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第226回 権利落ち直後の動き

優待銘柄を利用した「サイクル投資法」で3か月前に仕込むのは、それが資金を一番効率的に回せるからです。
1年間を3か月ずつ4回に分けて投資することが、最も儲かったからです。
例えば、3か月で20%の利益が出ると仮定した場合、下記の通り複利で計算すれば1年で200万円を超えてきます。

 100万円 → 120万円 → 144万円 → 172万円 → 206万円
    元値       3か月目    6か月目    9か月目    12か月目

ところが最近の株主優待銘柄は、最後の3か月での値上がりが、10%程度に下がっています。
これは、20年前と比べて、優待投資家が増えたことが原因だと思われます。

投資の成功というのは、基本的に先回りすることが必須条件になります。
ただ、先回り期間が長くなると、それだけ変動「risk」に晒される期間が長くなること、値上りという「return」と比べて、その期間を決めることになります。
今回、6942ソフィアHDを選びましたが、20%(1,300円)以上の上昇で成功、10%(1,200円)以上の上昇でギリ及第点、それ以下は失敗と考えています。
数%の上昇で失敗と考えるのは、「risk」に対する「return」が低いからです。

ところで、今回株主優待銘柄のチャートを見ていて気付いたことは、権利落ち後の底打ち局面からの戻りが早いというところです。
権利落ち後1か月程度で底打ちするのは変わりませんが、そこから買い直される動きが速いのです。
そこでちょっと調べてみました。
今は1月ですので、11月権利確定銘柄の権利落ち後の底打ちは、12月中に発生しています。
サンプル数としては少ないですが、強い戻りが発生していれば、底打ち局面を利用した投資を考えることが出来ます。
「MINKABU」の株主優待利回りランキング11月権利分を今回も使います。

先ずは、9215CaSyです。
100株以上で8,000円相当の自社ギフト券ですが、他の月であれば好優待と言えるほどではありませんが、少ないので仕方ないです。
チャートは下記のとおりです。

12月17日(火)の安値858円から933円まで戻しています。


次に、2934ジェイフロンティアです。
100株以上の6カ月未満で10,000円相当、6カ月以上で20,000円相当の商品になります。
チャートは下記のとおりです。

12月17日(火)の安値1,145円から1,368円まで戻しています。


更に7388FPパートナーです。
100株以上で3,000円のクオカードとなっています。
チャートは下記のとおりです。

12月24日(火)の安値2,018円から2,149円まで戻しています。


これ以外になると、優待内容とか、優待利回りが良くないので、優待銘柄を利用した「サイクル投資法」には該当しないと思います。
それでも、3つだけですが、権利落ち翌月の中下旬から1か月程度で10%前後を戻しています。
これなら、手法として採用できるのではないかと思えてきました。
そこで引き続き調べてみることにします。

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