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23.03.02(木)中国景気回復追風

取引開始前の見通し

今日の日経平均株価は、弱含みの展開が想定されている。

前日の米市場では利上げ継続への警戒感から長期金利が上昇し、S&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が下落した。

米株安の流れを引き継ぎ日本株も売り先行でスタートする見通しで、半導体関連やハイテク銘柄は軟調となりそうだ。

一方、バリュー株は引き続き物色対象になりやすいとみられている。
   
前日の米国株市場は、S&P総合500種とナスダック総合が続落して取引を終えた。

ダウ工業株30種はほぼ変わらず。

製造業データでインフレが高止まりする可能性が示されたことや、米連邦準備理事会のタカ派的な政策を支持する当局者発言を受け、米国債利回りが上昇したことが背景にある。

米10年債利回りは4.01%まで上昇。

昨年11月以降初めて4%を上回った。

市場の金利見通しを反映する2年債利回りも一時4.904%と2007年以来の高水準を
付けた。
   
主なスケジュールでは、国内では2022年10─12月法人企業統計調査結果(財務省)、2月マネタリーベース(日銀)などが公表予定となっている。

海外では米国で新規失業保険申請件数(労働省)が発表される予定。

日経225 5分足

始値27,564
高値27,617
安値27,408
終値27,498

1日の流れ


日経平均は、前営業日比17円安と、小幅に反落して取引を終えた。

米金利の上昇基調への警戒感が上値を抑えた。

一方、高配当利回り銘柄の物色や中国経済の復調への思惑は支えになった。

鉄鋼や海運など高配当利回り銘柄が物色されたほか、百貨店や空運などインバウンド関連株の一角もしっかりとなった。

朝方の取り引きが一巡した後は、戻り待ちや利益確定の売りに押されて指数は上げ幅を削り、マイナスに転じた。

米長期金利が上昇する中、米ハイテク株安を受けて半導体関連や電子部品といった銘柄群が総じて弱かった。

バリュー株を物色する動きは午後にかけて一服し、時間外取引の米ナスダック総合やS&P総合500の先物が軟調に推移したことも重しになった。

中国経済の復調が日本株にプラスとの思惑が支
えとみられる。

市場では「中国は消費が堅調な上にインフラ投資に政府が力を入れ始めており、回復は想定より強めの印象。関連株の追い風に期待できる」との見方が聞かれた。

プライム市場の売買代金は2兆6817億5300万円だった。

東証33業種では、値上がりは鉄鋼や非鉄金属、海運業など16業種で、値下がりは電気・ガス業や証券業、銀行業など17業種だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが759銘柄(41%)、値下がりは989銘柄(53%)、変わらずは87銘柄(4%)だった。


今日の取引

   

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