23.03.03(金)ハト派発言で上昇に拍車かかる
取引開始前の見通し
今日の日経平均株価は、強含みの展開が想定されている。
前日の米国市場で主要3指数がそろって上昇したことや、為替の円安が支援材料となる。
日本株は買いが先行するとみられ、輸出関連やバリュー(割安)株が物色対象となりそうだ。
週末を前に、買い一巡後は徐々に膠着感が強まるとみられる。
日経225 5分足
始値27,683
高値27,961
安値27,655
終値27,927
1日の流れ
日経平均は、前営業日比428円高のと、反発して取引を終えた。
米国での利上げ再加速の懸念が和らいだことに加え、中国景気の回復期待や、日銀の金融緩和継続の思惑が支えとなり、幅広い銘柄に買いが広がった。指数は年初来高値を上回り、2カ月半ぶりの高値を付けた。
前場中ごろに騰勢が強まり、年初来高値を更新した。
後場には一段と上げ幅を広げ、一時、前営業日比約460円高の2万7961円まで上昇した。
米連邦準備理事会高官のハト派寄りの発言を受けて、米金融引き締め加速に対する懸念が和らいだことが、投資家心理の支えとなった。
市場では3月の米連邦公開市場委員会で0.5%利上げの織り込みも進んでいたが、ボスティック総裁は前日、0.25%の利上げを支持する意向などを示した。
「中国景気の回復基調が引き続き、相場の支えとなっている」との指摘もあった。
市場では、取引時間前に発表された3月の東京都区部消費者物価指数の伸び率が前月より縮小したことを受けて、「日銀の金融緩和継続の思惑が広がり、買いが広がったのではないか」との声が聞かれた。
地合いが改善したことで、目先の日経平均は上値を試す展開も想定されるとの指摘が聞かれる。
「米国の利上げ長期化懸念が完全に後退したわけではない上に、日銀の金融政策決定会合でサプライズの政策修正があれば、下値リスクもあるのではないか」とも指摘された。
東証プライム市場の売買代金は3兆2500億7300万円と、商いが膨らんだ。
東証33業種では、精密機器、卸売業、鉱業など30業種が値上がり。保険業、パルプ・紙、空運業は変わらずだった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1479銘柄(80%)に対し、値下がりが279銘柄(15%)、変わらずが77銘柄(4%)だった。
今日の取引
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