23.02.22(水)値上がりは海運業のみ
取引開始前の見通し
今日の、日経平均株価は、軟調な展開が想定されている。
前日の米国市場では強い経済指標を受けて金融引き締めの長期化が意識され株価の主要3指数がそろって大幅下落しており、東京市場でも嫌気する動きが先行するとみられる。一方、ドル/円が円安に振れたことは、輸出関連株を中心に支えになりそうだ。
始値27,265
高値27,300
安値27,046
終値27,104
1日の流れ
新興株式市場は、マザーズ総合が前営業日比1.52%安と続落し、約1カ月ぶり低水準となった。
東証グロース市場指数は同1.46%安だった。
前日の米ハイテク株安や米長期金利の上昇基調が重しとなり、高PER銘柄を中心に売りが広がった。
日経平均は下げ渋り、円安や米株先物高が支え、海運は上げ拡大。
後場の日経平均は350円程度安の2万7100円台前半で下げ渋っている。ドル/円が前引け時点よりやや上昇し、時間外取引の米株先物も小じっかりと推移しており、投資家心理を支えている。
市場では「あすは休場になるため、重要イベント後の売買を金曜日まで待たないといけなくなる。ここからは様子見になりやすい」との声が聞かれる。
今日は米連邦公開市場委員会の議事要旨(1月31日─2月1日開催分)の発表を控えている一方、あすは東京市場が天皇誕生日の祝日で休場となる。
日経平均は200円安でスタートした後も下げ幅を拡大し、427円安の2万7046円まで下落した。
米国市場ではハイテク株安が目立ち、東京市場でも半導体関連や電子部品やグロース(成長)株が軟調だった。このところ堅調だったバリュー株も含め
幅広く売られ、東証プライム市場の値下がり銘柄数は8割となった。
プライム市場の売買代金は1兆4057億0900万円だった。
東証33業種では、値下がりは保険業やサービス業、繊維業など32業種となった一方、値上がりは海運業の1業種のみだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが292銘柄(15%)、値下がりは1478銘柄(80%)、変わらずは67銘柄(3%)だった。