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第246回 新規上場の中の注目銘柄②

昨日の続きです。
今日の1銘柄目は5597ブルーイノベーションです。


上場日は令和5年12月12日(火)ですので、上場後約1年の銘柄です。
それで、初値2,023円に対して現値は68.5%下落の638円というものです。
「96ut.com」の情報ページは、ここになります。

5597ブルーイノベーションは、5255モンスターラボHDと同じように、上場時から大赤字が続いています。
事業内容が、ドローンやロボットを使った点検・教育・物流などのサービス展開を手掛ける企業と言うことで、ここも時代に沿った魅力的な業種だとも考えられます。
ただ、業績的にはかなり厳しく、黒字化の見通しは今のところ全く立っていないようです。

      売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単21.12      725  -391   -393    -394  -124.4    0
単22.12      908  -349   -341    -345  -106       0
単23.12   1,264  -289   -295    -299    -90.4    0
単24.12予  1,300  -350   -350    -360    -91.4    0
単25.12予  1,600  -100   -100    -100   - 25.4    0

ところが今、株価は急騰しています。
それは、埼玉県八潮市で発生している下水道管の腐食が原因とみられる道路陥没事故で、ドローン点検などが必要と考えられていることから、関連企業として買いが集中しているようです。
ただ、現段階では、業績に与える影響は明確ではないので、あくまでデイトレード、またはスイングトレードの買いが集中しているだけと言えるでしょう。
こういう黒転化の見通しが無く、手垢が付いた銘柄は、今回の投資法では活用し難いので見送りとします。


2つ目は、5587インバPFです。


上場日は令和5年8月30日(水)ですので、上場後約1年半の銘柄になります。
初値2,551円に対して現値は70.4%下落の754円と大きく値下がりしています。
「96ut.com」の情報ページは、ここになります。

上場前の業績は、新型コロナが蔓延した時期以外は、黒字でした。
事業内容が、国内・海外用Wi-Fiレンタルや在留外国人向け生活関連サービスなどを手掛ける企業と言うことで、新型コロナの人流抑制に影響されたのは仕方のないことでしょう。
その後は順調に売上高を増加させているのですが、利益率が悪化しています。
ただ、今期、来期は増益予想です。

      売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単21.9*    945    59     122     95   31    0
単22.9*    1,138  130     130     96   31    0
単23.9   2,077  335     376   252   80    0
単24.9   2,333  179     179   127   37    0
単25.9予  2,800  255     260   180   52.2    0
単26.9予  3,300  400     400   280   81.2    0

1株益と比べても、現値は底値圏にあると考えられます。
ちょっと期待を込めて、注目銘柄に入れたいと思います。


3つ目は5619マーソです。


上場日は令和5年12月21日(木)ですので、上場後約1年の銘柄です。
それで、初値2,079円に対して現値は51.9%下落の999円というものです。
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ここは、上場時から基本的に黒字企業です。
事業内容が、人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」運営を手掛ける企業と言うことですから、今後の業績に期待が持てます。
ただ、その後の新型コロナ向けの予防接種の特需が無くなったことから、売上高大幅減、また大幅減益となっています。

      売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単21.12   1,739   883   881   650  166.6    0
単22.12   2,251   995   996   653  167.6    0
単23.12   1,809   618   601   387  112.1    0
単24.12予  1,330   150   150   100    28.1    0
連25.12予  1,400   160   160   110    31       0

現値では、下落したとしても、まだまだ割高です。
売上高の回復も、まだまだ先になりそうです。
利益の方も、まだまだ先になりそうなので、今回は見送りにしたいと思います。


4つ目は5591AVILENです。


上場日は令和5年9月27日(水)ですので、上場後約1年の銘柄です。
それで、初値2,482円に対して現値は59.6%下落の990円というものです。
「96ut.com」の情報ページは、ここになります。

ここは、上場時から新型コロナ時を抜いて基本的に黒字企業です。
事業内容が、AI活用・導入支援や人材教育などソリューション事業を手掛ける企業と言うことで、ここも時代に沿った魅力的な業種だとも考えられます。
売上高の伸びは良いのですが、株価的にはかなり先取りしている値になっています。

       売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単21.12*     477    84     84     58     9.8    0
単22.12*     732     110   110     79   13.2    0
単23.12      929   171   162   114   19.1    0
連24.12予  1,220   200   200   130   21.3    0
連25.12予  1,600   280   260   180   29.5    0

チャートの形的には底打ち感が出てきているのですが、株価はまだまだ割高です。
ちょっと「risk」が大きいと思うので、今回は見送りにしたいと思います。


最後は、9346ココルポートです。


上場日は令和5年3月31日(金)ですので、上場後約2年の銘柄です。
それで、初値4,135円に対して現値は63.2%下落の1,521円というものです。
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ここは、上場時から黒字企業でした。
事業内容が、障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービス事業企業と言うことで、将来性は無いですね。
介護保険事業のことを思い出してもらえば良いと思いますが、徐々に報酬を切り下げられて赤転になったり、事業廃止にしたりしています。
実際、障害者支援事業でも、A型では採算に乗らないことから、B型に強引に変更して社会問題になっています。

      売上高 営業利益 経常利益 純利益 1株益(円) 1株配(円)
単22.6   4,176   380   372   258    80.8    0
単23.6   5,083   612   596   452  138.4    0
単24.6   5,750   704   718   525  145.8    0
単25.6予  6,600   790   790   530  146.1     44
単26.6予  7,400   830   830   550  151.6   44〜50

業績的には目先拡大しており、利益率も悪くありません。
個人的には買いたくない業種ですが、今回の投資法では良さそうなので、注目銘柄に入れざるを得ないでしょう。

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