ジョン・レイナー
ニューミス・セキュリティーズ・リミテッド 調査部
はい、2つお願いします。コストに関する簡単なフォローアップと、収益に関するものです。ユーウェンによると、ガイダンスの増加分のうち約3億ドルがM&A関連とのことですね。今後2～3年の間に、M&Aによって収益がどのくらい増加するのか、概算で教えていただけますか？
また、収益に関しては、明らかに前向きな見通しです。あなたはいくつかの分野を指摘しました。純金利マージンの見通しについては、あまりコメントしていませんでしたね。コンセンサスを見ると、第3四半期から2020年末までの間に上昇しただけで、約7bpの上昇となっています。もし、御社の金利感応度と市場での割引率を掛け合わせれば、明らかに7ベーシスポイントの倍数になります。NIMの見通しについて、具体的にコメントしていただけますか？
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
ありがとうございます。コストについては、短期的には、アクサ・シンガポールの収益に約3億ドル、コストに3億ドルが加わると考えています。もちろん、時間が経てば、その分、コストが増加すると考えています。しかし、収益面で3億ドルを20年、22年に計上するとすると

NIMについては、（聞き取れないが）その後の予測になります。しかし、現在のコンセンサスを見ると、現在市場で見られる政策金利上昇のコンセンサスに比べて、低い水準に見えます。英国では、今から22年末までの間に2回から3回の利上げが、早ければ来月くらいに行われる可能性があります。

香港ではもう少し遅いかもしれません。しかし、今日のコストに関するガイダンスの明確なオフセットのひとつは、これまで予想していたよりも早期かつ強力な利上げが行われると考えているということです。確かに、昨年から2年ほどの間に、金利の低下によって約70億ドルの損失を出しました。このように、非常に大きな影響を受けています。しかし、現在の政策金利の見通しやコンセンサスを考慮すると、今後2～3年のうちにかなりの額を取り戻すことができると考えています。

オペレーター
次の質問は、JPモルガンのラウル・シンハさんからお願いします。

質問者3
ラウル・シンハ
JPモルガン・チェース証券株式会社 調査部
私の方からいくつか質問があります。まず第一に、収益に関することです。パンデミックの影響がいまだに様々なビジネスに及んでおり、収益の足かせとなっていることを理解したいと思います。そこで、香港のウェルス事業について、旅行規制を考慮した上で、今期の業績がどのように抑制されているか、また来年以降どのように変化していくかについてコメントをいただけないでしょうか。また、貿易に関しては、明らかに貿易収支の大幅な改善が指摘されています。世界の貿易で何が起こっているのか、明らかに不確実性があります。そこで、今後の見通しについて何かお考えがあれば教えていただきたいと思います。
それから、中国の不動産についてもう少し幅広い質問をしたいと思います。情報開示に感謝します。中国の不動産に関する情報を提供していただきありがとうございます。しかし、中国本土でのビジネスに対する第二次的な影響についてはどうお考えでしょうか。債務不履行が1社だけでなく、かなりの数のデベロッパーに広がっていることを考えると。そのことが、他の商品やビジネスにどのような影響を与えるとお考えですか？
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
まずは私から、そしてノエルさんからは、私が終わった後に貿易と商業用不動産についてコメントをいただきたいと思います。

香港と国境が閉鎖されたことで、保険事業などに直接的な影響が出ていると思います。ペルーやAIAのように中国本土の保険市場にさらされているわけではありませんが、香港の保険事業の業績には大きな影響があります。そうは言っても、第3四半期の新規契約高は、第3四半期の流行前とほぼ同じだったと思います。

確かに、香港では特定の分野が引き続き苦戦しているのがわかります。そうですね、最大の国境は、香港の国際国境ではなく、香港と中国本土の国境です。6、9ヵ月前に予想していたよりもはるかに遅れていますが、この国境が徐々に再開されていけば、香港のビジネスにも少しずつ恩恵がもたらされるものと期待しています」と述べています。

貿易に関しては、サプライチェーンの混乱にもかかわらず、このビジネスの回復には満足しています。現在、サプライチェーンの不確実性に伴い、従業員の運転資金残高は増加しています。しかし、これは現在の世界経済の一時的な特徴であり、22年にはより正常な状態に戻り、より持続的な成長が期待できると考えています。

そうですね。中国の不動産市場については、予想通り、中国の不動産エクスポージャーについて、引当金の計上を含め、かなり集中的な見直しを行ったところです。今日の話の繰り返しになりますが、当社には「無担保ローン」の債務者に対する直接的なエクスポージャーはありません。全体としてのエクスポージャーにはかなり満足しています。中国の商業用不動産は、1兆ドルのローンポートフォリオと比較しても200億ドルに満たない規模です。

もうひとつのポイントは、今日、自社株買いを行ったこと、そしてその規模の大きさは、当社の見通しについてある程度の自信を持っているということです。でも、ノエル、何か言いたいことはありませんか？

ノエル・P・クイン
HSBCホールディングス株式会社
皮肉なことに、貿易に関しては、世界経済の先行きが不透明であればあるほど、サプライチェーンや信用環境の不確実性のために貿易金融に需要が集中するという特徴があります。そのため、貿易収支は大幅に増加しています。これは、景気回復の影響もあります。また、サプライチェーンの緊張やボトルネックのために、運転資金のサイクルがCOVIDやパンデミック以前に比べて長くなっていることも影響していると思います。その一因として、人々は不確実な時代には書類上の信用をより多く利用する傾向があります。口座を開設しないので、構造化されていない口座開設方法で貿易資金を調達するよりも、構造化された方法で貿易資金を調達するために金融サービス部門を利用する傾向があるのです。

そして4つ目の要素は、率直に言って、アジア、特に香港とシンガポールの貿易市場でシェアを拡大していることです。これら4つの原動力が、貿易の2桁台の力強い成長につながっていると思います。昨年末から9月末までの貿易収支を見てみると、約18％から20％の増加となっています。昨年末から9月末までの貿易収支を見ると、約18％から20％の増加となっており、9月から9月までの前年同期比で見ると、特にアジアでは20％半ばの増加となっていると思います。これらの4つの要因が貿易の業績に影響を与えていると思います。

中国について唯一コメントするとすれば、特定の産業分野でそれなりの規模の市場調整が行われた場合、二次的なリスクがあります。私たちは自分たちのポジションに満足していますし、潜在的な二次リスクには細心の注意を払っています。しかし、Ewenが言ったことを補強しておきます。中国の銀行の業績は良好で、当社のポジションに安心感を持っています。この9ヵ月間は好調だった。また、商業用不動産については、第一のリスクという観点から見て、十分なポジションを確保しています。また、二次的なリスクに対しても十分に対応できると考えています。しかし、二次的なリスクがないと言ったら、私は愚かだと思います。私たち全員に潜在的に存在しているのですから。

質問者4
ラウル・シンハ
JPモルガン・チェース証券株式会社 調査部
トレード・マージンについて補足させていただきます。また、世界の貿易状況を考慮した場合、今後その傾向が強まると思われますか？
ノエル・P・クイン
HSBCホールディングス株式会社
マージンに大きな変化があったとは思っていません。現時点では、どちらかというと数量で勝負しています。しかし、Ewenさんはそのように理解していますか？

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
はい。どちらかというと、数ベーシスポイント上昇しただけで、大きな影響はないと思います。

オペレーター ,
次の質問は、Autonomous 社の Manus Costello さんからお願いします。

質問者5
マナス・ジェームズ・マクレガー・コステロ
Autonomous Research LLP
先ほどの質問に続いて、できれば流行後の再開に関する質問をしたいと思います。第2四半期には、クレジットカードの残高が増加しているというデータがありましたが、今期はまだ見ていません。無担保ローンの状況について教えてください。また、NIMの中で、ミックスの変化がマイナスであり、それがNIMを悪化させているとおっしゃいました。このミックスシフトはどの時点で変化するのでしょうか？つまり、無担保の消費者が成長し始めると、おそらくプラスの効果が出始めるのではないでしょうか。この点について、何かご説明いただけると幸いです。
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
まず、NIM についてですが、当四半期の NIM を 5 ベーシス・ポイント押し下げる要因として、2 つのことが考えられます。まず、HIBOR が当四半期中に数ベーシスポイント低下しました。現在、その谷間にいることを願っています。しかし、住宅ローンの比率が高く、低スプレッドの住宅ローンを提供していることや、当社が流動性準備金を増やし続けていることなど、ミックスの変化があります。

当四半期の無担保融資は、香港と英国では約10億ドル増加し、[3]の市場ではほぼ半々となっています。クレジットカードの支出は、流行前のレベルに近いところまで戻ってきています。しかし、それに伴って残高が増加しているかというと、まだそうではありません。それは時間の経過とともに起こるべきことだと思います。しかし、現時点では、法人のお客さまであれ個人のお客さまであれ、また、英国の住宅ローンなどでも同じことが言えますが、人々は可能な限り負債を返済しています。これは自信の表れであり、COVIDの失敗から脱却するためにも、今後も改善されることが期待されます。

オペレーター ,
次の質問は、シティグループのYafei Tianからお願いします。

質問者6
Yafei Tian
シティグループ証券株式会社 調査部
収益について質問があります。楽観的な見通しの多くは、いくつかの市場で予想される金利の上昇によるものであるとの説明がありました。そのような金利の変化以外に、HSBC が市場シェアを拡大している有機的な成長で、非金利収入からのコンセンサス 収益のアップグレードを促進するような、私たちセルサイドが見逃しているものはありますか？
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
HSBC の事業計画を支えるために金利上昇に依存しているわけではないことを明確にしておきたいと思います。NIM が安定していることから、今年のローンの伸びはおそらく 3%程度になると思われます。来年は1桁台半ばの成長を見込んでいます。つまり、金利の上昇の有無にかかわらず、来年の純利息収入は健全に増加すると思われます。

また、COVIDの導入により、手数料収入も非常に好調に推移しています。前年同期比で10％増加していると思います。このように、現在の中核事業は非常に優れた魅力的な成長を遂げています。金利の上昇はその上を行くでしょう。

成長している分野については、先ほどノエルが言ったように、我々は貿易でシェアを獲得しています。香港とシンガポールでは、昨年に比べて2、3ポイント増加しています。英国の住宅ローンのシェアは、株式のシェアを上回る成長を続けています。当四半期では、株式シェアを1％程度上回っていたと思います。プライベートバンクは、他社、特にアジアのクレディ・スイスよりも成長していると思います。このように、当社のほとんどの事業では、シェアは横ばいから増加傾向にあると考えています。

オペレーター ,
次の質問は、エクサンBNPのガイ・ステッビングスさんからお願いします。

質問者7
ガイ・ステッビングス
エクサン BNP パリバ リサーチ部門
最初の質問はコストに関するもので、次にRWAに関するものです。コストについては、前の質問でも少し触れられていましたが、金利見通しとの関連性についてです。つまり、新しいガイダンスは、市場のインフレ率や金利の見通しとどの程度連動しているのかということです。あるいは別の言い方をすれば、市場の期待に沿って政策金利が上がるわけではない。その場合、ガイダンスよりも低い値になると考えるべきでしょうか？
そして、RWAに関する2つ目の質問です。来年末には、現在よりも700億ドル近く増加するというのがコンセンサスです。あなたが指摘した規制面での逆風には感謝していますが、あなたは現在、来年末までにガイダンスしたグロスのRWAの大半を達成しています。しかし、来年のRWAの見通しについては、出発点と現在のクレジットマイグレーションの不足を考慮すると、「90億ドルまたは70億ドル」というのは少し保守的すぎるのではないでしょうか。
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
はい。コストについては、確かに関係していますが、コスト構造を通じて見られるインフレ圧力と、早期の政策金利引き上げが予想されることとの間に直接的な関係はありません。皆さまに安心していただけるように、私たちは以前に考えていた通り、積極的にコストベースを管理しています。2022年末までに50億ドルのコストを削減することを約束しており、これまでにその半分以上を実行しています。

しかし、190億ドルの人件費を考えると、1%ポイントごとに1億9000万ドルのコストがかかることになります。年初に比べれば、明らかにインフレが進んでいます。それを相殺するのは、政策金利の上昇が早く、強くなることです。そうなれば、コスト面でのインフレ圧力を快適に相殺することができるでしょう。しかし、賃金上昇の可能性があるからといって、コストを低く抑えるようなことはしていません。

RWAについては、モデル化のためのインプットをほぼすべてお伝えしたと思います。来年のRWAの成長見通し、つまり貸出の成長見通しについては、現在のコンセンサスよりも自信を持っていると思います。当社は、一桁台半ばのローン成長率をガイダンスしています。もうひとつは、規制資本への影響をお伝えしました。配当金に関する方針はお伝えしましたので、ご自身の数字を入力してください。来年の収益性がどうなるのか、どのような自社株買いを行うのか、といったことだけがわからないのです。無機物についても、どの程度の量の無機物を作るかについてのヒントを与えようとしています。

オペレーター ,
次の質問は、クレディ・スイスのオマー・キーナンさんからお願いします。

質問者8
オマール・キーナン
クレディ・スイスAG リサーチ部門
金利感応度について、いくつか質問があります。特に英国と香港の金利感応度の開示では、預金ベータに関連した情報を提供していただきたいと思っています。同業他社の1社が、預金ベータの可能性をより現実的に想定して英国の金利感応度を再評価したためです。また、この2つの市場において、市場金利に契約上リンクしている預金の割合を教えていただけると大変助かります。
金利感応度に関する質問の2つ目は、その他の通貨の15億ドルという数字です。香港の感応度と同じくらいの大きさなので、異なる通貨の感応度についてもう少し詳しく教えてください。
ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
金利感応度については、最初の1、2回の金利上昇に対しては、比較的低い預金額を想定し、その上昇から平均以上の利益を得ようとすると思います。長期的には、通常、40％から50％程度の預金ベータ版をベースにしていると思います。しかし、非常に短期的には、最初の金利上昇によって、それよりもはるかに低くなると思います。

その他の通貨については、インドルピー、人民元、メキシコをはじめとする様々な新興市場の通貨が重要ですが、IRチームにお問い合わせいただければ、より詳細な内訳をお伝えできると思います。

質問者9
オマール・キーナン
クレディ・スイスAG リサーチ部門
それは素晴らしいですね。公表されている感度を確認させてください。それは50％をベースにしたものですか？
ユーエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
そうです。商品や市場によっても異なりますが、だいたいそうです。

オペレーター ,
次の質問は、バークレイズのアマン・ラッカーさんからお願いします。

質問者10
アマンディープ・シン・ラクカー
バークレイズ銀行 調査部
私の質問はほとんどされていますが、いくつか明確にしておきたいことがあります。保険事業に関するIFRS第17号の開示については、ありがとうございました。2023年に予想されるPBT2/3の影響についてですが、つまり、保険の利益を調整することになると思いますが、それは23年の報告されたPBTに見られるような15億ドル程度の影響ということでしょうか？何か明確な説明があれば、本当に助かります。
それから、達成コストについてちょっとだけ。70億ドルというガイダンスを維持していますが、これは来年に多くのことを行うことを意味しています。つまり、なぜこれまで70億ドルを使うことができなかったのか、そしてそのために今年何をしようとしているのかを正確に理解する手助けをしてもらえませんか？
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
PBT への影響については、15 億ドルという金額は明らかに予測によりますが、それがその年の保険収益の 3 分の 2 であれば、おそらく我々の考えから大きく外れるものではないでしょう。しかし、繰り返しになりますが、IFRS第17号については、保険会社からグループへの配当金の流れに影響はありません。グループのコアTier1にも影響はありません。利益認識のタイミングが変わっただけです。つまり、基本的な経済性は変わっていないと考えています。

もうひとつは、有形固定資産についてですが、今日は何人かの人が数字をいじっていましたので、ちょっとだけ。今回のシフトにより、有形固定資産にはプラスマイナス30億ドル程度の影響があると考えています。この影響はマイナスですが、最小限にとどまり、コスト・キャピタル・リターンへの回帰を目指す当社のコミットメントにもつながります。

CTAについては、第4四半期にさらに約10億ドルを投じる予定で、22年には約30億ドルを投じることになると思います。今年は納品が遅かったですね。その大きな要因となったのは、多くの変革プログラムがインドで実施されており、パンデミックの影響でかなり厳しい状況に陥ったことです。そのため、いくつかの主要な仕事に3ヵ月以上の遅れが生じています。その結果、第4四半期には投資が活発化するため、第4四半期のコストが増加すると予想しています。

オペレーター ,
次の質問は、ドイツ銀行のロブ・ノーブルさんからお願いします。

質問者11
ロバート・ノーブル
RBCキャピタル・マーケッツLLCリサーチ部門
英国、香港、米国など、さまざまな市場で、実際にどのように金利がヘッジされているのか、説明していただけますか？また、実際にどのような金利が表示されるのでしょうか？実際には、これらすべての国で保険料が上がる必要があるのでしょうか？それとも、ある国では保険料が上がっても、他の国では上がらないということがあるのでしょうか？
次に、英国についてですが、現在、フロントブックの住宅ローンのマージンは、バックブックと比較してどのようになっているとお考えですか？また、最近のスワップの増加は、英国の市場の金利を押し上げていると思いますか？
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
ヘッジプログラムについてですが、香港は非常に短命です。すべての商品が通常1～3ヶ月で値付けされます。英国では、5 年のローリング・ヘッジを行っていますが、これは英国のほとんどの同業他社と同様で、平均的なデュレーションは約 2.5 年になります。米国では5年より若干長いですが、リテール・バンキング事業を売却すれば変わると思います。また、香港や英国ほど重要ではないことは明らかです。

これは、香港の短期的な性質の影響に加えて、商業分野では当社のトレードビジネスが比較的短期的であることも影響しています。

そこで2つ目の質問ですが、リチャード？2つ目の質問は...

質問者12
ロバート・ノーブル
RBCキャピタル・マーケッツLLCリサーチ部門
申し訳ありませんが、住宅ローンのマージンとバックブックの比較、およびスワップ・スプレッドがどこで解消されると考えているかについてでした。
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
フロントブックのマージンは、おそらく久しぶりにバックブックのマージンを若干下回っています。確かに、英国の住宅ローン事業では、マージンの圧迫が見られます。しかし、現在のレートでは、資本コストを十分に上回るビジネスを行っていると考えていますが、若干のマージンの縮小が見られます。

オペレーター
次の質問は、KBWのエド・ファースからお願いします。

質問者13
エドワード・ヒューゴ・アンソン・ファース
Keefe, Bruyette & Woods Limited, リサーチ部門
金利感応度の話をして申し訳ありませんが、今後の見通しを立てる上で非常に重要だと思います。しかし、私が本当に理解できないのは、通貨を見たときに、1年目の感応度を見ると、スターリングの感応度が香港の感応度よりも大幅に高いことです。それなのに、あなたのスターリングはヘッジされている部分です。香港にはありません。しかし、香港の合計残高は、まあ、桁違いに似ていますが、香港での支出がポンド建てよりも若干多いのではないでしょうか。
しかし、香港ではスターリングに比べて支出が少し多いのではないかと思います。なぜスターリングには大きな感度があり、香港にはあまり感度がないのか、その理由を教えていただけないでしょうか。
ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
まず、香港についてですが、香港ドル建ての預金残高は全体の約50％にすぎません。香港の特に米ドル建ての預金は、金利感応度に影響があると思いますが、米ドルの場合、香港ドル以外の50%のうち約40% -- そう、80%が米ドルです。そうですね、IRチームにお電話いただければ詳細な回答を差し上げますが、当社の金利感応度分析は正しいと思います。

ご質問14
エドワード・ヒューゴ・アンソン・ファース
Keefe, Bruyette & Woods Limited, リサーチ部門
仮定の問題ではないかと思います。すべての分野で苦労しているのは、ユーザーが好きな前提条件を設定できるようにすることと、それが実際に実現するかどうか、ということだと思いますが、これが重要な問題です。
ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
はい、そのとおりです。しかし、私たちは金利感応度を示すのに時間をかけていますし、それは有用なガイダンスになるはずです。

オペレーター ,
次の質問は、ゴールドマン・サックスのマーティン・ライツジェブさんからお願いします。

質問 No.15
マーティン・ライツヘブ
ゴールドマン・サックス・グループ、リサーチ部門
はい。構造的ヘッジについて、ちょっとしたフォローアップをお願いします。同業他社のひとつが、構造的ヘッジをもう少し導入する意向を発表していますが、これは特定の預金の粘着性に関する前提条件の一部を変更しただけだと思います。香港の預金の40％は米ドル建てで、香港は非常に短期であるというコメントに基づいて、これらの預金の一部を再評価して、主に英国のように預金が（聞き取れないほどの）満期を迎えるような行動をとる余地はありますか。
第二に、資本についてですが、まず、FY22のガイダンスを14％から14.5％に設定していただいたことに感謝しています。第 1 四半期の軌道と、今後の HSBC の中期的な資本還元の範囲を最後まで考えると、この 14%から 14.5%を今後の範囲として使用すべきでしょうか。それとも、資本のヘッジ範囲はさらに低いのでしょうか。私が知りたいのは、グループ内の資本の非効率性がこの 14～14.5%の範囲に影響を与えていないかどうかということです。
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
香港に関しては、ご存じのように、香港は資産面でも負債面でも非常に短命な勘定科目であることが問題の一つです。私たちが常に選択してきたのは、通貨リスクを長期化させないことでしたが、流動性資産の管理を改善することで、今後数年間で数億円のチャンスがあると考えています。最近では、数ヶ月前にUBSのグループトレジャラーを採用し、当社のトレジャリービジネスを担当してもらっています。今後2、3年の間に、グローバルな流動性プールの管理という観点から、数億ドルのアップサイドが得られると思います。

資本については、今後数年間は14.5%とします。可能であれば、この範囲の下限を目指して運営していきたいと考えています。さらに先のことを考えると、明らかにアウトプット・フロアの影響があり、それが何をもたらすのか、どこに適用されるのか、また、子会社の資本状況への影響などに注意を払わなければなりません。14％を下回るためには、我々の能力とストレステストを強化するための大きなプログラムが必要だと思います。私たちのピーク・ツー・トラフの落ち込みとストレスはまだ高すぎると思います。しかし、ストレステストを改善し、適切な報酬を得られていない銀行の高リスクのストレス領域を追求するためには、数年にわたる作業が必要です。

しかし、当面は14％から14.5％の範囲で管理していくつもりです。可能であれば、その範囲の下限まで管理したいと考えています。

オペレーター
では、最後の質問をジェフリーズのジョセフ・ディッカーソンさんからお願いします。

質問者 16
ジョセフ・ディッカーソン
ジェフリーズLLC リサーチ部門
金利上昇によるコストとベネフィットの関係についてです。あなたは、投資支出を減らしていないという点を指摘されたと思いますが、それは可能でしょうか？したがって、金利感応度の90％程度が最終利益に影響すると考えてよいのでしょうか。最終損益への影響については、どの程度の量を考えればよいのでしょうか。
ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
率直に言って、190億ドルの賃金と320億ドルの総コストベースにどのようなインフレ圧力をかけるかによると思います。しかし、前回のガイダンスではコストは横ばいでしたが、仮に1％から2％のインフレが発生した場合、3億ドルから6億ドルのコスト増となりますが、これは金利の上昇によって相殺されると思います。

昨年の実績では、その大部分が失われました。さらなるコスト削減で相殺することはできませんでした。ですから、たとえ金利上昇の恩恵を受けたとしても、コスト管理は厳しく続けると思います。

ノエル・P・クイン
HSBCホールディングス株式会社
ユーウェン、補足すると、昨年度、料金引き下げの結果として損益が減少した収益の額は...。

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
70億ドル

ノエル・P・クイン
HSBC ホールディングス plc
どのくらい？

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
70億ドル

ノエル・P・クイン
HSBC ホールディングス plc
コストが1～2％変動した場合のダウンサイドに対して、金利のアップサイドの感度が一般的であることがお分かりいただけると思います。これは、収益とコストのレバレッジが非常に高いことを意味します。

運営者
以上で質問を終わります。最後に閉会の辞を述べさせていただきます。

ユエン・ジェームズ・スティーブンソン
HSBCホールディングス株式会社
ノエルだけですか？

ノエル・P・クインです。
HSBC ホールディングス plc
はい。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。最後にいくつかのコメントをさせていただきます。まず、最初に申し上げたように、私は事業の業績に満足しています。手数料収入の有機的成長、バランスのとれた成長、ウェルス・マネジメントなど、成長の良い兆候が見られたことに満足しています。これは良いことだと思います。これは良いことだと思いますが、この分野ではまだまだこれからです。

今年初めに発表したように、当社は引き続きコスト効率の向上に全力で取り組んでいます。好調な業績と基礎的なインフレから、BPによるインフレ圧力があることは認識しています。しかし、それを補うだけの収益の伸びがあると信じています。また、資本利益率の目標にも引き続き取り組んでいます。このように、順調に進んでいますが、まだやるべきことがあります。私たちはビジネスの変革を続け、ビジネスを成長させていきます。お時間をいただきありがとうございました。

ユエン・ジェームス・スティーブンソン
HSBC ホールディングス plc
皆さん、ありがとうございました。

オペレーター,
皆様、ありがとうございます。以上で、HSBC ホールディングス plc の 2021 年第 3 四半期決算発表の電話会議を終了します。これで通話を終了してください。

1x